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8月25日 その1 にんぷうさぎとクマちゃんと

AM11:00




「えらく大きいクマちゃんですね。」

「本当ならもう少し高くしても売れるんだろうが、

まあ、町主催のバザーだし。

とりあえずあの引っ込み思案な日向が、

ちゃんと店番を出来ているのを

見れて良かったよ。

わざわざ結婚のお祝いも言ってくれたしな。」

「そうですね。

ボランティアの時も含めて

生徒の成長を見れるっていいですねー。

まあ、全然成長してないっていうか、

もう成長しないでくれって子もいましたが。」

「全く、霧島にはあれだけああいう

あざとい手法は使うなと

言っておいたのに!

涼維のアホも同じような手に

何回も引っかかりおって!!」

「まあまあ、押さえて押さえて。」





今週始めに入籍を済ませた俺たちは、

その日のうちに管理職や学校のみなさんにも

結婚と司さんの妊娠を報告、

今後色々ご迷惑をかけることに対して

お詫びとお願いをしておいた。


まあ、気づいている人は気づいていたみたいだし、

俺みたいな若いのがこの町に居着くってことで、

歓迎ムードになって良かった。





今週はお仕事をこなしながら、

うろ南不動産の抜田先生に

色々アドバイスしてもらい、

引っ越し先を探し中。


タカさんからの紹介も

あってかかなりいい物件を

回してもらっている気がする。


この分だと来週下見に行って、

9月前半には入居出来そうだ。


『海江田の奇跡』気に入って

くれていたみたいだし、

また送るように手配しておこう。




それで今日は北小学校で開催される

バザーの見回りに来ている。

町主催のこじんまりとした

イベントだと聞いていたのだが、

ショッピングモールなんかにも

告知があったようで、

それなりにお客さんが来ている。


売り手の方もPTAの方だけじゃなくて、

直澄達商店街組やARIKAの出張店舗、

それにうろな高校学園生活環境部の生徒達

なんかも出店していて、

なかなかバリエーションに富んでいる。






ちなみに先ほどぐるっと一周した時に

以前北小でのボランティアで一緒になった

日向さんに結婚のお祝いをいってもらって

そのお礼?にクマのぬいぐるみを買ったり、

また怪しい淫乱戦法でうちの生徒を

籠絡していた霧島さんに、

司さんが

ゲンコツを見舞ってたりしていた。


•••単に彼女の巨乳に司さんが

嫉妬した訳ではないとは思うんだけどね。

いや、でも実際最近揉みごたえが

出て来た気がするんだよ、ホントに。




「渉•••。

あんま変なこと考えていると

もういっぱつ食らわせるぞ。」

「な、何を言ってるんですか。

別に司さんの胸のことなんて考えてませんよー。」

「語るに落ちてるわ!」

「うわ、そんなクマちゃん

ハイスイングしたらお腹の子に触りますって!

ほらほら、ユキちゃんが折角作ってくれた、

マタニティマーク付けてる訳ですし。」

「く、確かにそうだな。

妊婦への気遣いを生徒達に学んで欲しいから、

あえて目立つ所に付けているんだ。

なるべく大人しくしておかないとな。」




俺の説得によって

なんとか振り上げたクマちゃんを

降ろしてくれる司さん。



挿絵(By みてみん)



その胸元には町役場で

内村さんからもらった

ユキちゃんデザインの

マタニティマークストラップが

付けられている。


このマークは

妊娠初期でなかなか席を譲ってもらったり

しにくい妊婦さんのために、

そしてそんな妊婦さんにみんなが

気づけるように作られたものであるそうだ。


司さんは自分自身とお腹の子どものためだけでなく、

子ども達にこういうマークの存在や妊婦さんの

存在を知ってもらうために、

仕事中でもプライベートでも

ずっと服にこれを付けているのである。






このストラップ作りも

どうやら町長発案みたいだし、

ホント視野が広いよな。

今日のバザーも多分見に来るんだろうから、

この前のお礼も兼ねて挨拶しておこう。

ユキちゃんも来ていたら、

マークや梅雨のお礼を改めて言っておこう。








そんなことを考えていると

入口付近にある小林先生の

お店スペースの前までやって来ていた。





「あ、清水君、司さん、こんにちわ。」

「あ、クマちゃんだー。」

「きゅまー。」

「ふふふ。クマさんだよー。

こんにちわー。」




拓人先生の挨拶に続いて、

司さんの腕の中にあるクマちゃんに気づき。

店舗スペースから飛び出してくる

果菜ちゃんと美果ちゃんと

それに応える司さん。


今日は家族総出で店番らしいが、

二人は大分飽きてしまっていたようだ。




まあ、小林先生のお店結構

繁盛していて、

子供服を買って行く奥様方や

誰に着せるんだ?みたいな

コスプレ服を買っていくお客さんの

対応で果穂先生、手一杯ぽいもんな。


拓人先生も多分この会場の責任者だから

途中で席を外さないといけないことも

あるだろうし、

どうせだから二人を預かっておくかな。

色々お店を回ったら

この子達も少しは楽しめるだろうし。






「ねえねえ、果菜ちゃん、美果ちゃん。

僕と一緒にバザーを回らないかい?

きっと楽しいよー。」

「クマさんと一緒!?

行くー♪」

「いきゅー♪」




司さんからクマちゃんをちょっと借りて

腹話術的に二人を誘ったら

見事に乗って来てくれた。




「ホントにいいの?

二人っきりなのを邪魔して悪いね。」

「気にしないでください。

見回り業務って言っても、

バザーに参加して盛り上げることも

大事な役割ですから。

果穂先生ー、いいですかー?」

「お願ーい!

二人ともいい子にしてるのよー。

妊婦さんの司ちゃんに

迷惑かけちゃダメよー。」

「「はーい」」





ご両親の許可も得たので、

それでは行きますか。




ではバザー巡りの旅へ、

出発進行ーーーー!

シュウさん達の企画、『うろな町』計画に参加させていただく作品です。


ようやくバザーまで行けました。

シュウさんに色々売り子のモブさんの

設定とかお聞きしたので、

上手く生かしていけたらと思います。


これからバザーを清水•梅原に小林姉妹

を加えて動こうと思いますので、

よろしければ是非絡んでくださいな。


すでに今回分でも

アッキさんの駄弁り部バザーの

お話と一部リンクさせていただき、

日向さん、霧島さんに登場してもらいました。

その他の方とは次話以降からませていただければ。


とにあさんの涼維君もネタに使っちゃってすいません。


桜月りまさんのにんぷうさぎマークも

さっそく使わせていただきました。

是非、ゴスロリ姿のユキちゃん達と絡めればと思います。

タカさんや抜田先生のお名前も出させていただきました。

海江田の奇跡、是非ご愛飲ください。


町長さんも是非絡みましょー。

シュウさん、以前の鹿島との会話

使わせていただきましたが良かったでしょうか?

あと勝手に手柄を一つ増やしておきました。



それぞれ使った部分で問題がありましたら、

お気軽にご連絡くださいな。



それでは何話かバザー話を更新して

いこうと思います。

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