最初の世界Ⅰ
世界の始まり…すべてが始まった世界…
幾度となく絡み合う運命を創った物語…
悲劇を生み出してしまったのは人の欲望かそれとも愛か…
「…また、この話題か…」
真琴は部屋の中で一人、PCをしていた。PCにはネット掲示板の『ゆるタウンで怪奇現象!?』というスレッドを見ていた…
「銃声がして屋上を見上げたら消えゆく無数の刃物を目撃…まったく…落ちてくるならまだしも消えるなんてありえないだろ…その後逃げるように消える黒い影の目撃情報…」
「あの…お前どこの人間なんだ」
これは真琴の回想…学校で偶然見かけた美しいドレスを着た薄緑色のロングヘアーをした青い目の少女に話しかけたときのことだ…
「あら、人にものを尋ねるときはまず自分からでしょう?あなたこそ誰ですか?」
真琴はめんどくさそうに言う。
「…っち、華原真琴、真琴でいい…」
すると少女は苦笑しながら言う。
「クスクス…初対面の女性に名前呼びさせるんですか?まぁ、いいでしょう。敵意も感じませんので…私は杏芽條未理恵、この学校の生徒で霊学部の部長をやっています。あなたも未理恵と呼んでくださいね、あなたも下で呼べと言ったのですから…クスクス」
真琴は尋ねる。
「なぜそんな格好を?」
未理恵は答える。
「我が部の部員になってくだされば教えますよ。」
「霊が存在すること自体証明できないのに魔法や魔術なんて信じられるか…」
すると真琴は携帯のDAINEグループを見ていた。
「…このスレが上がってから…話し合いはなしか…何があったのかは知らないが…どうせ俺には関係ない…どうせ俺はどこでも見てるだけ…さて寝よう…明日は正月だしな…」
『この霊紙は…使うに値しない…』
霊紙は青い炎に飲まれて消えた…
これも回想…部活に珍しく真琴が参加した冬のことだ…
「霊紙は本来、術者にしか解除できません…ですが、人でないほどの霊力があれば、それを強引に解除させることができます。ですがそんな魔女や魔術師は古来でこそ存在されましたが現代では、優れた霊能力を持っていたとしても、例えとなり恐縮ですが永子様のような時間を戻されるループ能力も、優れた霊能力というよりは優れすぎております…まるで何十年か訓練したかのように…ここから考えると、おそらく永子様は…」
俊が説明している途中なのに真琴は席を立って言う。
「輪廻永子は能力からしても年が若すぎる、つまり何らかのオカルト研究で作り出された存在?だとしたら親は最低だな…引き続き永子はどうするつもりだ?」
すると永子は真琴に怯えるように未理恵の後ろに隠れて言う。
「未理恵お姉ちゃんの所に居る…」
そう言うと未理恵は静かに永子を抱き寄せて言う。
「引き続きこの子は私の家で面倒を見るつもりです。真琴?明日の部活は…」
するとだるそうな声で真琴は荷物を持って出口へ向かいながら言う。
「明日はクリスマスか、しばらく家に居たい。DAINEには反応するから何かあったらそこで、」
真琴はそんな風に考え事をしながら冬休み明けの部活に参加する。
「あけましておめでとう…あれ、今日は俊は休みか?どうしたんだ?未理恵?一応ネットで確認してたんだがDAINEに書いてあった通り呪術は…?」
すると未理恵は辛そうな顔で言う。
「…失敗しました。」
真琴は尋ねる。
「…どういうことだ?」
優美が答える。
「なくしたんだ…霊紙、いや、何かに奪われたんだ…で、そいつが無理やり解除したらしいよ…」
すると江利奈も言う。
「解除っていうか壊した感じだよね?そのあと術式が載ってた本が焼かれたって話だし…まぁーおかげで蒼井兄弟はやる気失ってさらに引き篭ってんだけど…バイトぐらいしたらどうって思うけどまぁ母さんの遺品が焼かれてるんじゃショックなのは分かるけどね…」
すると真琴は聞く。
「そういえば…霊紙は術式発動状態じゃ焼くこともできないはず…どうやって解除したんだ?俊の話じゃ…」
すると未理恵が下を向いて少し震えながら言う。
