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援護

 二人は到着してからすぐさま、 入口の近くにいる見張りの兵を白虎は飛び蹴りで刎ね飛ばし、 その近くにいた兵士の頭を手刀て切り殺した、 切り殺された兵士の死体は、 目を開けたままだった。


「こいつら弱いね山賊? 」


 白虎は青龍にそう聞いた。


「そうでもなさそうだな…」


 青龍は真剣な表情でそう返答した。


「どうして? 」


 白虎が青龍にそう聞くと、 青龍は殺した兵士の死体に指を指した。


「こいつら装備が整ってる…そんじょそこらの盗賊でも山賊でも無いもしかしたら…」


 青龍はそう言った後、顎に手をそっと当てた。


「そのまさかじゃない? 」


 白虎はそう言いながら死んだ兵士の鎧を奪い取り、 服を破き、 奪い取った鎧を変形させ、 一本の柳葉包丁に変えた。


「それよりこれどうにかして」


 白虎は青龍に変形させた柳葉包丁を投げ渡した。 青龍は見事に受け取った。


「その前にそいつの目玉食っていいか? 」


 青龍は白虎にそう聞きながら、 もらった柳刃包丁をポッケにしまい、 自分の人差し指を竹串に変え、 人差し指をもぎ取った。


「いいよ」


「サンキュー!」


 青龍は白虎に礼を言うと、人差し指をグチュグチュと音を立てながら再生させ、 自分が仕留めた兵士の目玉を竹串でえぐり取ってちゅるんと食べた。


「そこまで美味しくなかった」


 少しがっかりする青龍。


「普通そうだろ! 」


 ツッコミを入れる白虎。


「ほら早く手伝って」


 青龍は白虎の方に行って、 解体を手伝った。


「下半身は食わないからな…」


 青龍はボソッと呟く。


「当たり前よ 」


 白虎は呆れた表情をした。


「血抜きしたっけ? 」


 青龍はそう言いながら、 柳葉包丁で兵士の腹を裂き、 内臓を全て取り除いて、 下半身を切り落とした。


「してないよ…」


 白虎はそう言うと、 電気で解体した兵士を焼き始めた。


「何で、 マジモンの電気で焼いてんの? 」


 青龍はツッコミを入れた。


「いいじゃん別に」


 白虎は焼けた、兵士の左腕をもぎ取って歩きながら食べた。


「おい! 胴体は!? 」


「食べなくていいよ」


 白虎がそう言うと、青龍は右腕をもぎ取って歩きながら食べた。


「にしては脂のってて美味しいねこれ」


 白虎は食べながらそう言った。


「だな」


 青龍も食べながらそう言った。


「それにしても人いないね」


 白虎は腕を大急ぎで食べ始めた。


「みんな避難したんじゃないかな? 」


 青龍はそう言った瞬間、 白虎に物陰に隠れるように手話で合図した。 二人は静かに物陰に隠れた。


「蛇之…広い場所に人が集められている…」


 白虎は小声で青龍にそう言った。


「どうしてわかった? 」


「泥臭さと金属臭でわかった」


 白虎がそう言うと青龍は大きく息を吸った。


「全然臭わないけど…」


 青龍は少し不満そうな顔をした。


「ハイハイついてきて!」


 白虎は青龍を連れて臭いがする場所に案内した。 歩いてると広場のような場所に着いた。 そこではボロい服をエルフの男たちが武装している兵士たちに囲まれていた。 二人は物陰に隠れた。


「エルフ共…麦の収穫が平均を下回っているではないか…これはどういう事だ?」


  1人の兵士がエルフの老人にそう聞いた。 その兵士はデュースだった。


「い…今は時期が…」


  エルフの老人はそう返答した。


「時期がだと? …ふざけた事をぬかすな! 」


  デュースは激怒した。 老人のふざけた返答に。


「お前何年この仕事をやっている…それくらいわかって当然の事! 」


 老人を睨みつけるデュース。


「ふざけるな! 」


 短髪で金髪のエルフの少年がデュースにそう言った。


「よせ!ベリン…」


 老人は短髪で金髪のエルフの服を掴んだ。 短髪で金髪のエルフの名前はベリンと言う。


「お…お許しください! 」


  許しをせがむ老人。


「ダメだ」


 デュースは見下していた。


「せめて私だけでもいいので…村の者には手を出さないでください」


  その場で土下座をする村長。 それを見ていた青龍は、 白虎に手話で「向こうに隠れて戦闘態勢に入れ」と命令した、 すると白虎は手話で「わかった」と返答し、 雷と同じくらいの速さで向こうに移動し物陰に隠れた。


