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4.まっかっかになった

朝、みんなと一緒に起きた

あのあとたくさん歩いて歩いてもうクタクタになるくらい歩いた

気が付いたらお空がまっくろになったのでみんなで野原をベッドにしてねました


土と葉っぱの匂いがくさかったけど、とっても気持ちよかったです




「ボウズ、おめぇ髪すげえな」

「なんで?」

ねむくて目をこすっていると、ギウロさんが魚みたいな真ん丸な目で僕のあたまをみていました

「ただの銀髪かと思ってたら白髪だったんだな

しかも日光が当たる部分はピンクに青に銀と随分カラフルになっているな!」

「あら、宝石みたいにキラキラして綺麗な髪ね!

それにしても白髪なんて私初めて見たわ、銀ならよく見かけるけど…………」

ギウロさんとリリットさんが僕のあたまをめずらしいものでも見ているかのような目で見てくるよぉ…


「ねぇレオ、ナナセ!見てよ、この子の髪色凄くないかしら?」

向こうで荷物のせいりをしているレオさんとナナセさんに声をかけるリリットさん、その声を聞いたレオさんはむっとした顔で大声を出しました

「そんなのは後で見てやるから、今は出発の準備が先だ!!もうすぐ魔物が出る森に入るんだから!」

「うーーーもー!」


ほっぺたをパンパンに膨らませながらリリットさんはうなった










「へー、すげー珍しい髪だな!」


みんなで歩いているとうまにのりっているレオさんは上から僕の髪をみてくる

はずかしいよぉ…………




「なぁナナセもそう思うだろ!」

うでをくみながらナナセさんに話をふるレオさん

するとナナセさんはピタッと歩くのをやめてゆっくりと僕の方に振り向くと彼もまた僕のあたまをみつめる


うぅはずかしいなぁぁそんなにみつめないでよぉ


そう思い顔を伏せていると





……ポフッ




「…え?」


あたまのうえに何かがのったおもさがしたのでビクビクしながら上を見上げるとナナセさんが僕の頭に手を置いていた


「ナ、ナ、ナナセさん…………?」

「『さん』はやめろ、俺は堅苦しいのは嫌いだ

ただお前より年が上なだけで王と部下という関係では無いだろ?」


言っていることよくわからないけど…と、とりあえず『さん』呼びはダメなのかぁ

じゃあ、えーっと……

「ナナセくん…?」


そう僕がいうと彼はすこし目を大きくさせたがすぐに元の目に戻り、僕の頭に置いている手をポンポンとやさしく2回叩いた

…これは…ナデナデなのかな?


「そうくるか…いいだろう」

彼はそう言うと僕と目とはなの先まで微笑みながら顔を近づけてくると、そのまま僕のおでこに口を当てた



…ん、口を当てた?



口…口…く、ち…キ…ス


キス…?




「その髪色とても綺麗だ、お前にとても似合っているぞウオ」



僕のおでこにキスをしたナナセくんは僕と同じ目線になるように足を曲げ、カッコいい声でそんなことを言いました




「はわわわわ…」


そう言うと彼はなにごともなかったかのように

歩き始めた


僕は気が付くと頬っぺたがとてもあつくて目の前にあったみずたまりをのぞいてみると顔をリンゴのようにまっかっかにした僕がそこにいた






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