1.プロローグ
ゆっくりと書いていきますのでたまに覗いて頂けると嬉しいです
そこまでボーイズラブな展開はありませんので期待していた方はごめんなさい
むかーしむかしある村に一人の男の子がいました
その男の子は15歳なのにどうしても背は10歳の時のままでした
けれども男の子と周囲の人は全く気にせずにのんびりとのーんびりと平和に過ごしていました
男の子は魔法がとても得意でよく村の火付け係や治療などを任させていました、最も多かったのが水出し係です、男の子は水を出すことが他より簡単で美味しいお水を出すことが出来たからです
そんなある日のこと
その村は盗賊に襲われ火の海となってしまいました
村の人々は逃げ惑いますが盗賊が持つ鋭利なもので斬られてしまいました
男の子は母親と二人で家のなかで隠れていると盗賊が家に入り中を物色し始めました
見つからない…見つからない…
そう目を瞑り膝を抱えながら念じた男の子ですが、
ふと前から何か液体を頬にかけられたので恐る恐る前を向くと赤く鉄臭い液体だらけでぐったりと倒れている母親と赤い液体だらけの鋭利なものを持った盗賊がいました
盗賊の後ろのにある半開きのドアからは先ほどまで綺麗な緑色の草が地面に生えていたはずなのにそこには真っ赤に燃えた大地、焦げた草と焦げた大きな何か、外から響く聞き覚えのある人の悲鳴、べっとりと所々に付着している赤い赤い液体
目の前に盗賊がいることを忘れた男の子は突然倒れた母親に魔法で治療を試みた
「かぁさん…何処が痛いの?起きてよ…ねぇ」
男の子がどんなに治療しても、母親は起き上がらない…さらにはどんどん顔色が無くなっていく
そんな状況を見た目の前にいる盗賊は腹を抱えながら
「お前の母親は死んだんだよ、そのくらいわからねぇのか??」
盗賊は笑いながら治療を続ける男の子に向かって鋭利なもので斬ろうとするが逆に盗賊の首がストンと床に落ちた
それを見ていた他の盗賊は慌てて家の中に入り何が起きたか調べようとするとその盗賊の首と胴体が真っ二つに分かれた
そして、それを見ていた他の盗賊が……
「…かぁさん」
男の子は血の気のない母親を何時間にも渡り治療を続ける
大量の盗賊たちの肉片と血が飛び散った部屋の中で