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ウンケー

作者: 葵枝燕

 突然に逝ってしまったあなたも。

 長いこと患っていたあなたも。

 私の中に一滴も痕跡が流れていないあなたも。

 私と学び舎を共にしたあなたも。

 私とは何のかかわりもないあなたも。

 今日は、みんなが帰ってくる日。

 どんちゃん騒ぎしながら、思い出話に花を咲かせながら、おいしいごはんを用意しながら、そして、寂しい気持ちになりながら——みんなで待っているから。

 だからどうか、気を付けて帰ってきてくださいね。

 そしてどうか、ゆっくりお過ごしくださいね。

 時間帯的に今は“こんばんは”ですが、とりあえずこんにちは。葵枝燕です。

 『ウンケー』のご高覧、ありがとうございます。

 旧暦で動くことの多い沖縄県では、毎年お盆の日が変わります。今年二〇一九年は、内地のお盆と時期が重なりましたが、いつもは日本本土よりも遅れてお盆を迎えることが多いかなと思います。そんな旧盆の初日をウンケー(意味は、お迎え、でしょうか)、中日をナカヌヒー(中の日)やナカビー、最終日をウークイ(意味は、お送り、でしょうか)——と、それぞれ言っています。ウンケーには、ジューシー(炊き込みご飯みたいなものです)を食べます。本土ではキュウリのウマやナスのウシを飾るようですが、そういうのはありません。重箱、お菓子、果物、サトウキビ(杖の代わりだったり、天秤みたいにして物運ぶ用だったり、といった意味合いで置いているとかいないとか?)、ウチカビ(あの世のお金です。燃やすことで、あの世にお金を届けるのだとか。あの世なら一枚で大豪邸が買えるそうですが、このへんは家庭によって差がありそうです)などを飾ります。

 といった、個人的考えの沖縄の旧盆事情はさておき。

 この作品は、去年二〇一八年八月十七日に書いたものをベースに、文字数が足りなかったので加筆を施したものです。去年の旧盆初日に書いたもの——と思っていたら、旧盆明け初日の二〇一八年八月十七日に書いたもののようです。そこは……旧盆初日に書けよ!、と当時の私に言ってやりたいですね。

 ジャンルは、悩んだけれど〔エッセイ〕にしました。実際、冒頭に出てくる「あなた」は私とかかわりがあった方々なので。みんな、無事帰ってきて、思い思いに過ごしていたらいいなぁ。

 さて、長くなりましたが。

 拙作のご高覧、ありがとうございました!

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