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異世界でスキル『インターネット』をもらいました  作者: ゆうじ
第1章 いきなり異世界転移
10/83

10.4人パーティ始動

ブックマークならびに評価、誤字指摘いただきまして、ありがとうございます。

感想ありがとうございます。ユリアのヒロインとしての扱いは迷っています。

 この後、今後の方針について相談する事になった。今日も休みだなこりゃ


「しばらくは森の深くには入らず、チームワークや新調した武器や魔法の使い勝手に慣れるためにゴブリンを相手にしよう」


「俺も剣を換えたから随分勝手が違うからな、賛成だ」


「そうだね僕も魔法をメインで戦うのは初めてのだから」


「ユリアはどのくらいお金もってるか?装備を整えて欲しいんだけど」


「清貧を旨としていましたからあまり蓄えは無いのですが、銀貨10枚くらいなら…」


「レザーヘルムとノーマルのブーツくらいなら買えそうだな。籠手と皮手袋とか足りなかったらパーティの貯金から貸そうと思うんだがどうかな?」


 バルトとギルベルトに相談すると快く頷いてくれた。女の子に甘いなお前ら、おれもだけど。


「後で武器屋に装備を整えに行こう」


「分かりました。ところでパーティの貯金とは何ですか?」


「ああ、報酬が割り切れない時にあまりを冒険者ギルドに預けてるんだ。ポーションとかパーティで共通して使う物の代金をそこから払ってる。今後は人数も増えるし、5人として分配して1人分とあまりを貯金にしないか?」


「「異議なし」」


「良いと思います」


「あと、うちのパーティは3日依頼を受けて働いだら1日休みだから」


「えっ?」


「変かな?」


「冒険者の皆さんは稼いだら、お金が尽きるまで遊んで暮らすものだと聞いていたので」


「そうしたい?」


「いえ、労働は美徳ですから」


「まあ、休養も必要だよ」


「はい」


「ちなみにユリアはどこの宿屋に住んでるの?」


「私は教会で暮らしております」


「うーん、みんなで相談する時とかは極力冒険者ギルドにするかぁ」


「皆さんはどちらにお住まいで?」


「3人とも星屑亭を定宿にしてるよ。今日はそこの食堂で歓迎パーティをしようと思うけど大丈夫?」


「大丈夫です。ありがとうございます」


 この後、武器屋『角笛の音』でユリアの装備を整えてから、星屑亭で追加注文して思う存分食べた。


・・・・・・・・・・


 さて今日から新生『光の翼』の初仕事だ!まあ、意気込んでも薬草採取なんですけどねー。


「じゃあ警戒はユリアは俺かギルベルトと組んで、ユウトは今日から1人でな」


 バルトが早速警戒のローテーションを指示する。これまで1人で警戒はしてなかったから不安もあるが、なんとかなるだろう。

 それにしても人数が増えたらから群生地でも半日で採り尽くすな。


 近くの群生地に移動中だった。


「警戒しろ!」


 バルトがいち早く何かに気付き、警戒を小声で伝える。確かに耳を澄ますとゴブリンと思しき声が聞こえる。


「どうする?」


「群生地も近いし後から奇襲を受けても面倒だ先制しよう」


「「「了解」」」


 戦闘はリーダーのバルトがテキパキと指示を出す。


「ユリアは感知で敵の数を教えてくれ」


「承知しました。『邪悪を報せ給え…』ゴブリンで数は6です」


「俺は飛び道具持ちに突っ込む。


 ギルベルトは近接を優先してアースバインド。特に槍もちを優先してくれ。


 ユウトは近接相手に足止め、バインドが効いてるヤツは後回しだ。


 ユリアはギルベルトをフォロー、手が空くようならバインドで動けないヤツを叩け。


 鼓舞を使ったら突っ込むぞ、最初にゴブリンの数を確認しろ。ユリア頼む」


「承知しました。『勇士の魂を顕し給え』」


 カッと腹の底から力が漲るように感じる。


「いくぞ!」


 藪を飛び越え奇襲をかける。


「1・2・3・4・5・6!伏兵無し!」


「うおぉぉ!」


 バルトが叫び声をあげて威嚇しながら真っ先に飛び出し、弓持ちゴブリンとの進路上に居たゴブリンを不意打ちの一刀で切り伏せるとそのまま駆け抜け弓持ちを目指す。


『アースバインド!』


 ギルベルトが駆けるバルトのそばに立つ斧持ちゴブリンを拘束する。


 俺も目の前で棒立ちのゴブリンを槍で突き倒し、勢いのままバルトを追いかける。バルトの背後を衝こうと、とっさに振り返って俺に無防備な背中を晒したゴブリンを貫き、槍を振るって切り飛ばす。


 その間にもバルトが弓持ちゴブリンを切り倒し、次の弓持ちに突進する。流石に体勢を立て直して矢をつがえたゴブリンだが。


『マジックボルト!』


 ギルベルトの魔法が飛び、衝撃で矢を取り落とす。


 弓持ちはバルトに任せ、残りの拘束された斧持ちゴブリンに槍を突き刺しとどめを刺す。

 バルトに目を向けると既に弓持ちゴブリンを切り伏せていた。


「余裕だったな」


 バルトが息を整えながら声をかけてくる。


「ああ、鼓舞の奇跡があんなに効果があるとは思わなかった。全力が出せた気がする」


「ユウトが一度に3匹も倒すなんて初めてじゃない?」


「ああ、そうだな」


「皆さん手慣れてるのですね。私は動けませんでした」


「「「いやユリアの奇跡のおかげだから」」」


 戦果を確認しながら次の薬草の群生地に移動する。新生パーティの滑り出だしは好調のようだ。


 この日はもう他の魔物には遭遇しなかったが報酬は銀貨23枚になった。1人あたま銀貨4枚で7枚はパーティ貯金だ。ユリアは思わぬ高収入に目を白黒させている。

 あ、バルトとギルベルトが分かる分かるって頷いてる。


「こんなに貰ってよいのでしょうか」


「これが俺たちのパーティだ。ユリア」


「教会にたくさん寄付できます」


 ユリアが嬉しそうだ。


「でも、俺達は装備に結構金をかけるからね。ユリアもちゃんと個人的にお金を貯めるようにね」


「なるほどその繰り返しがこの成果という訳ですね」


「そういう事」


 2週間ほどゴブリンやホーンラビット相手に武器や戦い方のすり合わせ、ユリアのブーツの強化なんかをしてたら。パーティ貯金からの借金も返済したユリアが、教会を出て星屑亭に引っ越してきた。モチロンヒトリベヤデスヨ。


 なんでも教会では貯金を禁じている訳ではないが、あまり大金を持っているのは気が引けるとの事だった。ユリア自身も教会の孤児院を出て、そのまま教会でお世話になっていたけれども独立して教会を出てもおかしくない年齢だったらしい。


 相談事があるときに星屑亭の食堂ですぐにあつまれるようになったのは悪くなかった。

読んでいただきまして、ありがとうございました。

引き続き読んでいただければ幸いです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いいねいいね。多少ノッているパーティとは言え、 この堅実的な雰囲気 3人男でむさかったところに、女の子来ました いやあ、普通ですね。普通の男女比率 しつこいけど、この普通が新鮮 ハーレム…
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