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残念ナルシ鬼畜守銭奴オネエ剣士は我が道を行く!  作者: 深水晶
3章 コボルトの巣穴 ~ラーヌに忍び寄る影~
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25 悩む師匠と笑う弟子

 結局アランは宿の食堂で、ダオルと共に少し遅めの昼食を取る事にした。

 彼ら以外の宿泊客は全員外出していたらしく、被害に遭った者が最小限で済んだ事に、アランはホッとした。

 まともな昼食を取る事ができ、とりあえずの安全が確保されたため、ギルドに行く必要はなくなった。

 《疾風の白刃》の連中に襲われなければ、レオナールたちと共に食事を取るつもりだったのだが、そうするつもりがなければ、脳筋どもの鍛錬には興味はない。


 ダニエルが言っていた王都からの応援とは、ダオルの事なのだろうが、襲撃された直後の事であるし、拘束して閉じ込めてあるとは言え、見張りもなしに男達を宿に置いたままギルドへ向かうのは、不安があった。

 故にアランは今日はもうレオナールたちが戻るまで、宿に引きこもるつもりである。

 軽食にスープとサラダがついた程度の、簡単な昼食を取ると、アランはおかみに厨房を少し貸して貰えないか聞いてみた。


「いったい何をするつもりだい?」


「小さい鍋を借りて、糊を作ったりしたいんだ。ほとんどの作業は部屋でするつもりだから、しばらくだけで良い。

 あと、鶏の卵があれば、いくつか買い取りたい」


 材料があれば、薬剤などの補充、調合もしておきたいが、簡単な道具はあっても素材や薬は手持ちにない。外に出てまたあの連中に遭遇したらと思うと、買い出しに行きたいとも思えない。


