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※加筆修正した物を別で投稿し直し始めました※ 破壊神と呼ばれた私は  作者: 米田いすき
第一章 幼き母と子守唄
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31 お姉さんって優しいし強いけど…少し抜けてる…



あれから少し出発の予定が伸びて三日目。なかなかマイくんが帰ってこないから仕方ないよね。

サーシャちゃんは早く先に進みたいのかソワソワしてたけど予定より早い移動手段が見つかったとかマイくんに言われたみたいで少し安心してた。

私はロゼちゃんとか、猫ちゃんとか、最近慣れて話しかけてくれるようになったここの人達に頼まれるままに大きな岩をどかしたり、木を抜いたり、穴を掘ったり…

そうそう、一回犬くんと猫ちゃんの二人と手合わせみたいなこともしたよ!いや〜二人ともなかなか強いね〜。何度転がしてもかかってくるし。間違えて振り被った手が犬くんに当たった時は肝が冷えたけどすぐに起き上がって向かってきたもん。顔面鼻血塗れで引いたけど。

でもすっごい楽しかった!3時間くらいはぶっ通しでやったんじゃ無いかな?終わった後は二人とも寝っ転がって起きてこなくなっちゃったけどね。

その後何だかロゼちゃんも動きたいって言い出して、少し町外れまで移動して手合わせ再開。私も本気出さないといけないくらいの速さで驚いた。ひとつひとつの当たりは軽いけど視線から簡単に外れるからフェイントに引っかかるし、それを踏まえた上でかなり素早いしで驚いた。今まで生きてきた中で一番動いたかもしれない。

最後は地面に倒れ落ちたロゼちゃんの顔の横に手を当ててフィニッシュ。ロゼちゃんはにこやかに参りましたわ、と言ってたけど周りが静か。ロゼちゃん助けおこしながら周りをみたら、ギャラリー全員が生気のない顔で驚いてた。「初めて見た…」って呟きも聞こえたし。後で聞いたんだけど、実はロゼちゃん、昔は数多くの戦場に出ては戦いを終わらせるくらいの何かをしたみたいで[戦場の機械人形 バーサーカードール]って呼ばれてたんだって。凄いカッコいい!!って言ったら犬くんに苦い顔された。カッコよくない?


そして何故かひとつだけ広く大きく掘らされた洞窟があった。そこにはあの蜘蛛の胴体を骨組みにした小屋?がある。結構いい感じでシンプルだけどそれがオシャレで広いし居心地も中々。でもカーテンで中に光が入らないようにしていて、真ん中には大きな赤い石が吊るしてある。多分あの蜘蛛から奪った目の一つなんだけどあれ魔石だったみたい。そして地面に広げられた布には魔法陣が描かれてる。ちょっとカッコイイし何だかワクワクしちゃうかも。ここは何に使うのかな?

空に広がっていた蜘蛛の糸も半分はフェルト状の布にして色々ここの人たちに加工してもらうみたい。残り半分はマイくん回収してたけどまた何かに使うのかもね。


そんな感じで三日間は楽しく終わった。結構居心地良かったのでちょっと寂しいかもしれない。

また眠ってしまったサーシャちゃんを抱えつつ旅の準備を終える。サーシャちゃんが仲良くなった女の子、カナエちゃんは最後挨拶ができなくて残念そうだったけどマイくんはまた会えるさ、ってニヒルな笑顔を浮かべてた。私がいくらでも連れてきてあげるから安心してね!


「まだ出てないね!良かった良かった!」


荷物を抱えたあたりで勢いよく部屋の扉が開く。マーテルさんだ。買い出しからようやく戻ってきたんだね。


「ほらこれ!何かあったら食べな!元気が出るさね!」


手の中に置かれた油紙の包みの中には黒っぽい乾燥した木の実?ぱっと見た感じは大きいレーズン。プラムみたい。


「あんた達が食べ物沢山くれたおかげで子供らにも笑顔が増えたさ。感謝してもしきれないよ!ありがとね!」


バシバシと肩を叩いてくる。うわあ、凄く力が強い。流石みんなのお母さん。


「そんじゃあ気をつけてお行き!」


お礼とか何か言おうとする前に被せるように喋ってそのまま勢いよく出ていった。台風みたいな人だったなぁ。私もマイくんも一言も喋れなかった。強い…。


「貴方達、準備はできました…何をぼんやりしてらっしゃるの?」


ロゼちゃんが部屋に入ってきてようやく動けた。いけないいけない、さあ出発だ!


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