36 剣士と占術師の遭遇
《旅人達の微睡み》亭・一階の正面入り口は、木製の扉も、壁に使われた石灰石も再利用不可能なまでに粉々に破壊されていた。
高さ3メトル前後、幅は2メトル前後の大穴が空いている。瓦礫は既にアランとレオナールによって、撤去&掃除されている。
ルージュも尻尾で瓦礫をかき集めようとして、アランを慌てさせ、レオナール経由で止められ、廃棄物の運び出しだけを手伝った。
「あー、こりゃ思い切り良くやったなぁ。俺も若い頃は良くやったが、こんな目立つような事はしなかったぞ?
どうせやるなら、バレないようにやれよ、レオ」
ダニエルの言葉に、アランが渋面になった。
「そういう問題じゃねぇだろ、おっさん。て言うか、レオには冗談が通じないんだから、臆面なく隠蔽とか勧めないでくれ。
どうせなら、もっと常識的に説教するか、どうするべきか諭してやって欲しいんだが」
「それは無理だろ? 自分でやらなかった事を人にやれとか、いくら俺でも、そんな厚顔無恥な真似はできねぇよ」
明るくケロッと言い放つダニエルに、アランは言う相手を間違ったと反省し、諦めてレオナールに向き直る。
「なぁ、レオ。頼むから町中で、他人様の持ち物を破壊するような真似はやめてくれよ。だいたい、今回はどう考えても必要なかっただろう?」
「えぇっ、私のせい? 違うでしょ。
別にルージュに指示出してやらせたわけじゃないし、ルージュだって人間や町の常識なんか知らないし悪気はなかったんだから、責任はないし、叱るほどの事でもないでしょう?
人は死んでないわけだし、犯罪やらかしたわけでもないし」
レオナールはそう言って、大仰に肩をすくめた。
「ああ、俺が初級回復魔法を修得できていなかったら、あの金髪剣士は死にはしなくても、一生まともに歩けない身体になってた可能性高かったけどな。
全身の骨がことごとく折れたり、ひび入ったりしてたぞ、あれ。
内臓に刺さったりして特にヤバそうなとこだけは何とかしたが、後は高位神官に治療させるしかない。
それでも完全に元通りにはならないだろう。身体的な傷は完治できたとしても、精神的なものは、魔法ではどうにもならないからな」
アランがジットリとした目つきで言ったが、レオナールもダニエルも気にした様子は皆無である。
「宿のおかみは、幸い脳しんとうと軽い打ち身と擦り傷程度で済んだし、本当良かったよな。
とりあえず、俺が宿の主人に修理・補償代と慰謝料出しておいたから、最悪でも犯罪にはならないだろ。
床に転がってた連中に関しては、人が集まって来る前に回収できたし、無関係の人間には見られずに済んだのが不幸中の幸いってやつだよな!