「あまり数はないけど、どのくらい要るんだい?」


 なるべくたくさん、と言いたいところだが、卵はあまり安いものではなく、また毎日買えるものでもない。

 あまり日持ちがしないため、定期的な入手が難しいため、ものすごく高級または稀少というわけでもないが、庶民にはなかなか口に入れる機会がない食材の一つである。


「3個あれば良い。中身はなくても良いから、なるべく損傷の少ない殻があれば、有り難いんだが」


「殻だけで良いのかい? なら、料理に使った後のでもかまわないかい」


「なるべくきれいな状態のものが望ましい。鶏じゃなくても卵なら何でも良いんだが、最低でも鶏卵くらいの大きさのものが欲しい。

 とは言え、大きすぎると困るから、手で握れるサイズのものが良いんだが、たぶん鶏卵以外だと、更に入手難易度が高くて価格も高いだろうから」


「なるほどねぇ。今朝、ちょっと使った分は、他のゴミと混じってしまってるから、今晩の夕食に使う分を残すって事でかまわないかい?」


「ああ、それで十分だ。今すぐ使うつもりはない。あと、今日は行かないが、後日買いに行きたいから、おすすめの薬屋と、雑貨店を教えて貰えると助かる」


「ああ、それなら、ここの近くにあるよ。この宿の裏の更にもう一本裏手の通りに、薬も扱う雑貨店ができたんだ。《薬と雑貨の店カプレ》だよ。

 品揃えが良いってわけじゃないし、店もこじんまりとしているが、品質は問題ないし、接客している夫婦も気持ち良い人たちだ。

 具体的に何が欲しいか言えば、店に並んでない商品でも、数日後に買える事もあるよ。

 相談事にも乗ってくれる。この町で昔から営業している大手の薬屋もなくはないが、ボナール商会の息が掛かっているからね」


 それは勘弁して欲しい、とアランは渋面になった。


「もしかして、老舗や大店の大半はボナール商会と繋がってるのか?」


「全てがそうだというわけじゃないが、大半がそうだね。ボナール商会は、先日もやり手の商人を取り込んだところだしね」


「やり手の商人?」


「輸入物の高級嗜好品を扱う行商人だったんだが、ボナール商会の主の妻の甥の娘の婿になったのさ。

 一応『アンギール商会』とは名乗っているが、実質はボナール商会の別事業の支店みたいなものだね。主はその婿だが、店員はボナール商会から派遣された連中だからね。


 婿は渉外役兼商品の買い付けに飛び回っていて、店にはいないんだ。玉の輿だと言う者もいれば、あれは吸収されて利用されただけだと言う者もいる。

 新婚なのに、初夜と最初の三日ばかりは過ごしたが、後はほとんど家に帰れない生活をしているって、話だからねぇ。

 だけど婿の方だって、大金を持参金代わりに貰ったり、無利子で資金提供を受けたりしているから、損はない。

 一応ボナール商会の子飼いだが、部下や腹心を育ててるって話だし、その内そいつらに引き継ぎさせて、自分は落ち着くつもりなんじゃないかね。


 まあ、扱ってる商品が商品だから、一般庶民には関係ない店さ。その婿は待遇も良いし、むしろ幸運な部類なんだろう。

 中には一家離散になって借金返済のため奴隷になったり、夜逃げした連中もいるからね。

 潰されるくらいなら、自ら飛び込んで協力した方がマシだと考える連中の方が多いだろう」


 アランはそう言えば、店の名前などは出なかったが、雑貨屋も含め、情報屋から聞いた話にどちらもあったな、と気付いた。

 つまり、ここ三ヶ月の話だ。


「普通、結婚してすぐに、そうやって家を留守にするのって、商人としては当たり前なのか?」


「当たり前ってわけじゃないが、そういうのは人それぞれだからねぇ。大抵は金のない連中が、出稼ぎに行くって話の方が、大半だ。商人は商人で、それなりの理由ってのがあるんだろう。

 色恋で貰った嫁というわけでなし、大店の資金や人手の提供と、引き替えみたいなものだからねぇ。仕事や商売の方が大事なんだろうよ」


 アランはうわぁ、という顔になった。それは面倒臭そうだ、とも思う。いくら美人でも紐付きの嫁など、自分なら御免こうむるな、と考えた。

 結婚などまだまだ先の話で、自分ができるかどうかもわからないが、一応それなりに夢はある。

 ただ、余裕は全くないので、十年後くらいには家族を養えるくらい稼いで、結婚できていると良いな、くらいの気持ちだが。

 自分の周囲に既婚男性がリュカくらいしかいない辺りを見ると、冒険者が結婚して家庭を持つのは、難しいのだろうかと思わなくもない。

 リュカは冒険者経験は皆無で、成人後に就職して、ギルド職員として長年勤めた人物であり、その妻は幼なじみで隣家の住人だったそうである。


(俺の幼なじみって、レオナール以外だとウル村の遊び友達だけど、同年代は男ばっかりだったしなぁ)


 妹の友人は年が離れすぎていたし、一番年齢が近い女性で五歳年上と四歳年下という辺りで、同じ村の中に、恋愛対象になるような同年代の少女はいなかった。

 しかも、ウル村での彼は、全く評価されておらず、それどころか『役立たず』という陰口すら叩かれたりしていたので、家族は好きだが、二度と村に戻るつもりはない。

 高名な魔術師、冒険者となれたなら、一時的な帰郷も考えなくはないだろうが、まだまだ先の事であるし、そうなる可能性もわからない。


 人口二百人にも満たない田舎の村から、数千人規模の町へ出て来たのだから、驚きの連続である。


(都会には、田舎とは全く別の文化・風習・価値観があるって事なのかな。生活リズムも歩く速度も、会話の口調や内容ですら、全く異なるわけだし)


 ロランでだいぶ慣れたと感じていたが、ラーヌでまだまだだな、とつくづく感じた。そして、この町に長居する気にはなれない、とも思った。

 良くわからない理由で、老舗の大店が、間接的に潜在的な敵になってしまったようであるし。


(それにしても、どうしてこんな面倒臭い事になったんだろうな)


