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勇者伝承魔王伝  作者: 善信
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閑話 其の一 教えて、ゼフィリア先生!

さて、これでこの国はとりあえず、大丈夫だろう。

ゼゴウの馬鹿が四天王(笑)を引き連れてトンズラするとは思わなかったけど、ロッシュとその仲間達はさらに頼れそうだ。

まぁ、王の仕事なんて他の『魔王』とやりあう時に矢面に立つくらいだから、中身が人間でも問題ないだろうし。


それにしても『勇者紋』だったかな、あれは興味深い。

人間界へちょっかい出してた時にも『勇者』と何度か戦った報告はあったが、人間が魔族に打ち勝つなんて驚かされた。

なんなんだ、アレ。ちょっと聞いてみようかな…


あー、ロッシュ。あのさ、『勇者紋』てなんなの?


…ふむ、つまり【レベルアップ】っていう肉体や、魔力を強化する能力を持ち主に附与するのか。あとは、通行証やアイテムなんかの証明証みたいな役割ね…うん?

「異世界からの侵略に対する人間界の神の対向手段」ってゼゴウが言ってたの?

うーん、たしかにそれは古文書なんかで調べた情報から推測した答ではあるけど、それだけなのかなぁ…うん、調べる項目が増えたわ。


あ、そうそう。後でアンタ達の知りたい事に答えるから、質問したいことなんかを纏めておいてね。


◆◆◆◆◆◆


…ふむ、アンタ達が知りたい事は

「この国の規模と現在地」

「『魔王印』の特性」

「他の『魔王』の勢力について」

「アタシのスリーサイズ」


…リシュリンだったか?アタシのスリーサイズ聞いてどうする?

個人的な興味ね…上から90・56・82だよ、満足したかチビッ子。


さて、それじゃあ最初の「この国の規模と現在地」

まぁ、これは地図を見ながら説明しよう。トリアーヌ、地図を持ってきなさい。

…アタシ達の国、アルグオンはこの地図の左端、ハルサーク島の東側。ちょうど、この山脈に隔てられた左側だね。

…ああ、小さい国だよ。ついでに山脈に隣接する地域、国の1/3は大森林と呼ばれる危険地帯さ。それでも、この山脈と大森林があるから外敵から攻撃されにくい立地だけどね。


では次、「『魔王印』の特性」

まず、『魔王印』を持つ魔族は、王となる資格か素質がある者。それが、百人。

うん、百人。通常ならね。

で、百種類の『魔王印』があるわけよ。

『魔王印』にはそれぞれ固有の特殊能力を持ち主に与える力がある。そう、ゼゴウ…いまはロッシュに宿ってる『魔王印』の能力は「空間干渉」。その能力を使って、人間界に繋がるゲートを開いたのさ。

ん?そうだね…人間界に戻れるかも知れないけど、いまは魔族の体なんだから、人間界の敵と認識されて、ロッシュ達を倒す為の『勇者』が生まれる可能性もあると思うよ。まぁ、アンタの『勇者紋』がどう作用するかに掛かってるって所かな?

それに、アタシの補助無しじゃ、「空間干渉」も空間に拳大の穴をあけるのが精一杯だったしね。


話を戻そう。そんな訳で、『魔王印』は百種類ある。しかし、『魔王』が百人いるとは限らない。

なぜなら、『魔王印』は奪う、もしくは譲渡できるからさ。そして、その特性が次の質問、「他の『魔王』の勢力について」に繋がっていくのさ…


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