いざとなれば、あいつらに責任押しつければ良いし」
「おい、おっさん」
アランがダニエルを睨み付ける。
「本当にそれで済むと思ってるのか?」
「おう。ちょうど昨夜出掛けた先で、ちょっと便利な魔法と技能持ってるのをスカウトしてな。
正直あんまり期待はしてなかったんだが、偽装や隠蔽には持って来いなんだよ。いやぁ、良い拾いもんだったわ、ハハッ」
「いつの間にそんな事してたんだ? 俺と話した後か?」
「おう。出掛けた酒場で偶然な。見つけようとすると、意外と逃げ隠れ上手いんだよな、あいつ。
運動能力はアランよりはマシ程度か。戦闘能力は期待出来そうにないし、特に突出したものがあるってわけじゃないが、わりと小器用で便利だな」
「ふぅん、よりによっておっさんに気に入られるとは、気の毒に」
「うん? なんで俺に気に入られると気の毒なんだ?」
アランの言葉に、ダニエルが怪訝な顔になった。
「そりゃそうだろ。またおっさんの犠牲者が増えたって事なんだから。
まともな神経してないか、いろいろな意味でタフなやつである事を祈るしかないだろう」
「犠牲者? 相変わらず酷いな、アランの俺に対する評価・表現ときたら。もっと優しくしてくれても良くねぇ?」
「冗談だろ。おっさんにちょっとでも甘い事抜かしたら、倍以上の害や面倒を被る羽目になるだろう。そんなのは、絶対御免こうむるね」
アランは鼻で笑うような口調で言った。
「なぁ、ダオル」
ダニエルがちょうど現れたダオルに声を掛け、フォローしてくれとばかりに視線を向けたが、ダオルは大きく肩をすくめ、首を左右に振った。
「そんなどうでも良い事より、大事な話がある」
「あん? 何だ、なんかあったか?」
「ここでしても良いのか?」
「わかった。場所を移そう。ここに俺がいてもやる事は特にねぇからな。おい、レオ、アラン、何か用事あったら、最上階の俺の部屋へ来い。
そこにいなかったら、たぶん捕まえた連中のとこだから、伝言残すか、暫く待て。じゃあな」
「あ、おっさん、今朝聞いた一個中隊とやらが来たら、どうする? おっさんの部屋を教えれば良いのか?」
「おう、それで良いぞ。顔見知りのやつだと良いんだが、誰が来るかまでは聞いてないんだよな。じゃ、また後でな!」
ダニエルはヒラヒラと手を振って、ダオルと共に階段を上って行った。
「で、アランは何をしてるの?」
不思議そうにレオナールが尋ねた。アランは先程から、破壊された箇所を含め、あちこちの壁をペタペタと触れて、何かを調べている、または確認しているように見える。
「いや、大工を呼ぶ前に試してみたい事があってな」
「あら、でも、宿の主人が既に手配したんじゃないの?」
「でも、今日明日中に直せるってわけじゃないだろ? だから応急処置というか、当座の処置が出来ないかと思ってな。
ちょうど手持ちに触媒があるし」
「触媒? なにアラン、もしかして魔法陣を描こうって言うの?」
「ああ。例の魔法陣の範囲は円形だったが、ちょっと手を加えれば方形にも出来る事がわかっているからな。
ただ、出入り制限と許可の指示が難しいから、昼間じゃなくて夜間専用になりそうだ。
問題は魔法陣を起動させていると、効果時間内は外に出られないって事になりそうだから、それをどうしたもんかと」
「言ってる意味がサッパリわからないんだけど?」
「つまり、魔法陣で《方形結界》の拡大版みたいなやつを作れるって事だ。
ただし、一度起動させたら、効果時間が終わるまで、外に出られなくなる上、それを解除する方法が実質ない。
魔法陣を破壊した場合、効果が解除されるのか、あるいは暴走するのかが不明だ。結果がわからないのに、試してみるわけに行かないしな。
野営用に組んだ魔法陣の改造だから、町中での使用は考慮に入れてないんだよ。
もっとも資料があっても実用的なのを作れるかって言えば、微妙なんだが」
「どうして、そんなものが要るの?」
「こんな大穴が空いてたら、泥棒や荒くれ者に侵入されかねないだろう? ここを板か何かで塞いだとしても、壊せば済む事だし」
「魔法で何かできないの?」
