23 魔術師は逃走し、剣士は師匠にしごかれる
「よぉ、またやらかしたらしいな、レオ。お前、ちょっとの間も一人で歩けないとか、子供かよ?」
鍛錬場に現れたダニエルの言葉に、レオナールが渋面になった。
「私のせいじゃないわよ」
「日頃の行いが悪いんじゃねぇの? 日常的に喧嘩売り歩いてるとしか思えねぇな!」
カカカと笑うダニエルに、レオナールが不機嫌な顔で言い返す。
「師匠にだけは言われたくないわ」
「ハハッ、俺はお前ほどむやみやたらと喧嘩売られたり、絡まれたりしないぞ!
どうせ無自覚に喧嘩売ったり挑発したとか、ちょっとムカついたとかどうでも良い理由で、いつもの強気や負けん気で、掛かって来いとでも言ったんだろう。見なくてもわかるぞ」
「絡まれたからやっただけで、致命傷は与えてないわよ。ちょっと転がしただけじゃない」
レオナールの返答に《蛇蠍の牙》と《一迅の緑風》の面々がそれぞれ仲間と顔を見合せた。
「へぇ、転がした、ねぇ? まぁ殺さなかったのだけは褒めてやろう。加減と自制はできるようになったんだよな?」
「失礼ね。そんなに無差別に殺してないわよ。師匠とアランがうるさいから。ちょっとやり過ぎた時でも、治癒師か神官を呼べば助かるくらいにしかしてないわよ」
レオナールが言うと、ダニエルは肩をすくめた。
「でも、お前風に言えば、しょっちゅう転がしてるんだろ?」
「武器を抜かない相手には素手でしかやってないわ。アランがそばにいる時は、問答無用で《眠りの霧》をかけられるし」
「お前には効かないだろ?」
「効かないとかいう問題じゃないわよ。予告なしでやられると勝手が狂うじゃない」
「修行が足りないんじゃねぇの?」
「そんな事より師匠、早く斬り合いましょうよ。ずっと待ってたんだから」
「ああ、悪かったな。ここのギルドマスター、やたら話が長くてなぁ。しかもどうでも良い内容だし、うっかり寝そうだった」
「何、身体が動かないから手加減しろとでも?」
レオナールが挑発的にニヤリと笑うと、ダニエルが不敵な笑みを浮かべた。
「面白いこと言うな、レオ。後で泣き面かくなよ」
「ふふっ、眠くなるような打ち込みとかやめてね。つまんないから」
「ああ、死なない程度に、背筋が凍るような剣撃をくれてやるよ。楽しみだろ?」
「それは楽しそうね」
笑顔でやり合う師弟の応酬に、「あれが、元Sランクの薫陶か」と誰かが呟いた。
◇◇◇◇◇
「なんだ?」
アランがアネットの家を出てしばらく歩いたところで、見知らぬ男達──おそらくは冒険者──に囲まれた。正直、身に覚えはないのだが、心当たりはいくつかあった。
(できれば絡まれたくはなかったんだが)
金髪碧眼の剣士1、槍斧を持った戦士1、大きな盾と槍を持った戦士1、魔術師1、神官1という構成を見る限り、質が悪いと聞いた《疾風の白刃》ではなかろうかと、検討を付けた。
「君はロランから来たアランだよねぇ?」
ニヤリと笑って、金髪碧眼の剣士ことベネディクトが尋ねて来るが、既に確信しているような様子である。しらばっくれても無駄なのだろうな、と溜息をついて、アランは肩をすくめた。
「そうだと言ったら?」
「我々に着いてきて貰おうか」
「何故?」
「何故だって? わからないとでも言うのかい?」
「着いて行く理由がない」
アランが真顔で答えると、ベネディクトは一瞬眉間に皺を寄せたが、笑顔を作って言う。
「ははっ、相方と同じで生意気だね。目上の人間の言う事には素直に従ったらどうだい?」
「冗談だろう」