「あの黒い影は…私が見た影は…恐らく現代に存在している魔女や魔術師の類…と言わざるを得ません…だからこそ影として動くことができる…ですが何故か分からない…何故あの影が私達を?…目的は一体何です…?」
『私の目的…?それはループを使うこと…あの子のループ…』
未理恵は頭を抱えて震えながら言う。
「私は蒼井さんたちを…私は救えなかった…影のせいで…」
すると真琴は未理恵の肩に手を載せ言う。
「取り乱すなよ…お前らしくないぞ…らしくない事をしたらそれ死亡フラ…」
すると未理恵は急に立ち上がって言う。
「あなたに何が分かるんですか!?何も傷つけてない!何も失ってない!私は部長でありながら!私は責任を引き受けておきながら!俊も傷つけて…皆さんも傷つけて!傍観者のあなたに!」
真琴は未理恵の目をまっすぐ見て言う。
「そうだよ!俺は所詮傍観者だ!何も失うものもなければ傷つけて罪悪感に苛まれることもない!自由の身だ!いいか?お前が今までも、そしてこれからもやっていこうとしてることは!どんな状況にあっても、罪悪感をずっと持ち続けることでも、それに押し倒されることでもない!お前がやってることは覚悟がいることだ!!俺にはそれがないから何もしない!!俺は罪悪感も感じたくねえし責任も負いたくねえから!!…出来るなら、お前とも会いたくなかった…お前に会わなけりゃこんな胸糞悪い気持ちにはならなかった…涼、これ借りてたゲーム、俺は今日は帰る。未理恵に呆れたとかそういうんじゃなくて今日は早めに帰る予定だったからな…」
すると…帰ろうとしている真琴を引き止め江利奈が思いっきり真琴の顔を殴る。
…ドゴ!!
「いってえ!何しやがる!」
真琴がそう言うと江利奈がこれまで見せたことのない憤怒の表情で言う。
「あんた何様!?未理恵に向かってその口は何!?あんた女を慰めることすらできないの!?自分の気持ちばっか押し付けて!少しはあんたの言う覚悟をあんたが持ちなさいよ!」
すると未理恵が叫ぶ。
「江利奈!もういいんです…」
江利奈は言う。
「何が?何がもういいのよ?あんたこいつに馬鹿にされたのよ!?何もしてないこいつに!あんたの方がちゃんと頑張ったはずなのよ!?」
未理恵は叫ぶ。
「もういいです!今日の部活はこれまでです!明日お願いします!」
そう言うと真琴より早く部室を飛び出していった…江利奈もそれを追うように飛び出していく。
「…香崎?お前はどう思う?」
真琴は帰り際に優美にそう尋ねる、優美は答える。
「私はヱリちゃんと同じ考えです。いくらなんでもあの言い方はないよ…私たちは頑張ったのにそれで清武さんや清子ちゃんを傷つけて…その上華原くんにあんなに言われたら…」
すると涼は言う。
「マテリアル、お前あの言い方はまずいと思うぞ…多分あの性格なら責任に押し潰されるかもしれん…お前も早く追いかけた方が…」
真琴は言う。
「俺が?冗談きついな…行くならお前が行けよ、俺はアニメやゲームで言う主人公じゃねえんだよ…じゃあな、そのゲーム、まぁまぁなシナリオだったよ。」
そう言うと真琴は帰っていった…
『…こいつは…もし深い絶望を味わったらどうするのだろうか…興味深いな…』
未理恵は一応調子を取り戻したような顔をして部活を行っていた…真琴は相変わらず来ない…未理恵は、自分が責任を持つということに…あの時以来抵抗があった…明日はようやく俊が学校へ来られる。
「今日も来ませんね…真琴…」
すると優美が言う。
「そういえば久留くん?華原くんについて何か知ってることないの?」
涼は答える。
「あいつ今新年イベとやらで忙しいらしい…って言いながら多分責任感じてるみたいだけど…」
江利奈は言う。
「あんな奴来なくていいわよ…未理恵に向かってあんな態度とるし…あそこまで言うなら自分が責任負ったことあるのかって、そんな話みんな聞いてないでしょ?絶対あれアニメの見すぎなのよ。」
すると未理恵が答える。
「…もしかしたら、彼の言うとおりだったのかもしれません…私は責任を負うことの重さを…軽じていたのかも…」
すると窓辺から声がする。