「土魔法で、建設用に使えるやつがあったはずだけど、使う機会があるとは思えなかったから、文言とか覚えてないんだよな。土魔法で使えるのは《岩の砲弾》だけだ。
風魔法は使えるようになったし、新たに初級回復魔法と、防御系を三つ修得したけど、現状使えそうなのはない。
重さを無視して物体を浮遊させる魔法はあるんだが、幼竜がいれば使う機会はないだろうしな。
魔法陣の件は、主人が戻ったら話してみようと思っている。許可が出れば使うつもりだ」
「ふぅん、まあ、アランの好きにすれば?」
「俺は主人が戻るまで、ここで待つつもりだが、レオはどうする?」
「あら、単独行動しても良いのかしら?」
「宿の中なら、な。これ以上襲撃してくるやつがいなければ、お前の助力が必要になる事はしばらくないだろうし」
「ふふっ、また来たら面白いわね」
「冗談やめろ。これ以上面倒事は勘弁してくれ。お前に言っても仕方ないが」
「わかってるなら言わないでよ。水が飲みたかったのに、結局飲めなかったのよね。飲みに行っても良いかしら?」
「井戸か。……ついでに周辺を軽く見て回って来てくれ」
「良いの?」
「ああ。ただし宿の周辺だけだぞ。あまり遠出せずに、なるべく早く戻ってくれ。頼むから」
アランの言葉に、レオナールは肩をすくめ、頷いた。
「了解。じゃあ、井戸で水を飲むついでに、見回りして来るわ。ねぇ、アラン。何か異常を見つけたり、怪しいやつを発見したら、どうする?」
レオナールが言うと、一瞬アランは顔をしかめ、答えた。
「状況にもよるが、その時は一度戻って報告してくれ。絶対に、一人で対処しようとしない事! 絶対だぞ、レオ」
「ハァ、信用ないわね」
レオナールがやれやれとばかりに、首を左右に振った。アランはそんなレオナールをギロリと睨む。
「当たり前だろ。単独行動を禁じた時点で、それくらいはわかって欲しいんだが」
「そう言われてもねぇ?」
レオナールは肩をすくめた。
「とにかく、何かあれば俺を呼べ。おっさんは今忙しそうだからな。俺じゃ頼りないかもしれないが、お前一人よりはだいぶマシなはずだからな」
「頼りないとまでは言わないわよ? 相手が人間なら、私よりアランの方が上手くやるでしょ」
レオナールの言葉に、アランがキョトンとした顔になった。
「え、急にどうした、レオ? どこか調子悪いのか?」
「は? どうしてアランは私がたまに褒めたら、調子悪いのかとか、聞いてくるわけ?」
ムッとした顔になったレオナールが、詰問口調で言う。
「え? いや、でも、ほら、体調とか身体的なものや健康的な意味じゃなくて、精神的に何か調子が狂うような事があったのかと、例えば弱気になってるのかとか、何か嫌な事があったのかとか、気になるだろ?」
「へぇ? アランは弱気になったり、嫌な事があると、褒めるわけ?」
「そういうわけじゃねぇよ。けどさ、心配になるだろ? 普段強気で高飛車なお前が、元気なかったり、気力落ちてたりしたらさ」
「ねぇ、アラン。今の私が、どこか元気ないように見えたり、気力が落ちてるように見えたりする?」
「いや。でも、俺はそういうの自力で気付けないからな。細かくフォローできれば良いんだろうが、自信がない。
だからその都度聞いてるんだ。考えてもわからない事は、本人に直接尋ねた方が早い」
アランが真面目な顔で答えると、レオナールは大仰に肩をすくめた。
「気をつかってくれてありがとう。でも、それ、ものすごくズレてるし、間違ってるから。
アラン相手じゃなきゃ殴ってるとこよ。私がアランをまともに殴ると死にかねないから、やらないけど」
「非力で軟弱で悪かったな。でも、魔術師に戦士・剣士並の耐久力は期待しないでくれ」
「大丈夫よ、わかってるから。でも昔と違って、日中外で活動しても倒れなくなったのは良かったわよね」
「そりゃ、村にいた頃よりは体力ついたからな。たぶん少しだけど、筋力も増えてると思う。
じゃなきゃ、今かついでる背嚢も運べてないと思うし」
「そうね、アランは頑張ってると思うわ。お互い冒険者になりたくて、やっとなれたんだから、頑張りましょう」
