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マンションに迎えの車が来たのは20分後くらいだった。みんな黙っていたけど、そこまで怖くなかった。
「よく来てくれたねゴーストの諸君。」
生で見ると迫力が違う。冴島 龍之介は、優しく手招きした。
「良かったよ、あそこで断られてたら、マンションかの一室から人が消えることになってたからね。」
ちょくちょく怖いよな、小声で一と話す。
「さて、早速だが、ゲームに入ってなもら…」
「失礼ですが、」和成?
「なんだね?」
「ゲームに入っている間僕たちの身体は?」
あー忘れてたと言いかけた口をすぐさま閉じる社長。
「あ、ああ、それなら厳重に保管するよ。
定期的に現実に戻るから、食事も大丈夫。専属のガードマンになるような気持ちでいいよ。」
なんだかホットした。(していいのかは知らないが、)
特殊なベッドのようなものに寝かされ、おかしなヘルメットを被る。社長によると、脳波を受け取りアバターを動かすらしい。
「さあ、運命のときだ。見た目はそのまま、スキルや、ステータスはかなり強めに設定するようにしているがランダムだ。
そこんとこは許してね。」
フゥー。肩の力を抜いた。次の瞬間、体から出てはいけないものがスゥーっと抜けた感じがした。
目を開けた、見たことも無い街並み。眩しすぎるネオン。一般プレイヤーのうるさいチャット音。
いつもゲームをする時のようにアバターの後頭部は見えなかった。代わりに見えたのは、自分のと思われる前あssss!!
「前、足、?」
周りのみんなはいつもどおりの顔と体になんか、サイバーなふくをきただけだった。
俺の場合は違う。なんだか、白くて、もふもふしてて、以上に後ろ足が発達してて、耳が長い。
みんな大好き、ウサギではないか?、
いいや、まだゲーム世界に行く前のロード時間で夢を見てるんだ。頬を思いっきりひっぱたいた。
「痛い、」
「HAHAHA」
嫌な高笑い、
「兎太。お前名前の通りウサギの獣人になってる!」
「ぷッ、ハハハ!」響、風音、一に大笑いされた。
て、おい!和成も後ろ向いてるけど肩揺れてるじゃねえか!
「社長ぉおー!」
「さあ、次はスキルとステータスの確認だよ、ステータスは50くらいが平均かな、ほら見てみて、」
こいつ話そらしやがった、、、まあ、この見た目の代わりにスキルくらい強いだろ、そう願いながらみんなのスキルを確認する。
小林 和成
A72
B180
S95
α(脳波量、魔力的な)220 クラス/タンク
固有スキル
「危機予測」「再生錬金」
うん、見たらわかるチートなやつやん。次、
山本 響
A 350
B 42
S 63
α 120 クラス/アサシン
固有スキル
「防御予測」「衝撃付与」
攻撃に振りすぎ、、次、
山本 風音
A 24
B 32
S 54
α 520 クラス/エンチャンター
固有スキル
「神力付与」
脳波量やばくね、次、
神宮寺 一
A 120
B 82
S 240
α 182 クラス/罠師
固有スキル
「構築錬金」「爆破強化」
プレイヤーならこいつ使ってたよ、俺、
和泉 兎太
A 12
B 50
S?
α 32 クラス/レンジャー
コモンスキル 「加速」「反射」
おいおい、社長、えっ?て顔しないでください。余計悲しくなる。
「兎太、僕が守るから。」うれじぐねぇぇ、くそ、こんな時もイケメンだよ、
どうなっちゃうのこれ、弱すぎない?これ、、
いきなり不安になる兎太であった。