「お嬢様、いつの世も責任は誰かが負わねばなりません。それが今回、たまたまお嬢様の役目だったということだけです。」
すると未理恵は驚く。
「俊!?あなた明日まで安静なはずじゃ…」
すると俊は答える。
「この霧崎俊、お嬢様が苦しんでおられるのにのこのこベットで寝ていられるほど悠長ではありませんので…怪我の方は心配なさらず…なかなかのダメージを受けましたが今はこの通り弾丸を撃たれた箇所も回復しておりますし現時点でもはや退院レベルです。念のための安静ですのでお気になさらず…」
すると優美が言う。
「あの、実は華原くんが…」
俊は答える。
「はい、承知しております。おそらく華原様から責任がどうこうとおっしゃられたのでしょう。何しろ、私も入院するほどの惨事です。そのような言葉かけになるのは目に見えております。それではまず華原様の自宅へ行ってみましょう。」
江利奈は尋ねる。
「別にいいけど行ってどうする気?てか家分かるの?あいつの家行ったことって確かないよね?」
俊はそれを聞くと自慢げにポケットから地図を取り出す。
「そう言われると思いまして、こちらにまとめさせていただきました。それと行ってどうするかですが…それはお嬢様が決めることでございます。私たちは華原様のことをよりよく理解する、少なくともこれが目的でよろしいかと思われます。」
未理恵は不安げな表情を隠せずに言う。
「そうですね…これは私の問題です…本来であれば私一人で行くべきです…」
すると優美が言う。
「無理することはないです部長さん。きっと華原くんもわざとではないはずですしもしもの時は私たちがついています!」
このような流れで四人は華原真琴の家に向かった。
屋上にて永子は何故かそこにいた…屋上は鍵がかかっていなかったのだ…永子は誰かと話をしている…
「あなたは…私?」
そこには何もいない…が下をよく見ると影が集まりやがてそれが永子の形をかたどった。
『どうやら、私は君の姉になるみたいだね…先祖が見えない…というよりあの男が見える。お前も創られた存在か』
影はそう言う。すると永子は尋ねる。
「どうして…私たちを襲ったり…霊紙を焼いたりするの?」
影は不思議そうな顔をして言う。
『分からない…ただ、私は悪意の結晶…悪霊の霊力を増幅させられて創られた実験体、資料を見た…私の名前は…A-14創ったのは…アルカ・アステントという男』
永子は首をかしげて言う。
「私は…アルカ・アステントさんの…娘?…あなたの妹?…私の名前は永子…A-14…A-15?」
A-14は言う。
『私があなたたちを襲う理由は…ただ知りたい…華原真琴が…絶望したら…どんな表情をするのかを…そして…あなたが彼をどうするのか…』
永子は尋ねる。
「アルカ・アステントさんは…気にならない…ですか?」
A-14は言う。
『アルカは…私に苦しみを背負わせた…あいつの目的は…A-15を使用した世間への霊能力の証明…だから私はあなたに力を借りたい。あなたがループ能力を使いこの世界から消え、私もその先へ連れて行って欲しい。そうすればアルカの目的は達成されなくなる。』
永子は答える。
「私は…みんなとお別れは…嫌…です…」
するとA-14は言う。
『どうしても断るなら…私は姉としてではなく悪意としてあなたたちを…絶望させる…私の霊能力は空間移動と…絶望の取り込み。私はあらゆる手がかりを配置させられる…これ以上話すことはできない…華原真琴が今後も傍観者を続けないよう…祈っているがいい』
そう言うと影は消えた…永子はすぐに屋上を駆け下り学校を出た。
「真琴…絶望は…させない!」
永子の寝起きのような顔は…その瞬間に必死の表情となった…
「…何しに来た?」
真琴がそう言うと未理恵は言う。
「私は…責任を軽く考えていました。私は再度それを改め先日の失礼を誤りに来ました。」
真琴は言う。
「…またお前は責任を負うのか?…また仲間が傷ついたらどうする気だ?お得意のお金か?まだ宵夢は入院状態だと聞いてる…お前はどう対応するんだ?」
未理恵は答える。
「私は…それでも責任を負い…」
…バン!
