表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/53

僕たちの別れ

超初心者ですgkbr

一番最初のエピソードと最後に書くSSを是非是非読んでいただきたくて書いてます。

何卒、よろしくお願いします。

出来るだけ、一日二回、朝晩あげます。ドキドキで死にそう。



 晴れた空を飛ぶ小鳥達。遠くにはまだ雪を被った山脈が見える。山の春。見下ろす麓には山脈から流れる川。その川沿いに小さなとんがり屋根のカラフルな家々が肩を寄せ合って建っている。


 君は、一面の花畑の中に横たわっていた。春を待っていた真っ白な花たちが、風にそよいでいる。 


 君のプラチナブロンドの髪が風に踊る。昇ったばかりの低い太陽の光が、君の薄く開いた瞳の中で反射して、淡いブルーが溢れている。まるでフローライトの輝きのようだ。他にこんな綺麗な瞳を見たことがない。


 十二の君と十三の僕は、残念な事にここまでなんだけど、この不幸な旅の間も君といて幸せだった。


 生まれ変わって君を見つけて、一緒に幸せな物語を繋ぎたい。永遠に。僕達は二人じゃないとダメなんだ。


「シャルル、僕は動かずにじっとしてるから。シャルルが僕を……みつけてよ……」

「うん。約束だ、アンリ」


 もう息を止めた君の髪を撫でて、一筋流れた涙を拭ってあげたいけど、僕もすでに動けない。

 伸ばした手が届かないうちに、力尽きて君の横に倒れた。

 せめて、手を繋いでいよう。離れないように。


 鷹の影が二羽、僕たちの上に近付いてきた。二羽の鷹はふわりと二人の上を過ぎ、白い花畑をかすめて、そこから谷の上を高く飛び越えて、麓の村を越え、川沿いを飛んでいった。


 鷹たちはキラキラ反射した川面の光の中を飛び続けた。遠くへと。


 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