素直に従ったら、酷い目に遭う事は間違いないだろう。かと言って抵抗して捕まっても、同じく酷い目に遭いそうだが。アランは参ったな、と眉をひそめた。
「……命が惜しくないようだな。素直に従うなら、拘束するだけで済んだかもしれないのに」
ベネディクトの言葉にアランは大仰に肩をすくめた。ろくでもねぇな、と心の中で呟いた。
「完全武装で取り囲んでおいてか?」
「君は、駆け出しの魔術師なんだろう? 君の相方は、かの《疾風迅雷》の弟子らしいが、君は今頃アネット婆さんの家を訪ねるくらいだ。どうせ使える魔術もあまりないのだろう? 意気がって抵抗するより、素直に我々の指示に従ったらどうだい?」
「つまり、与し易しと見てこっちへ来たわけか」
はぁ、とアランは溜息をついた。
「全く勘弁してくれ。この町はいったいどうなってるんだ。こんなに治安が悪いんじゃ、おちおち歩けやしないな」
「君の意見や感想など、どうでも良い。それより、我々に従うんだ。拒否するならば、痛い目を見て貰おうか」
(ここがロランなら、おとなしく無抵抗な振りして、着いて行くところなんだが、なんかヤバそうだしなぁ。
レオやおっさんも近くにいないし、他に知り合いはいない。俺は荒事とか苦手なんだけどなぁ。仕方ない、か)
懐から皮袋を取り出し、中に指を差し入れる。
「何をしている?」
「いや、賄賂って利くのかなと思って」
「はぁ? バカにしてるのか。たかがFランクの駆け出しが出せるはした金なんかに用はない」
「いや、昨日取って来たばかりのミスリル合金だ」
「何、ミスリル合金? バカな、そんなものを持っているはずがない」
「嘘じゃない。コボルトの巣にいた、ミスリルゴーレムのものだ。
その時の相場によって、売値は変わるが、手持ちを全て売れば、金貨2枚分にはある。帰りに換金するつもりで少し持って来た」
真顔で相手の目を見つめて言うアランに、ベネディクトは困惑の表情を浮かべる。そんな彼にかたわらの戦士が何かを耳打ちする。
「持っていると言うなら、その袋の中身を見せてみろ」
「わかった」
そう言ってアランは笑って、袋を投げた。空高く投げ上げられた皮袋の口が、宙で開き、中に入っていた粉末が、辺りに舞い散った。
「ちぃっ! やはり出鱈目か!!」
「風の精霊ラルバの祝福を受けし、無名の風よ、踊り舞い狂え、《風の乱舞》」
早口のエルフ語で詠唱し、発動文言をいつも通り古代魔法語で発音する。対象は皮袋と《疾風の白刃》。中の粉が風にあおられ、踊るように巻きながら拡散する。
「火の精霊アルバレアの祝福を受けし炎の矢、敵を貫き、燃え上がれ。《炎の矢》」
《炎の矢》が皮袋を貫き、燃え上がる。火打ち石で付ける火と違い、魔法の炎は勢い良く燃え上がる。白い煙がもうもうと立ち上ぼり、先の《風の乱舞》がそれを周囲に撒き散らす。
炎が瞬く間に燃え広がり、燃え上がる炎をまとった粉と白煙がゆっくり巻きながら、降りて来る。
「散れ! 散開しろ!!」
慌てて散開する彼らを見て、アランはニッコリ微笑んだ。
「な……に……?」
炎からも白煙からも、距離を取ったはずなのに、幾人かが咳き込み涙を流し始める。
特に動きのあまり良くない魔術師と神官が、涙と咳でまともに歩くのもきびしい状態になる。慌てて駆け寄った弓術師も同じ状態になったのを見て、残りの3人は慌てて距離を取った。
「風の精霊ラルバの祝福を受けし、万物に捕らわれぬ疾風よ、我が身を包み、追い風となれ! 《俊敏たる疾風》」
