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幕間

『はーい、おはよう。長い一日が終わったわね。

 って……何よ、バアルちゃんの登場だけど? 

 まさか忘れてないわよね?』



『……ふぅん、よろしい♪ 

 ご褒美に、迷宮で亡くなった新米冒険者(スケルトン)から

 バブみを感じる夢を見させてあげるわ』



『そんなことができるのかって? 

 当たり前じゃない。こうして、夢の中に干渉しているんだもの。

 どんな夢だってみせてあげられるわよ♪』



『たとえば、気になるあの子をスケルトンにっ! とか。

 気になるあの子の子宮で彼女の温もりを感じてみたり、

 気になるあの子を出産してみてもいいわねっ♪』



『……ちょっと、なにドン引きしてるのよ。

 あなたの願望をあたしが代弁してあげてるのに……。

 まあ、ともかく。仲間が増えてよかったわね』



『今のあなたは身体強化を付与しなくてはろくに戦えない雑魚。

 付与するにしても若干のタイムラグがあるから、

 その部分を補ってくれる仲間は多いに越したことはないんじゃない?』



『……え? 冷たいって?

 なら進化して見返してみなさいよ♪』



『そうよ。魔物には進化っていう特別な措置があるの。

 それがどういう原理で、どういう風に備わったのかはわからないけど……。

 それは最弱の魔物であるスケルトンであっても例外じゃない』



『まあ、進化って言っても千差万別よ。

 このまま剣の腕を磨き、経験を積んで進化したのならデュラハンに。

 剣を捨てて魔法に傾倒したのならリッチに。

 大量のスケルトンの肉体を奪い、取り込んだ末にはガシャドクロに』



『どれも上級の進化先だし、諸々の段階・特殊な経験が必要よ。

 努力すれば望んだ先にいけるってわけじゃないし、

 大体が運と資質。リッチはまずあなたじゃ無理ね』



『精々がデュラハンか。ああでも、ガシャドクロもおもしろそう。

 ……ん? 未来がわかるなら、あなたの進化先もわかるんじゃないかって?

 残念、あたしが見える未来の範囲は、あなたと出会うまでの間なの』



『大体一ヶ月くらいかしら。ああでも、

 せっかくだから一つ……良いことを教えてあげる』



『あたしと出会ったら、進化できるかもよ?

 気になるでしょ? これ以上は教えてあげなーい♪』



『……うん? あの蜘蛛ちゃんも進化するのかって?

 ええ、もちろん。でもまあ、何か特別なことがない限り

 激アツな進化先には辿り着けないと思うけど』



『おっと……もうそろそろ時間ね。

 最後にアドバイスをあげるわ。あなた、あの蜘蛛ちゃんに

 名前をつけちゃダメよ?』



蜘蛛(クモ)クモって、呼び方がアレかもしれないけど、

 絶対に名付けを行っちゃダメ。今のあなたがそんなことしたら、

 死んじゃうんだからね?』



『……夢から覚めたら忘れそう? なら魂に刻みなさい!

 わかった? あなたに死なれたら、こっちが困るんだからねっ!』







『――名付けするなって言ったわよね?!

 忘れてた、で済む話じゃないのよ……。知らないだろうけど、

 死にかけてるのよ、今』



『……はあ。やっぱり未来は変えられないか。

 もしかしたら……で、助言してみたんだけど』



『どうせあたしまでの最短距離を教えても、

 あなたは一ヶ月かけて会いに来るんでしょ?

 もういいわよ、どうせ……ったく』



『……早く、会いに来なさいよね?

 寄り道すんじゃないわよ、バーカ』




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