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Jul14
7/14
授業中君の面影が
教科書舞い降りて
マーカーのタイミング逃していく
先生の声遠くにぼんやり
今日は何度目こんな日増えて行く
だめよだめよ
大事な試験迫っているのに
夏が近づく
波音さえ聴こえてきた
限りなく打つ波のように
目まぐるしく巡る季節の中で
枯れそうな心の花どうにか生きようとしている
今年の梅雨は七夕さえ見逃して何処へ汗ばむ日続く
心が返事する
「此処に降っています」
あの日降りだしていた
初めて言葉交わした6月
降り出した雨は優しく潤し
小さな泉からいま一滴溢れるところ
言葉のひとつひとつ裏紙に走らせたなら
さあ元の世界に戻ろう先生の声が聴こえてきた