3.たびにでよー!
大きなは化け物は突然、僕に襲いかかろうとやってきたでも、僕の目の前には化け物のこわい姿では無く
かっこいいお兄さんの後ろ姿だった
「良いですか、ウオ」
「なんですかー?かーさん?」
かっこいい人たちがなにかじゅんびをしていたので
僕も手伝おうと家から使えそうな道具を探していると後ろからおかあさんが話しかけてきました
「ウオは男の子だから、いつかは旅に出なければ行けません……」
「たびー!たびーいきたーい!!」
たび!良いですよねこのひびき!
男たるものだれもがあごがれるものそれはたび!
まさか、おかあさん……!
僕の心をよんだかのように、おかあさんはニコッとわらい僕の頭をなでながら
「なので、ウオ……あのかっこいい人たちと共に旅をしてきなさい…良いですね?」
僕はにもつをまとめてかっこいいおにいさんたちの元まで走った
「おにーさーーん!!!」
「お、ボウズじゃねぇかどうした荷物持ってよぉ」
「…どうした少年?」
「へっへーん!僕ねーおかあさんがおにいさんたちのたびのおともしてきなさーいっていわれたのー
だから、よろしくね!!」
◇◇◇
「ちょっと!あの子ども本当に連れていくの!?」
聖女は甲高い声で俺たちに怒鳴ると騎士は両手を上げ、ため息を吐く
「うるさいなぁ…別にいいじゃんだって、あの終わった村に1人だけしかも子どもを置いとくのはいかんでしょ」
「そうだ、まあ安心しろ近くの町にあの子を預かって貰える場所を探すつもりだからな
もし見つからなかったら俺の養子にするがな!」
傭兵の豪快な笑い声が辺りに響く
「お兄さんなんてなまえなの?僕はウオっていうのー!」
俺の隣を楽しそうに回ったりスキップをする少年
「俺はナナセと言う名前だ、よろしくなウオ」
「お、じゃあ俺っちも自己紹介しとこ!
俺はレオって言うんだ、よろしくな」
「俺もやっておこう、俺はギウロと言う名前だ
よろしくなボウズ!」
「…むぅ、あたしはリリットよ……」
俺のあとに便乗して自己紹介をしていく俺の仲間たちと共に少年の村からかなり離れた道を今歩いていると少年は不意に村の方を向く
「うん!!ねぇナナセ!ナナセ!僕の村から煙が上がってるけどお祭りかな!!」
少年は目を輝かせながら俺に問いかける
「…そうだ」
「えー!いいなぁ……ねぇ今から行こうよー」
少年は来た道を戻ろうとしたが、直ぐ様傭兵…ギウロが止めにはいる
か
「え、えーと、あれだ!ボウズの別れのお祭りなんだよ!!きっとボウズが旅でケガしないようにって願うお祭りなんだよ!」
「ほんと!?」
「あぁ…」
「そうだよ、だからそのお祭りの途中にウオがやってきたらお祭り意味ないだろー」
「たしかに…」
ギウロとレオがウオを引き留めたお陰で彼は村に戻ることはなかった
ウオはギウロに肩車をしてもらい、はしゃいでいた
そして、レオの愛馬にウオを乗せたお陰で彼の頭から村の祭りことはすっかり忘れられていた
俺はウオの村を見詰める
遠目からでもわかる
彼の戻る村はもう……