赤とんぼ
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赤とんぼ波立つように飛ぶ残暑
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大汗をかきながら、交差点まで10メートルといった坂道を上っていると、左側を何かが掠めるように飛び去ってゆきました。
波を切るヨットのように上下しながらの残像は、5メートルほど先に浮かんでいる赤とんぼによるものでした。
一瞬静止しただけの赤とんぼは、すぐに交差点を左に曲がって姿を消しました。
影がほとんど真下に落ちるような昼日中、横断歩道へと続く色褪せた点字ブロックは太陽光で白く浮き上がっています。
ぼうっと歩いていたのですが、不意に周りの景色が鮮明になったことに驚きました。




