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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ある街で起こった恋愛事情

作者: すぎしん

運命なんてあるのかな?

もしこれが私の運命だとしたら

運命なんて...



私はこの街の商人の1人娘だった

両親は真面目で堅実に稼いでいて私の家は裕福だった


でも、ある日両親が仕入れの為に街の外へ出た時野盗に襲われて殺されてしまった


私は失意の中それでも両親の残した店を守る為何とか商売を頑張っていた


でも、小娘1人で店をしていたからか

チンピラのような奴らが私の店を襲った


そんな時助けてくれたのがあの人

店を襲っている奴らを追い払い

怯えている孤独な私に優しい笑顔で声を掛けてくれた


彼は冒険者だった

毎日依頼をこなして街の明かりが消える頃に疲れた様子で帰ってくる

そんな彼を1人身を潜め暗い彼の帰り道を私は待つ


その日は赤い満月の夜だった

私は勇気を出し彼の胸に飛び込み

私の想いを彼に告げた


いつまでもそばにいて欲しい


そして幸福の扉は開かれた


彼は私の気持ちを受け入れてくれた

そして冒険者を辞め一緒に暮らして店を手伝ってくれた


でも、

彼はだんだん変わっていったの


最初は小さな事だった

彼は私を殴った

でも、慌てたようにすぐに謝ってくれた

だから私はすぐに許した


それから少しずつ少しずつ

彼の暴力は酷くなっていった


そして段々私は人の前に出られない顔に変わっていき

家の中に閉じこもる様になっていった

彼は店を開かなかった

でも何処かへ出掛けて行く

彼はたまに帰って来ては女の匂いを漂わせながら

店の金を持ち出した

どうする事も出来なかった


止めようとしたの

でもその度に殴られて

化物と罵られた


そして最期には刺し殺されたわ


全く酷い人生

これが運命だとしたら

私は何のために

私の両親は何の為に生まれて生きてきたのか


この怨み晴らすために

私は無間地獄へ堕ちようとも

あいつを殺す


「君の声ちゃんと聞こえたよ、その望み?叶えてあげるよ!」


私は人ならざる力を手に入れた

私が死んだ店で

あいつは女を連れ込みイチャついていた


「ねぇ?なんか変な音聞こえなかった?」

「んー?そうかー?風の音かなんかだろ?それより今日は泊まって行くんだろ?」

「えー?どうしよっかなー?」


明かりが突如消える


「え?な、なに?」

「なんだ!?誰か居るのか!?」


わたしは姿を現した


暗闇の中見えるはずの無い青白い姿が見えた


「お、おばけ!?」

「んだー!おめー!ぶっころすぞ!」


わたしは2人の周りに青白い炎を拡げ少しずつ狭めていき

そして


二人を燃やし尽くした


復讐の心は晴れなかった


わたしの店を焼いた呪いの火柱は燃え盛る


わたしの両親を殺した盗賊は隣の店の差金だった

なぜだか知れないがそれがわかった

裏切られたのだ

その後のチンピラもあいつも全ては隣の店のあの男の


裏切りは許さない


わたしの呪いの炎は街を覆った


永遠にみんな苦しめ

わたしを騙し裏切ったやつも

わたしを助けなかったやつも

わたしを嘲笑ったやつも

みんな永遠に苦しんで死んでしまえ


無間地獄へわたしが送り込んでやる!


今もこの街は燃え続けて居る様です

そしてみんな死んだはずなのに

今でも悲鳴が聞こえ続けているとか

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