第1話 今と昔
初投稿です!
内容とか全然考えてないのでどんな結末になるかわかりません。
あと、更新遅いかもです。
そこんとこヨ・ロ・シ・ク!!
夜の横浜駅。
根岸線のホームは相変わらず帰宅途中の会社員で溢れかえっている。
そして、大船方面のホームにその男は居た。
岡留 晋太郎、28歳、独身(非リア
岡留は今朝会社からリストラを言い渡され、夜まで横浜駅周辺のパチンコ店をハシゴしていた。
そして自宅がある石川町に帰るために電車に乗ろうとしている。
満員電車に揺られながら、岡留は夜の横浜を眺める。
車内アナウンス「次は〜桜木町〜。桜木町〜」
桜木町で車内の3割くらいが降りた。
そしてまた電車は進む。
次の関内に近づいてくるにつれて、眩いばかりの光と、ものすごい声量の応援歌、綺麗な二重奏のトランペットの音が聞こえてくる。
横浜スタジアムだ。
岡留「野球でも観てくるか」
関内で電車を降り、横断歩道を渡ると大きなY字の照明と圧倒的存在感のスタジアムが見えてくる。
これでも小さい部類の球場なんだから驚きだ。
時刻は午後7時32分。
チケットカウンターで席を買った岡留はビールを片手に1ゲートに向かった。
球場に入った岡留は人の多さにびっくりしたが、先を急いだ。
3通路を抜けた先に待っていたのは、心地よい浜風とY字の照明の閃光、3万人近くの人間の声だった。
岡留「似てる……」
今ベイスターズは3位争いの真っ只中であり、観客動員は前回優勝した1998年を上回る勢いだ。
岡留は小さい頃からベイスターズが好きだった。
もちろん98年の優勝も経験したが、その後ベイスターズはいわゆる暗黒期に突入し、岡留はファンを辞めた。
だが、今のベイスターズの雰囲気は98年と似ている。
そう感じた岡留は3通路の真ん中で涙を流していた。
我に返った岡留は小走りで席に向かった。
試合は4-2でジャイアンツがリードの5回の裏、ベイスターズの1番桑原からの攻撃。
岡留の席は内野指定席C、10段目の1番端っこだった。
隣には20代であろうメガネを掛けたショートボブの可愛らしい女性がいた。
どうやら1人で観戦してるようだ。
成瀬 沙織、28歳、独身(非リア
岡留が隣に来たら成瀬はニコッとして会釈した。
岡留がどこかで会ったことがあるような気がしたそのとき、球場中が歓声に包まれた。
第2話に続く……
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!