 おそらくは、レオナールが要因なのだろうと思うが、どうせ本人に尋ねても、心当たりがないと言われるのがオチだろう。

 アネットのところで、かなりの魔術を使えるようになったので、後は報告さえ済ませれば、アランとしてはこの町に用はないのだが。


「嫌な予感がする……」


 それだけで、憂鬱である。なんとなく、としか言いようがないのだが、おそらくすんなりこの町を出る事はできないような気がする。

 しかも、ロランを出る時にレオナールが言っていた、ラーヌの南東の新しいダンジョンの噂を、このラーヌで全く聞かないという辺り、ものすごく嫌な予感しかしないのだが、行きたくないと言っても無駄であろう事が、容易に想像つく。

 ダンジョンの件に関しては、ダニエルがラーヌに滞在中に、情報屋と連絡つけて、事前情報を収集しておきたいところである。それが終わるまでに、何も起こらなければ良いのだが。


(そうならない気がするんだよなぁ……)


 はぁ、とアランは溜息をついた。

 そして、厨房で火を借りて、糊を作ると、それを小皿に移し、鍋を洗って返すと、部屋に戻った。

 背嚢から乳鉢と乳棒、計量用のスプーンや、薬剤、万が一の野営用に持ち歩いている胡椒と唐辛子などを取り出した。

 小型のナイフで胡椒と唐辛子を細かく刻み、乳鉢で細かく磨り潰し、薬包紙に計量用のスプーンで小指の爪ほどの量を取っては包む。

 それが終わると一度乳鉢を水で洗い流し、丁寧に布で水気を拭き取った。


(足りない材料が多すぎるけど、とりあえず手持ちで出来そうなものを作っておこう)


 毎回薬や毒を撒いて逃走というのも芸がないが、最低限の自衛は必要だろう。

 魔法を無詠唱で使えれば楽だし便利なのだが、それは特殊体質だったり、よほど魔法・魔術に精通していなければ無理である。

 高位の魔術師でも詠唱時間を短縮したり魔法の効率化によって、発動までの時間を短くする事はできても、無詠唱はできない。

 どちらかというと伝承・伝説の類いであり、常人には不可能だというのが、魔術師の常識である。

 故に、無詠唱に見えるものの大半は、詠唱する時の声を他人に聞かれないようにする、魔道具やダンジョン発掘品などの古代文明の遺産を使用する、などといった方法で、相手にそう誤認させている、あるいは別人に詠唱させて詐称している、などといったものである。


 そして、有用な魔道具やダンジョン発掘品は高価で稀少なため、王侯貴族や裕福な一部の平民、そして金と力のある冒険者でなければ、入手する事はほぼ不可能である。

 それでも、いつかは自分もそんな代物を、と夢見たくなるものである。とりわけ冒険者であれば。


(無いものは仕方ないけどな)