発動した魔法がアランの身体を包み、心持ち身体が軽くなったように感じた。アランはクルリと身を翻し、駆け出した。
「なっ! 逃げるな!!」
ベネディクトが叫ぶが、止まるはずがない。そのまま追えば、炎と白煙の向こう側になる。
男達は、魔術師・神官・弓術士をその場に置いて、三方に分かれ、遠回りしてアランを追い掛ける事にした。
(エルフ語と古代魔法語の組み合わせは初めてだったけど、共通語で唱えた時より難易度は上がるが、詠唱時間が速くなるかも。一か八かで試してみたけど結構良いな、これ。これからも色々試してみるか。
今回、色々魔術修得したり、使えるようになったし、これからの組み立て考えなきゃな)
そして、当初向かおうとしていた冒険者ギルドではなく、《旅人達の微睡み》亭へと向かった。
宿のおかみに、レオナールとダニエルが帰宅するまで、それ以外を部屋に案内したり、通さないようお願いして、部屋へ戻った。
「さて、次は《結界》を試してみるか。おっと、その前に」
扉を開き、外側のノブに、背嚢から出した白い色のどろっとした液体を、刷毛で薄く塗って置く。内側のノブを握って扉を閉め、施錠した。レオナールなら、予告しなくても臭いで気付くだろう。
原液ではなく、糊や保存性を高めるための薬剤などを混ぜ合わせてあり、少量ならばたいした毒ではないが、かぶれて赤く腫れ上がるので、嫌がらせにはなる。
口に入れたり、触れた部分に傷があったりすれば、少量でも大変な事になる場合もあるが、初期の回復魔法で十分治せるレベルである。
懐から杖を取り出し、一呼吸置いて、詠唱する。
「其れは、我を中心とする、邪悪なる意識の他者から内を守る、容易に破れぬ堅き壁、父たる天空神アルヴァリースの下、我と我の周囲を守る盾となれ、《方形結界》」
いつもよりゆっくりめに、意識を集中して詠唱し、発動した。慣れない呪文なので、きちんと発動出来るか少々自信がないため、慎重に唱えたのだが、どうやら成功したようだ。問題は、効力の方だが。
「……効力を試す機会がない事を祈りたいが、無理だったら、ちゃんと効力を発揮する事を祈ろう」
そして、今日、修得してきた魔術に関して、メモに書きとめ、まとめる。また、エルフ語で詠唱した時と、共通語で詠唱した時の違いについて考察・実験しようと、メモを書き散らしながら、どのような実験を行うべきなどについて、考える事にした。
しかし、残念ながら、平穏な時間はそう長くなかったようである。ドンドン、と激しく扉がノックされる。アランはそれをきれいに無視した。
《方形結界》発動中なので、他の魔術は使えない。とりあえず、喉が渇いたので、お茶を淹れる事にした。
何か怒鳴りながら、ドアノブをガチャガチャ鳴らす音が聞こえる。全く聞き覚えのない声なので、おそらくあの盾を持った男の声だろう。
耳打ちしていた男の声は、直接は聞かなかったが、もっと低音だったような気がする。ささやき声だったので、もしかしたら普段の声は、それとはまた違うかもしれないが。
その内、男がノブを握るのをやめ、唸るような罵り声を上げ始めた。
(命に別状はないが、一時的に声が出なくなる毒って何かあったかな。麻痺毒や神経毒だと、効き過ぎたり、人によっては過剰反応が出る場合もあるから、扱い難しいしな。
適量って言っても、体格や体質によって違う場合もあるし)
その時、窓の外から石を投げ込まれた。が、《方形結界》が弾き返す。ちゃんと機能しているようだ。アランは心底安心した。
《方形結界》の効果時間は最長四半時だが、その前に彼らは帰ってくれるだろうか?
