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0章 1話

こんにちは。

はじめまして。

84R*です。


今回は、魔王様が主人公です。

まあ、訳ありですが。


個人的にはうまく書けそうな気がします。


では、1話です。

 皆、こんにちは!

 いい天気だね!


 え?

 今日は雨だって?

 それに、お前は誰だ?




 あっ、そうかそうか。

 はじめまして、だったね。

 うん、はじめまして。

 僕は────。


 そのとき、僕の居る部屋の扉がノックされた。

 コンコンって。


 はあー、またかぁ。

 これを聞くたびに憂鬱になる。


「失礼します」


 男は、そう、部屋に入って来たのは黒い服の男だった、は全く失礼しているって思ってない声で失礼しますと言ってから部屋に入ってきた。


 もう少し失礼して欲しい。


「で? 今日は何かね」


「お願いがあります」


 何度繰り返したかわからない、このやり取り。

 さすがにうんざりしてくる。


 とはいっても、男は建前上こうしなきゃいけないのはわかってる。

 わかってるんだけどねー。


 さて、男が音もなく差し出した紙に目を通す。

 そこには、上に太い字で戦争の開始について、と書かれていた。


 戦争かー。

 やだなー。

 どこがってんじゃあないけど、あんまり好きじゃあないんだよなー。


 紙の続きを読む。

 戦争は隣国とやって、奇襲を仕掛ける、と書いてある。


 隣国は強い。

 それも、僕たちの国とは比べ物にならないくらい。


 だから奇襲して、何とかしようってことなんだろう。


 しかし、勝てるとは思えない。


 そして、紙の一番下に僕の名前を書く欄があった。

 それは、テストの回答用紙ではない。

 国家機密だ。


 だから、名前を書かないと、零点より大変な事になる。

 ね?

 察して?


「…………っと。これでいいかい?」


 僕が名前、というか肩書きを書き終わるのを見届けると、猫のような動きで紙を回収していった。


 そして、部屋から出ていった。

 もちろん、全く失礼していない声で失礼しました、と言ってから。



 ふぅ、と一息をつく。


 最近は、本当に疲れる。

 こうなったのはいつからだろう。


 いや、忘れる訳がない。

 六年くらい前の、あの日――――。



 おっと、ゴタゴタで自己紹介がまだだったね。

 では、改めまして。


 僕は、魔王だ。


 まぁ、魔王と言っても、実際の権力は大臣達に握られていて、僕は名前だけなんだけど。

 あ、大臣ってのはさっきの黒い男のことね。


 昔から、僕はとてつもなく弱い。

 ステータスが低い。


 


 色々試してるんだけど。


 今、やっとレベルが3になった。

 魔王ならもっと強くていいのに。

 で、そこを大臣達に狙われた。


 ふぅ。

 これから僕はどうなるんだろう。



 気づくと、寝てしまっていたみたいで、時計の短い針が三時間進んでいた。


 それと、そろそろ日が暮れるってのに、何か外が騒がしい。

 なんだろう。


 窓から外を見る。


 そこには、徴兵されたであろう人々と、その人達を強引に整列させる、国の軍の姿があった。


 そして、少し離れたところには、民衆の姿が。

 多分、徴兵された人々の家族だろう。

 子供と女性が殆んどだから。


 良く見ると、子供が泣いている。

 というか、皆悲しそう。


 あぁ、戦争ってこういう事なんだな、と僕は漠然と、そして他人事のように感じた。


 そして、僕はそのとき今度の戦争では、僕も戦おうと覚悟したのだった。



 しかし、そんなことを簡単には認められない大臣達と、なんとしてでも戦いたい僕は対立した。


 魔王も戦った、ということで支持率を上げようだの、民衆の事を知って起きたいだの、色々いった挙げ句、護衛の兵大量に投入するということで一致した。


 …………あれ?

 これじゃあ僕戦えなくない?




 戦争は、そして、僕の人生の転換期はすぐそこまで迫っていた。


 そして、あとになって知ることになる。

 この戦争の必要性を。

どうでしたか?


このまま続きも読んでくれると嬉しいです。

是非、よろしくお願いいたします。

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