祈年祭
お疲れ様です。
アナマリーと青年の関係は、察してください。
後書まとめなしです。
この祭りは祈年祭という、豊年を祈って春の初めに行われる物だった。昨夜が宵祭り。今日が本祭。
お祭りが終わってから、明日の朝、三人で神社にお参りして出発することになった。今日はゾエは山越えの荷物の最終調整。僕たちは安心な隠れ里で初めてのお祭りを満喫していた。食べ物以外も遊べるお店も沢山あった。
途中バアルの様子を見に行くと、馬小屋の馬と同じひと部屋をもらって、世話をして貰っていた。なんか一番偉そうに見える。バアルに明日朝出発だよって伝えて、山登り大変だろうけど今日一日休んで明日からまた頑張ってって言ったら、
「あ゙ぁ゙! 」
バアルの声大きいから、馬小屋中の馬がビックリしてた。
村の子と村に来ている縁者の子達と好きなものを食べて、色んなところに行った。ゲイジュツの奉納とかで、ステージで歌や楽器の演奏や踊りもあった。僕たちも二人で、ゾルタン王国とカリエ王国の歌を披露した。アナマリーが見てくれてたらよかったのに。お祭りは夜まで続いた。一緒に過ごしたみんなと、またいつか会おうねって言って別れた。
出発の朝、アナマリーが迎えに来て、支度をして、神社にお参りに行った。
広場は昨日までのお祭りの跡がまだそのままで、人気がなくてとても寂しい感じだった。今日の午前中に後片付けされるらしい。
鳥居をくぐって、初めて神社へ行く。アナマリーの後に付いて二人。
「やあ、おはよう」
村長の青年がいた。
「昨日、二人で歌を奉納してくれたんだって?ありがとうね。では、ここへ来て」
祭壇の前に、アナマリーと僕とアンリが並んだ。床に座って、お祈りをした。
『神籬の紙垂ゆらし 誓ひ宣る魂の限りに』
「君たちの旅の成功を祈念するからね。それぞれ、絶対譲れない願いを思い浮かべて」
そして、全員の顔を見てから、視線はアナマリーで止まった気がする。
「短い言葉で、強く心の中で唱えて」
そう言うと祭壇に向き直って、さっきの言葉を一言ずつ区切って言った。僕たちも続けて唱えてから、心で誓った。
僕とアンリは多分同じ事を。アナマリーはなんて思ったんだろう。