アランは首を傾げ、あまり楽観はできないな、と考える。再詠唱の時間を忘れないようにしないと、と思いながら、背嚢から古文書を取り出した。
それを出したのは、再詠唱までの時間がわからなくならないようにという配慮である。
(12ページ読んだら、再詠唱しよう)
何度も繰り返し読んでいる古文書なので、実は全て丸暗記しているのだが、それでもこの本を読むのが好きだった。
何が素晴らしいと言って、文字や表現が美しいのだ。しかも、合理的で無駄がなく、わかりやすい。
修辞が多すぎて、難解なだけの文章を解読しながら読むのは、結構辛い。それが普段使用している自国語や共通語ならば、それはそれで楽しめるのかもしれないが、物によっては、文字を判別する事も難しい古文書の場合、ただの苦行である。
蒸らしを終えた茶をカップに注ぎ入れて、ほう、と息をついた。そして、飲み終えて後始末をし、茶器を片付けて、読書にいそしんだ。
◇◇◇◇◇
鋭く、風をまとった刃が、頬の皮一枚、すれすれのところをかすめて、止まる。
一瞬遅れて反応したレオナールが、それを払う。
「ほらほら、遅いぞ! 見えてないのか!?」
見えてはいる。だが、身体の反応が追いつかない。レオナールは軽く舌打ちをし、神経をとがらせ集中しようとする。
ダニエルは目線を向けているところとは、違う場所、レオナールの警戒が弱い、あるいは意識を張り巡らせていない箇所を狙って、剣を振るう。
「何故、こうなってるか、理由はわかるか?」
ダニエルがニヤリと笑う。わかっている。すぐに反応できない箇所を狙われているからだ。
そして、レオナールが自分の全身をくまなく等しく気を配る事が出来ていないからだ。目や、手、足の動きに騙され、反応してしまうからだ。
わかっているのに、つい、ブラフやフェイクにピクリと反応してしまい、結果本命の攻撃に、反応が遅れる。
(悔しい)
何故なのか理由がわかるのに、ダニエルの思惑通りに踊らされている自分に歯噛みする。
わかっているのに、つい反射的に反応してしまう。それさえなければ、もう少しマシな動きができるはずなのに。
ダニエルは長身の上、筋肉質だ。特に、肩から上腕にかけての筋肉がすごい。彼が現在使っている剣は、少なくとも2~3年前のレオナールには扱えない重量のものだった。長さもレオナールのものより若干長い。
手足も長いので、その分ダニエルが有利であるのは確かなのだが、手加減しない状態の彼は更に速く、目で追うのがやっとのレベルなので、だいぶ手加減されている。
身体が反応したり騙されなければ、当てられるはずの速さなのだが、無駄に目や身体が動いてしまうため、間に合わない上に、その分少しずつ疲労が溜まっていく。
ダニエルが、チラッとレオナールの右足の太ももあたりに、視線を走らせる。ダメだ、と思う前に身体が反応して右足を引いて、左にステップしてしまう。
ほら、と言わんばかりにダニエルが笑う。
レオナールはわかっていると、ダニエルを睨み付け、動き始めた身体を無理矢理動かして、後方に仰け反るように上体を反らし、やけに重く感じる両腕を押し出すように、ダニエルの重い剣を受け止めた。
一応、これでも寸止めするべく、直前で速度・威力が落とされているのだが、まともに打ち合わせれば、痺れるような振動と重さに、油断すると剣を取り落としそうになる。
体力はまだ尽きてないはずだが、やけに手の平に汗をかくため、手が滑りやすいように感じる。また、焦燥感や苛立ちが、更に身体の重さを加えているような気がする。
額の汗を拭う事もできずに、振り乱した髪の間からニヤニヤ笑う男を睨み付ける。
「うん、今度は間に合ったよな。でも」
ダニエルが右に押すように力を加えると、身体がグラリと揺れた。
「間に合っただけじゃ駄目だ。どんな攻撃が来ても打ち払うためには身体の重心・支点が大事だって、前に教えたよな?