突如響き渡る銃声…撃たれたのは…走ってきた永子だった…
アルカは黒い影、そして永子のその後についてを用心深く調べていた…
霧子が白衣でそこに入室する。
「アルカ様…お忙しい中申し上げます。先程所内にこのようなものが、監視カメラを調べた結果、これは黒い影が置いていったものと考えられます。」
霧子が差し出してきたものは…一つの紙切れだった…そこには…
〈ご無沙汰しております、我が生みの親父上。本日は輪廻永子の出現予定地を記しておきます。捕獲には麻酔銃が有効でしょう。人数は最高二人でなければ霧崎俊がいるのでバレる恐れがあります。この情報を生かすも殺すも自由です。予定地は華原家、時間はこの紙が置かれて10分以内です〉
「すぐに向かおう。だがここからだと最低でも25分はかかるな…」
アルカがそう考えこむと霧子は言う。
「周辺に念の為に配置してあった杏芽條監視隊を配置してあります。麻酔銃も持っておりますし腕は確かです。」
するとアルカは言う。
「麻酔銃を撃ったあと、恐らく俊に邪魔をされる危険性がある…銃を撃ったあと全員で捕獲、応戦できるように整えろ。」
『A-15は受け入れる気が全くない…だから、私はあなたに受け入れるよう設定した上で…華原真琴…傍観者の君の絶望を知る…』
霧子の顔は、少し悲しげだった…
麻酔銃を永子に撃ったのは杏芽條監視班の班長だった。
「しまった!…やはり病み上がりで感覚が…っはぁ!」
俊が風のように速く敵に接近するが…
…ガシ!
俊の腕を掴んだのは物陰に隠れていた幹部だった…
「おや…やりますね…!?」
俊はすぐに察っし後方へ下がる。
「団体戦ですか…病み上がりだというのに…私も運がありませんね…ぷっくくく…さて、全員一斉にかかってきてもらって結構ですよ?」
すると班長は永子を軽々しくそして丁寧に持ち上げ逃げ出す…いや、車に乗り込む気だ…
「…まずいですね…これだけの相手をしていては私一人では逃げられてしまいますね…」
すると真琴が言う。
「ほら、言った通りだ未理恵、責任ってのは簡単に背負えるもんじゃねえ、分かったらもう諦めてそのループ少女も見捨てて家でのんびり暮らすといい…ん?…お前何して…」
未理恵は俊の運転していた車に乗り込む…しかも運転席だ!
「お嬢様!っぐ!いけません!お嬢様はまだ一度しか運転を!」
俊が戦いながら止めようとするが未理恵は大声で言う。
「責任なんて知らない!私は私!杏芽條の次期当主で!その前にあなた達霊学部の部長!絶対に助けるから!殺させないから!これ以上傷つけさせないから!輪廻永子ちゃんも!江利奈も俊も香崎さんも久留さんも!…そして真琴も!」
そう言うと車のアクセルを思いっきり踏んで俊たちがいる方向へ突っ込む!
もちろん彼らもプロだ、簡単にかわせるが…かわしたという事はつまりリーダーの永子護送車への近づきを許すこととなる。
「まさかあの車…こちらへぶつけてくるつもりか!?」
班長は直感で察知した。そしてそう言うとすぐにアクセルを踏み、逃走を図る。
「逃がさない…私は真琴に言われたもの…責任を負うことがどれだけ辛いか…それを今彼に証明しなきゃいけない…絶対に逃がさない…必ず今日は真琴を霊学部に…え?…」
車のハンドルが言う事を聞かなかった…何故ならそれは…
「こちらアルカ・アステント、聞こえるか?今車にA-15を積んでいるのは今の護送車か?霧崎俊の車に追われていたようだが」
班長は答える。
「はい!無事捕獲完了し逃走中のところを追われていました。」
アルカはさらに指示を出す。
「分かった、追跡していた車のタイヤには銃弾を撃ち込んでおいた、今から後ろに回り確実に止める」
するとアルカの車は直ぐに未理恵の車の後ろにつき、そして霧子が窓から銃を突き出し…
「チェック・メイト。」
…バン!キキー!ドンガガーン!
