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11月30日 花嫁奪還大作戦その17 イノシシ列車で猪突猛進!!舞台はラストステージへ!!

今回は15分ほどで駅に到着しておりますが、

普通の人間が行ったら、

アトリエまで1時間、

アトリエからうろな山下まで1時間〜2時間(元々は3時間)はかかります。

お気を付けください。

PM3:50


再び眼前を流れる晩秋の紅葉達。

第三ステージでついに結婚指輪を取り戻し、

いよいよ次は司さんを奪回ということで

本来なら紅葉を眺めながら、

ゆっくり気持ちを高めたいところなのだが・・・


ピルルル♪

むっふぉ!

むーー!!



私現在数頭の猪に荷物のように運ばれております。

行きの時雨くん案内も大概だったけど、

ここまで来るともう何も言葉が出ません。

いや、まあ、とにかく振り落とされないように頑張るので

精一杯なんですが。





何かおかしなユキちゃんから

水晶に入れられてしまった指輪と

ネックレスを渡された直後、

俺に向かって突撃してきたのはイノシシの群れだった。


吹き飛ばされるように

イノシシ軍団の背中に乗せられ、

そのままアトリエ前から運び去られてしまったのだった。




暫くして自分の状況を確認できた際、

無理やり飛び降りることも考えたが、

俺の掴まる先頭のイノシシは、

頭にリスを載せたどこかで見た出で立ち。

しかもそのリスの頭には時雨くんが

付けていたのによく似た帽子が。


もしかしてこれも「仕込み」なのか?

多分コイツら、ユキちゃんを助けた際に

出会った連中だし、

ユキちゃんも迎えが来たみたいなこと

言ってたけど・・・

森の動物たちを使役するって、

なんか本当に森の魔女っぽいな。

方向的にも麓の方に向かっているみたいだし、

任せちゃっていいのかな?



俺もイベントの超展開に大分毒されてきたらしい。

本来ならもう少し深く考えるべきなのだろうが、

もう色々諦めてそのまましがみついておくことにしたのだった。










PM4:05



プオーーーーーーーーーー!!

ピル、ピルルル♪♪

むぉっふぉぉおおおお!!

むーーーーー!!!


「え!?ぎゃあ!!!」



大分麓まで降りてきて、

どこからか鉄道の汽笛が聞こえてきたと

思った瞬間、

いきなりイノシシたちが急停止し、

振り落とされる俺。



ホントもう、一体何なんだよ・・・



「清水様。大丈夫ですか?」

「ああ、はい。って、え?」



ひっくり返って天を見上げると

綺麗な駅員さんがこちらを気遣わしげに

見下ろしていた。

確かこの人、深沢さんだっけ?

一体何故この人が??



「第3ステージお疲れ様でした。

ここうろな山下駅からは再び

専用列車にご乗車いただき、

東うろなまでご案内いたします。」


深沢さんの手を借りて立ち上がり

辺りを見回してみると、

そこは確かにうろな山下駅のすぐ脇の森の出口。

どうやら本当に駅までイノシシ達が運んでくれていたらしい。


流石イノシシさん。

猪突猛進って感じで森を突っ切ってくれたおかげで、

大分早く着いたきがする。



彼らの方を振り返ると、

まだ小さいうり坊も含めたイノシシ軍団が

ゆっくりと森の中へ戻っていく所だった。



先程は着ぐるみの森の仲間たちに祝福してもらったが、

多くのリアルな森の仲間たちも

この緑あふれる町で俺たちと共存しているのである。

そりゃ、カラスや猿、イノシシ、クマなんかのトラブルが全くないわけではないだろうし、

逆に俺たち人間が彼らの餌や住処を奪ってしまっていることもあるだろう。

でも時にはユキちゃんの救出や今回のようにこちらが助けられることもあるはずで、

いつかはこの恩を何らかの形で返して、

同じこの町に住む「仲間」同士、

何とか共生の道を歩んでいきたいものだよな。

教師として何とかその辺りも子供達に伝えていかないと。



「ありがとーなー!!」



彼らには伝わらないと分かってはいたが、

俺はそんなささやかな決意を込めて、

お礼の言葉を叫んだのだった。




彼らの姿が完全に森に溶け込んでしまったのを見届け、

俺は手元の指輪に視線を落としながら

改めて気合を入れて駅へと歩き出した。



挿絵(By みてみん)



さてそれではラストステージへ、

電車でGOと行きますか!!


しばらく時間が空いてしまいましたが、

完結に向けて更新を再開したいと思います。


零崎虚識さんの「うろな町~僕らもここで暮らしてる~」より、

イノシシさん(家族がいるというお話だったので「軍団」みたいに登場してもらいました)、リスさんにご登場いただき、

カラスさん、猿さん、クマさんなどの話題を出させていただきました。

問題がありましたらおっしゃってくださいね。


とにあさんの「時雨」より

この前時雨君が道案内してくれたことを話題として

出させていただいております。

大分時間が空いてしまいましたが、

GW中更新していけたらと思いますので、

絡んでいただけると嬉しいです♪


桜月りまさんの「うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話」より

ユキちゃんのお名前と挿絵使わせていただいております。

帰りの時間も行きと同じにしており、前書きに注意も書きましたが、

大丈夫でしょうか?


おじぃさんの「うろな駅係員の先の見えない日常」より深沢さんをお借りしております。

東うろなまでもどうぞよろしくお願いします。


それではGW中にある程度進めていければと思います。

何とかうろな1周年までには完結目指して頑張ります。


コラボ作品URL

うろな町~僕らもここで暮らしてる~

http://ncode.syosetu.com/n7914bq/


時雨

http://ncode.syosetu.com/n7606bq/


うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話

http://ncode.syosetu.com/n2532br/


うろな駅係員の先の見えない日常

http://ncode.syosetu.com/n6937bq/

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