「フハハハハ」


  デュースが笑い始めた。


「フッ…無様なもんだなエルフ族」


  ニヤついた表情でデュースはそう喋った。 ベリンは隠し持っていた鎌を兵士に投げつけた。 デュースは、 鎌を跳ね返した。


「愚かな…」


「クソ……」


 ベリンは拳を地面に叩き付けた。


「おいお前ら年老いたエルフだけを殺せ冥土の土産に聞かせてやろう…俺の名はデュース=サイクルだ。 」


  デュースはそう言うと、 エルフの村長を剣で刺し殺した。 それに続いて他の兵士達も老人を殺し始めた。


「やめろ! やめてくれ! 」


  必死に叫ぶベリン。


「ダメだ。」


 デュースは嬉しそうだった。


「ベリン落ち着け!」


 短髪で黒髪のエルフがベリンを落ち着かせる。


「チェイン…」


 ベリンは落ち着いた様だ。 短髪で黒髪のエルフはチェインと言う。


「落ち着けチャンスはある…」


 チェインがそう言った瞬間、 二人は空間を叩き割り亜空間を開きその亜空間から、 青龍は大鎌と刀を取り出し、 白虎はモーニングスターと刀を取り出した。


「白虎! 建築物を壊せ! 」


 青龍は大声で白虎にそう命令し物陰から勢いよく飛び出し、


「『腐食の荊棘(いばら)』」


  と、 言い放った。


  すると青龍の右手の指、 親指以外全てが薔薇の茨みたいになって、 その指を長く伸ばしその場にいた四人の兵士を勢いよく茨で突き刺す。 そしてすぐさま刺された場所から肉体が腐り始め、 兵士達は徐々に腐って、 ボロボロにながら死んでいった。


(さて一仕事と行こうか! )


 白虎はモーニングスターを思いっきり振り回した。


『意思疎通』


 白虎のモーニングスターが変な動きをし始めた。 まるで意思を持ったかのように。


「この一撃で決める! 『首狩り一閃』!!」


  青龍はその場で高く跳び、 白虎のモーニングスターを飛び台として利用し、 その場に居る兵士数名の首を大鎌で次々と刎ね飛ばした。 首を撥ねられた兵たちは勢いよく血液が噴水の様に噴き出てその場に倒れた。


「終わったぞ猫…て! 」


 青龍は驚いた。


「ごめんごめん扱いなれなくて」


 白虎はそう言うと、 モーニングスターで村の建築物を次々と粉々にしていった。 その際汚い色の砂埃が舞い竜巻の様になった。 青龍はすぐさま目をつむった。


「馬鹿猫何とかしろ! 」


 青龍がそう言うと、 白虎はモーニングスターでの攻撃を止めた。 すると砂埃が収まった。


「何をしている! そいつらを殺せ! 」


 デュースは部下にそう命令したが、 足が震えてて動けなかった。


「今だ! 」


 ベリンがそう言うと、 ベリンとチェインと白髪で短髪のエルフと黒髪のロングの少年と黒髪の短髪の少年が一斉に動き出し落ちていた武器を取って残りの兵士たちを殺害した。


「この! 」


 デュースはエルフを攻撃しようとしたが、 白虎に先回りされ蹴り飛ばされた。


「あんたが悪いんだからね」


 白虎は物凄い速さでデュースを殴り、 地面に叩きつけた。


「こんな小娘ごときに…」


 デュースは口から血を吐いた。


「バイバイ」


 白虎は刀を抜いた。 だが刀身はなかった。


「残念だったな小娘」


 デュースは白虎の腹を蹴り飛ばした。


(全然痛くない…)


 白虎は呼吸を整えた。


(何で刀身が無いの…)


 白虎がそう思った瞬間、 兵士の鎧が刀に引き寄せられ刀の刀身の所に集まった、 そして青いレーザーのような物が鎧を削って、 切れ味のいい刀になった。


「行くよ! 『紫電一閃』」


 白虎は雷と同じくらいの速さでデュースに近寄り体を斜めに切り落とした。 切り落とされた体は出血はしなかったが内臓が露出していた。


「馬鹿な…」


 辛うじて息のあるデュースだが。


「じゃあな」


 刀身が黄緑色でギザギザの刀を持った青龍に一太刀で小間切れにされてしまった。


「終わったぞ! 猫都」


 青龍は一仕事終えた様な感じで白虎に挨拶をした。


「任務完了!」


 白虎ははしゃいでいて、 近くにあった兵士の首をもぎ取り、 それを青龍に投げてキャッチボールをし始めた。 それを見ていたエルフの何人かは嘔吐した。そして、


  (大丈夫か? こいつら…)


  その場にいるエルフ達は心配そうな表情をしてそう思った。

使用技説明


腐食の荊棘


不明。

突き刺した対象を腐らせることができる。自分の指の数だけ茨にする事が可能。ただし人間にしか効果が無いため怪物相手には無理。


首狩り一閃


別の話で解説する。


意思疎通


自分の武器を変幻自在に操る


紫電一閃


自分より弱い相手を一撃で仕留める

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