未理恵の車は完全に走行不能になりガードレールに激突し、半倒しになり、引きずるように進んでそして停止した。
その目の前でアルカは車を止める。
「聞こえるか、監視班長、検体A-15はこれより私が預かるお前は作戦中の仲間を迎えに行け。安心しろ、霧子もそちらへ向かわせる。」
すると永子を誤送していた車がアルカの車の前に止まり班長が永子を丁寧に運びながらアルカに渡す。
「よし、それでは私はこれで帰る。急げ、」
すると霧子と班長は護送していた車に乗り込み華原家前に向かう。
アルカはなにかの注射を麻酔を受けて眠っている永子に打つと、未理恵の方へ歩いていく、もちろんあれだけ派手な事故をした車だ、中の人間は大怪我のはずだ…
「杏芽條未理恵か、車の運転がやけに荒々しいと思ったらお嬢様自らが追尾してきていたとは…」
血まみれで大怪我を負っている未理恵は言う。
「何故…永子…ちゃんを…あなたたちが…アステントグループが…」
するとアルカは答える。
「永子…か…どこの資料をチラ見して名前にしたかは知らないが…あいつの本名はA-15、アルカモデル15番目の人体クローン…いや、ある日突然届いた人口人間の資料を元に作成した人造人間だ、まぁソースは不明だったが当時霊の存在を否定され、霊を否定するために医療技術に携わっていた私にとっては後期のチャンスだと思ってな、術式や闇術式を組み込みその検体を作成したのが始まりだった…アルカモデルはそのほとんどが何らかの問題で作成後死亡、消失をしてしまった…そしてようやく完成したのがアルカモデル15、時間遡行…いや、自分の意識とそして自分と物理的に触れている相手を過去に戻せる能力だった…だがその能力により施設の抜け穴を知られてしまい逃走された、今度は抜け道を作らぬようあらゆる技術を投入するつもりだ」
未理恵は尋ねる。
「では…あの廃病院の…地下施設は…アトラ公爵の権力を使った…霊の…研究施設…」
アルカは答える。
「あぁ…あそこか、あそこはA-14、アルカモデル14番を作成したところだ、作成後、霊力を調節していたはずのバランスがA-14の消失により崩れ、一時的に霊を無効化する術によって研究所を片付け閉鎖したが…まさかそんなところまで足を運んでいたとはな…驚いた…あそこは未だにバランスが崩れていて魔界ができているのに…よく生きて戻れたものだ…さて、長話は終わりだ…生憎俺はこう見えて一応はアステント家の次期当主だからな、お前も同じ身分ならよくわかるだろう?悪いが最期の言葉を聞かせてもらう…」
アルカはそう言うと懐から銃を取り出し大怪我を負って身動きが取れない未理恵に突きつける。
「私の部員にこれ以上危害を加えないでください…」
アルカは引き金に手を掛けて言う。
「よかろう、俊については危なっかしすぎるので拘束させてもらうが他の物に対しては十分な権利と自由を与えよう…では、良い眠りを…」
…バン!
永子?:本日もお疲れだ
黒真琴:何故だ?何故俺の出番がねぇ!何故だ!?
永子?:お前は…あれだ、もう前話で退場らしいから仕方がない
黒真琴:俺生きてるよ?ほら?この通りピンピンしてるぞ?
永子?:いい加減黙れ、予告に集中できない
黒真琴:来週こそ出番を…
永子?:何か違う世界で絡み合う悲劇と人々、悲劇が決定づけられてしまったその最初の惨劇とは…傍観者華原真琴はどう立ち回るのだろうか
黒真琴:次回へ続く…らしい