 諦め・割り切りが良すぎるのは、アランの長所でもあり、欠点でもある。



   ◇◇◇◇◇



 剣を持って踊るように、楽しげにそれを振るうダニエルと、それに振り回されつつも、少しずつ動きに無駄がなくなっていくレオナール。

 見える場所にはないが、既にいくつかの箇所に痣を作っているが、痛みを覚えても、それを無いように振る舞い、動いている。

 打たれたり殴られたりしても、その瞬間以外はほぼ無反応ではあるが、痛覚がないわけではないし、感覚が鈍いわけでもない。

 ただ、一時的にそれを無視する事が出来るというだけである。さすがに骨折したり、肉を激しく損傷すれば、動きに支障が出たりするため、無反応を保つ事は難しいが。


 そこへ、魔力で包まれた白い物が飛来し、ダニエルの目前へ、ヒラヒラと落ちて来た。

 慌ててレオナールが振るった剣を右手一本で打ち払い、それを左手で掴むと、


「悪ぃ、小休憩だ」


 と、ダニエルはレオナールに告げた。

 ほぼ無表情だったレオナールが、怪訝そうに眉をひそめた。


「何?」


「連絡用の魔道具だ。たぶん王都からの連絡か、応援がラーヌに着いたって連絡だろう。緊急だと対処しなくちゃならないから、ちょっと待て」


 ダニエルはそう言って、剣を鞘に納めると、左手で掴んだ手紙と思しきものの表裏を確認してから、封を切る。

 それを見てレオナールも剣を鞘に納めて、その場に座り込んだ。汗を拭いたいところだが、その前に少しでも身体を休めておきたい。


「……あー、マジか」


 中に入っていたのは薄い紙切れ一枚だった。しかも、中に書かれている文章も短文三行のみ。書いた本人の性格を示すように、簡潔すぎるほど簡素な文面だが、伝えたい事は良く理解できた。


『ラーヌに着いた。

 宿で襲われたため、相手を拘束した。

 アランは無事に保護した。以上。

 ダオルより』


「でも、誰に襲われたか書いとけよ」


 ダニエルは、思わず眉間に皺を寄せて呟いた。


「え、何?」


 レオナールが、不思議そうに首を傾げた。


「アランが宿で襲撃されたらしい。誰に襲われたかは書いてないが、無事保護されたらしいから、大丈夫だ。

 緊急性はない。早くこちらへ来い、とは書かれてないからな。どうする?」


 ダニエルが肩をすくめて言うと、レオナールが渋面になる。


「それだけ? 他にないの?」


「ないな。あいつ、必要だと思った事以外書かないし、連絡して来ないからな。

 心配なら戻るし、折角取ったんだから、このまま時間まで鍛錬するのでも良いが、お前はどうしたい?」


 レオナールがムッとした顔になる。


「それを私に聞くの?」


「うん? 何だ、俺がお前にどうしたいか、尋ねるのが問題だって言いたいのか?」


 ダニエルがニヤリと笑って、からかうように言う。


「別にアランの心配なんかしてないわよ。あの子、日常的な面ではちょっと鈍いところもあるし、運動神経はあまり良くないけど、危険察知能力は高いし、要領良いもの。

 それに師匠が言ったんでしょ。我を通したかったら、それなりの実力つけなきゃ、ゴミだって。実力で納得させろ、って」


「そうだな。で?」


「現状で問題なくて、護衛役もいるなら、このまま続けるに決まってるでしょ」


「うんうん、早くランクアップして、強い魔獣や魔物狩りに行きたいもんな? でも、一朝一夕に実力なんかつかねぇぞ。

 焦っても、なるようにしかならない。自分の能力超えたものを求めても、それは悪あがきってやつだぞ? 身体を壊す元だ」


「……何が言いたいのよ」


「素知らぬ顔して、すっとぼけてるつもりかもしれねぇが、そろそろ体力限界なんじゃねぇの?

 別に今日じゃなくても、また稽古つけてやるから、無理すんな」


 ダニエルの言葉に、レオナールはものすごく嫌そうな顔になる。


「それに、お前が転がした連中の仲間がやったなら、ギルドから帰る時に、俺達が襲撃される可能性も皆無じゃないだろ?