剣を払うのも、打ち下ろすのも、然程力はいらない。身体の動く方向と筋肉の動き方を理解し、重心とバランスがわかっていれば、それを崩すのはそれほど難しくない」
体勢が崩れたところに、ダニエルの拳が振るわれる。
「がふっ……!」
かすめただけのそれに吹っ飛ばされて、かろうじて受け身を取って転がった。
そこへすかさず、ダニエルの追撃が入り、眉間の拳一つ前で剣先が突き付けられる。
「な?」
ニヤリとダニエルが笑いながら、首を傾げて見せる。
「……わざわざ転がさなくても」
ムッとした表情で、レオナールがダニエルを睨み上げると、ダニエルは肩をすくめた。
「バランス崩して倒れそうになったら、わざわざ自分で飛んで転がったんだろ? ちっともダメージ受けてない癖に、良く言う」
「自分がバカ力だって自覚ないみたいね、バカ師匠。例え直撃じゃなくても、かすめたら痛いのよ。
あの体勢で、更に後方にステップするのは無理なんだから、仕方ないじゃない」
「だけど、あれじゃやられる時間を長くするだけだろ? もっと先を考えて行動しろ。
ちょっとくらい体勢崩しても、立て直せるだけの心の余裕とバランス感覚と筋力をつけろ」
「頑張ってるつもりだけど、なかなか筋肉つかないんだから、無茶言わないでよ。
バランス感覚も筋力も、結局ある程度の筋肉つかないと、難しいんだから」
「そんな事言われても俺、そんな事で悩んだことないからなぁ。食って動いてたら、自然と肉ついて、身体が出来てくるもんじゃねぇの?」
「そんな特殊な例を、基本にされても困るわ。でも、やっぱり師匠との斬り合いは勉強になるから、もっとやりたいけど」
「うん? そろそろ昼飯にしないか。腹空いただろう?」
ダニエルに言われて、レオナールは初めて空腹感に気付いた。
「あら」
首を傾げたレオナールに、ダニエルは苦笑する。
「面倒だから、ギルド内の食堂で良いよな?」
「ええ、何でもかまわないわ」
「そういえばアランはどうするんだろうな」
「子供じゃないんだから、自分で好きに食べるでしょ?」
「ま、お前と違って、マイペースだがしっかりしてるもんな、あいつ」
「何よ、それ。どういう意味?」
「お前はどっからどう見ても、危なっかしいからな。まぁ、仕方ないけど。
どうせお前は子供扱いされてるとか思うんだろうが、俺から見たら、お前もアランも十分子供だからな。
悔しかったら、俺の年齢と身長超えてみろ」
「……無理なこと言わないでよ。それ、師匠を殺す以外に方法ないわよね」
「え? おい、なんで真顔でそんな事言うんだ。恐いこと言うなよ。俺は百歳超えるまでは、最低趣味でも剣を振るつもりなんだからな」
「それ、ハーフエルフか小人族並みの寿命じゃない? それともエルフの不老と長命や、ドワーフの頑健さを見倣うつもり?」
「俺なら出来る!と思ってるんだが」
「……本当に現実になりそうで恐いわね。確か純粋な人族だったわよね?」
「そのはずだな。でも、要は気合いと根性、精神力だ。気の持ちようでどうにかする!」
「それはどうかと思うけど」
レオナールは呆れたような目つきでダニエルを見た。なる、じゃなくするという辺りがダニエルらしいと思わなくはないが。
「今でも十分人外なのに」
レオナールがぼやくと、ダニエルは声を上げて笑いながら、胸を張る。
「何でもやる前からできないと思えば絶対できない。やってやると決めたら、とことんやる。魔獣や魔物の生肉や新鮮な血は旨いぞ」
「そんな特殊な体質と味覚と胃腸を持ってる人は、師匠だけに決まってるでしょ」
レオナールは嫌そうにダニエルを見つめて言った。
昨日は更新し損ねてしまいました。すみません。
今月25・26・27日は更新休みます。
今話は別に警告なくても大丈夫かな?と警告つけてません。
対人だけど、これくらいはセーフかなと思ってたり(自分がグロ平気なので基準難しい)。
一部ルビがおかしかったので修正。精霊の名や神の名には、ルビありません。ルビ非対応ブラウザだと、()多くて表示微妙かも。
以下を修正。
×できないと思えば絶対できる
○できないと思えば絶対できない
×を魔術師1
○魔術師1
×ハーフリング
○小人族