「そうだな。もう少しお前がトラブル起こさなくなってくれると、有り難いんだが」
「私のせいじゃないわよ?」
「その言葉を信じられたら、もっと良かったけどな。
そりゃ、お前だけが悪いってわけじゃないのは確かに真実の一端だとは思うが、お前が上手くかわせるようになれば、もっと状況は良くなるはずだ。
今は無理でも、少しずつ出来るようになれば良い」
アランの言葉に、レオナールは曖昧な笑みを返し、明確な返答は避けた。
「じゃ、行って来るわ」
「ああ、気を付けてな」
レオナールはヒラヒラと手を振って、宿の元正面入り口の大穴から外に出た。
向かいの店や、酒場などを除く周囲の店のほとんどは開いているようであり、客や通行人の姿もちらほら見える。宿の大穴を眺める野次馬もいるが、ざっと辺りを見回したところ、怪しい人物はいないように見える。
(まあ、真っ昼間からあからさまにおかしな動きをしていたら、バレバレだものね)
念のため耳をすませ、軽く伸びをする振りをしてから、大きく息を吐いた。
バスタードソードは背負っていないが、念のため大振りのダガーを腰に下げている。
やはり使い慣れた武器は、常に身近にあった方が良いとの判断だ。
喉が渇いているのは間違いないので、建物をグルリと回ってすぐ裏手の井戸に向かっても良いが、見回りついでに、軽く散歩する事にした。
宿の前の通りを奥へ向かって歩き出す。周囲には、小さめだが古くからありそうな商店や、《旅人達の微睡み》亭と同規模の宿屋や食堂が軒を連ねている。
そろそろ早めの昼食を取る者もいるのか、開いている食堂も多い。
(屋台はこの辺りにはなさそうね。でも、持ち帰りの軽食を売っていそうな店はあるみたい)
ふと、店先で果物のジュースを売っている果物屋を見つけて、立ち止まった。
「いらっしゃい! お好みの果物で絞ったジュースの販売もしてるよ!!」
若い男が、明るい声を掛けて来る。
「甘いのや、酸っぱいのは苦手なんだけど、そういうのって何かある?」
「うーん、難しい事言うね、にいさん。苦いのも苦手?」
「そうね。正直なところ、水が一番好きなんだけど、エールくらいなら飲めるわね」
「ふむふむ、じゃあ、これはどうかな? シェジャの実だ。試しに一口食べて、いけそうなら絞るよ」
「良いの?」
「ああ。普段は他の果物と合わせる事が多いし、もしかしたら微妙かもしれないけど、甘味も酸味も苦味も控えめって言うと、これくらいしか思いつかないんだな。
後味が変わってると思うかもしれないから、嫌だったらそう言ってくれ」
そう言って男は、朱色に見える凹凸のある皮で包まれた丸い実を手に取り、その上部をナイフで削り取った。
「皮は食べられないが、皮の近辺が旨いから、その辺をかじると良い」
レオナールはそれを受け取り、口に直接付けて、歯で実を削り取ると、咀嚼した。
「……食感はぶどうに似てるわね。瓜みたいな匂いがして、薄甘くて、酸味はほとんどなくて、咀嚼している時にはないのに、後味には若干苦みを感じる……? 汁気は多いみたいね」
「どうする?」
「特に大好きって味でもないけど、これなら大丈夫そうね。絞ってくれる? いくらかしら?」
「毎度あり。銅貨3枚だ」
「あら、ずいぶん安いわね」
「ああ。実はこれ、見切り品なんだ。でも、品質には問題ない。シェジャ単体だと売れないみたいだから、ジュースに混ぜて売る事にしたのさ」
「それ、大丈夫なの?」
「今のところ抗議されてはないし、実際試作した時、これならいけると思ったからね。わりと好評だよ。値段のせいもあるかもしれないけど」
「ふぅん。はい、銅貨3枚」
「有り難う。じゃあ、ちょっと待ってて」
男がシェジャの実をいくつか籠に入れて、店の奥へ行くのを見送った。レオナールはジュースができるまで暇なので、周囲を観察する事にした。
果物屋の隣は八百屋、そのまた隣は金物屋と思われる。果物屋のちょうど向かい側には、一見したところ何の店かわからない古ぼけた小さな店がある。
看板はあるが、刻まれた文字が薄くなっている上、癖があって読みづらい。
(……石?)