 そういう時に、俺はともかく、お前、ヘロヘロな状態でどうすんの? 深窓の令嬢みたいに、俺に守って貰う気か? ハハッ」


 その言葉に、むっつり黙り込んだまま、レオナールは帰り支度を始めた。


「お? もうやめて帰るのか?」


 ダニエルがからかう口調で、そう尋ねると、レオナールが振り返ってギッと睨んだ。


「殺されたいの?」


「おっと」


 ダニエルは大仰に肩をすくめ、真顔になった。


「で、どうする?」


「見てわからないの?」


 レオナールが睨みながら、タオルで簡単に露出している部分の汗を拭い、背嚢を担いだ。


「了解、了解。んじゃ、帰るか!」


 ダニエルは身に付けた装備以外は、荷物はない。おそらく、財布や貴重品くらいは身に付けているのだろうが。


「お疲れ様でした!」


 結局最後まで見学していた《蛇蠍の牙》と《一迅の緑風》の面々が挨拶する。

 そして、《蛇蠍の牙》の魔術師が近くに歩み寄って来て、二人に告げる。


「たぶん、《疾風の白刃》の連中と、リーダーのベネディクトの意を受けたスラムのチンピラどもの仕業だと思うぞ。いつもの手だ。

 連中やボナール商会に狙われると、降参するまであちこちで付け狙われて、襲撃されたり嫌がらせされる。

 服従して金を払えば、すぐ収まる。どうするかは、あんたら次第だ」


「そいつらバカなの?」


 レオナールが不思議そうに、首を傾げて言った。その言葉に、魔術師は苦笑する。


「まぁ、そう言ってやるな。今までそれが許されてきて、守られてきた連中なんだ。それ以外の事なんか知らないし、挫折した事も、自分が苦しめられた事もない。

 生まれてからずっと、自分のやりたいように生きてきたんだ。今更、他の生き方はできないだろ」


「潰しても、かまわないわよね?」


 レオナールがニヤリと笑って言うと、


「潰せるもんならな。失敗すれば、殺されるか、かどわかされるか、逃げるしかない」


「ねぇ、師匠」


 レオナールが、チラリとダニエルを見る。ダニエルは苦笑した。


「はいはい、俺に動けってんだな。お前、師匠を顎で使おうとすんなよな」


「私がやっても良いけど、指名手配とかされるのは面倒だもの。使えるものは何でも利用しろって教えてくれたの、師匠でしょ?」


「だからと言って、無茶振りすんなよな」


「え? 出来ないの?」


 わざとらしく驚いたような顔をするレオナールに、あー、とダニエルが髪を掻き上げ、ぼやくように言う。


「くっそ、なんでこんな可愛くないのに育ったんだ! 師匠お願い助けて、とか言ってくれりゃあ、ちったぁ可愛げあるってのに」


「ええと、『師匠お願い助けて』?」


 レオナールに棒読みで言われて、ダニエルが苦笑する。


「ああ、わかった。お前に演技とか計算とか、無理だよな。うんうん、俺の方こそ無茶振りしたよな、悪かった。

 んじゃまぁ、可愛い弟子に頼まれたから、動いてやるか。ま、期待して待ってろ。お前は何もしなくて良いからな」


「え? ダメなの?」


 心底不思議そうな顔で聞くレオナールに、ダニエルが困ったような顔になった。


「だってお前、加減とか、やって良いこと駄目なことの区別つかねぇじゃん。

 お前が動くと、どんな段取り立てても、何か全部ぶち壊されそうだろ? そこまで考えるの、面倒臭ぇよ」


「でも、『正当防衛』ならかまわないのよね?」


 レオナールの言葉に、ダニエルは溜息つきながら頷いた。


「ああ、本当に『正当防衛』で、それが必要最小限ならな。面倒臭いから、殺すなよ。

 賞金首ならともかく、一般人や素人、犯罪者扱いされてないないグレーなやつは、下手に殺すと後始末が面倒なんだ。

 いざとなったら最強の切り札使ってやるけど、無駄な労力使わせるな。頼むから」


「バレない程度に、犯罪にならない程度でやるから安心して」


 ニッコリ笑うレオナールに、ダニエルが渋面になる。


「全然安心できねぇよ」

ネーミングセンスないので、サブタイトル微妙なのが悩ましいです。

というわけで次回以降、反撃、になるはず(うっかり別のエピソード加えなければ)。

たまに自分でも思ってもみない(プロットにない)事つるっと書いちゃうので、困ります。


以下を修正。


×むしろ幸運の部類

○むしろ幸運な部類


×人口百人にも満たない

○人口二百人にも満たない


×別人に詠唱させている

○別人に詠唱させて詐称している


×ほぼ無反応ではなるが

○ほぼ無反応ではあるが

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