付与魔術……
「付与魔術を扱える魔術師は、魔術師の中でもかなり多いわね」
「え、そうなんですか? 何故でしょう?」
「そりゃ、強いからよ。確かにほとんどの魔術師が詠唱魔術を主軸に会得しているけど、付与魔術は無視できるモノではないわ」
「……確かに世の中には武器に付与魔術を施して戦う人もいますが。そんなに強いイメージは無いですよ」
「バカね。そんなのはせいぜい切れ味が鈍らないとか魔法に耐性があるとかその程度よ。いい? 本物はね、持つ者に神にも等しい力を授けるのよ」
「そんなバカな」
「あるのよ、少なくとも四本は確実に」
「四本? そんなに?」
「そう、いるでしょ? この世界で絶対的な力を持つ存在」
「………四帝」
「そう、それぞれ『火の国』、『水の国』、『土の国』、『気の国』を統べる帝達は一振りの剣を持っていると聞くわ。その剣たちは国の名を表す色に深く染まっている」
「……」
「そうじゃなくても、付与魔術を極めた剣はその系統の色を帯びるのよ」
「すごいですね、でもそれなら、剣にひたすら付与し続ければ強くなるってことですよね?」
「いいえ、普通一つの武器に付与できる魔法はせいぜい3つか4つ、それ以上は武器が耐えられない。だから、帝の持つ剣は奇跡の存在なの。なにせ最低でも付与数は五十を下らないのだから」
異世界もの