レオナールに読めたのは、かろうじてそれだけだ。石材屋だろうかと考えて、しかしそれにしては入り口が下り階段になっているのが奇妙だと、首を傾げた。
「お待たせ! 何を見てるんだい?」
「あの向かいの店、いったいなんの店なのかしら?」
「ああ、あれ? 昔は営業してたけど、今はやってないんだ。元は魔石と魔術具を売ってたんだが」
「奥に人の気配がするみたいだけど?」
レオナールが尋ねると、男は頷いた。
「ああ。店はやってないが、元の店主の母親だった婆さんが一人で住んでるよ。だから、一見店に見えるが、今は民家だな」
「へぇ、この辺は店しかないのかと思ったわ」
「全部が店ってわけじゃないのは確かだな。たまに普通の家も混じってるし、そうでなくとも、店と家を兼ねてるところが多い。
ここら辺はそこそこ安く買えるからね」
「そうなの。教えてくれて、ありがとう」
レオナールは聞いても忘れそうだと思いつつも、礼を言った。
「いやいや、あんた《旅人達の微睡み》亭に宿泊してる冒険者だろう? 昨日・今日と大変だったな。
あの連中、しょっちゅうあんな事やってるんだ。また来るかも知れないけど、気を付けろよ。腕っ節には自信あるんだろうが」
男の言葉に、レオナールは肩をすくめた。
「いくら来てもムダだと思うけど。もう少し強いのが来てくれないと、正直退屈だわ」
レオナールが溜息交じりにそう言うと、
「おや、金髪のお兄さん、ずいぶん物騒だねぇ」
その声にレオナールが振り返ると、白いローブ姿の女が立っていた。
「やぁ、婆さん。また来てくれたのかい?」
「ああ、何でも良いからお勧めのを頼む。適当に絞っておくれ」
そう言って、女は大銅貨1枚を男に手渡した。
「了解」
そう言って、男が籠にいくつか果物を乗せ、奥へと行った。
「婆さん?」
レオナールはキョトンとした。
目の前にいる女は、どう見ても若く見えるし、声も若く聞こえる高く澄んだ声だ。下手するとレオナールよりも若いように見えるのだが。
「かろうじて女には見えるけど、成人してるかどうかも怪しい子供にしか見えないんだけど」
レオナールが言うと、女はチッと舌打ちした。
「うるさいわね、あんたもなの? 私の幻術が効かないとか、自信なくしちゃうわ」
そう言ってフードを深く被り直し、立ち去ろうとする。
「待って、別にあなたが身元不詳だろうと、幻術を使ってようと、どうこうしないわよ。だって賞金首じゃないでしょう?」
レオナールがそう言いながら、女の腕を掴み、引き留めた。
「当たり前よ。今のところ、追われるような身の上じゃないのは確かね」
少女が胸を張って言った。
「あと、私は18歳で成人してるわ。少しばかり背が低いからって子供扱いしないでよね」
身長1.53メトルといったところだろうか。レオナールより頭一つ分は低く見える上に、ずいぶん小柄で痩身の少女である。
「身長も低いけど、童顔だし、胸もないじゃない。その凹凸にとぼしい胸はエルフ級よね。幻術使わなくても、男装すれば十分男の子に見えるわね」
レオナールとしては、正直な感想を告げただけだったのだが、
「最低!」
少女は激昂し、平手でレオナールの頬を打った。一瞬呆然とする。
(何、今の。見えない速さじゃないのに、反応できなかった)
原因不明の出来事に、少し混乱しながら、怒る少女をじっと見つめた。
なんとか今日中更新。慌てて書いたので、誤字とかあるかもしれないですが。
明日、誤字修正やチェック予定。
以下修正。
×効果がキャンセルされるのか
○効果が解除されるのか




