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11月30日 花嫁奪還大作戦その10 お次はどこかな?教えて、ダベリンジャー!

PM3:00


「わーい、解放されたー♪

渉先生、ありがとー♪♪」


生徒たちが青空の無事をひとしきり喜んだ後で、

ようやく汐ちゃん解放となった。


青空がスイッチらしきものを押すと、

汐ちゃんを縛っていた縄は一瞬で解けて、

手のひらサイズに収まってしまったのだが、

これまた青空の発明品の模様。

妹を縛るんだから痛くないのは当然だろうが、

全く跡も何もついておらず、

これまた実に便利そうな代物だった。





「すごいな、それ。

立花さんとか警察の人はすごく欲しがりそうだ。

まあ、悪用もされそうで若干不安だが。」

「・・・商品化の予定はない。

あくまで今回のイベントのために作った。

・・・司先生に縛られたかったら、

進呈しましょうか?」

「非常に魅力的だが、

癖になりそうだから遠慮しておくよ。」

「・・・冗談なのに。」



顔を赤くして横を向く青空を見て色々安心していると、

群衆の間から見たことのある制服姿の一団がこちらに向かって近づいてきた。




「天塚くんに、日向さん、霧島さん、あと水鏡まで。

次の場所には駄弁り部、じゃなくて、

学園生活環境部のみんなが案内してくれるのか?」

「はあ・・・。まあ、そんな感じなんですが・・・。」

「し、柊人君!

日生先輩達に任されたんだし、が、頑張ろう!!」

「そうよ。

折角の晴れ舞台なんだし、楽しみましょうよ、柊人さん。

今日はあの女もいないことだし、私のヒロイン力を見せつけてやるわ!」

「今日はみんなが望む水鏡栗花落で参ります。」



やはり次のポイントは彼らが教えてくれるらしい。

結構やる気っぽい女子3人に対して、

天塚くんはいつものクールな雰囲気を通り越して、

若干ダウナー気味なのが気になるが。

一体どんな趣向でやってくれるんだろうか?



「で、勝負に勝ったとはいえ、

君たちが出てきたってことは、

何もせずに教えてくれる訳ではなさそうだけど、

俺は何をすればいいんだい?」

「・・・ハロウィンの時は疲れきっていましたが、

どうやら本領発揮のようですね、清水渉先生。

まあ、俺たちも旧姓梅原先生にはかつてお世話になったことですし、

妹の弓枝や水鏡は現在進行形で指導して頂いているわけですから。

色々思うところはありますが、一肌脱ぐとしましょうか。」



こちらの挑発に応えるように、

呼吸を整える天塚くん。

数秒後、目に強い意思を宿らせた彼は、

大きな声で口上を述べ始めた。



「数々の困難を乗り越え、

ブラックビーチレディーを倒したその技量、

見事でした!

次なる場所を示す前に、

俺たちの試練、受けてもらいます!」

「ち、超変身!」

「ダベリーーーー♪」

「・・・チェンジ」



最後に水鏡が地面に何かを投げつけると、

一面が靄のように包まれた。


というか変身って、一体・・・


「・・・『お手軽煙幕くん』の効果時間は約20秒。」

「って、これも青空の発明なのかよ!!」

「・・・本番はこの後。」





そんなやり取りをしていると、

靄がだんだん晴れていき、

その場の変化に気付いた観衆からは

大きな歓声があがり始めていた。


そう、

先程まで駄弁り部の4人が立っていたところに

いたのは何と、

「じ、自分に自信のないあなたでも!」

「鈍感な幼馴染に困っているキミでも!!」

「・・・いつでもどこでもだべって解決。」

「迷える子羊に道を示し続ける、

我らはヒント戦隊!」

「「「「ダベリンジャー!!!」」」」



ポーズを決めながら叫ぶ、

キラキラタイツに身を包んだ4人組であった。

それぞれの額には「駄」「弁」「り」「部」

の文字が輝いている、

多分天塚くん達駄弁り部の面々が『変身』したっていうことなんだろう。

戦隊ヒーローまで登場させるとは恐れ入ったよ、本当に。



「・・・変身にかかった時間、平均13秒。

目標よりは3秒遅れていることから、

『君もヒーロー、変身くん』は改善の余地ありと・・・」

「いや、十分早いと思うんだけど、青空・・・」

「目標は宇宙○事の『蒸○』レベル。」

「良くそんなマニアックなの知ってるな!!」

「・・・昔、父さんと一緒にビデオで全話見た。」



変身スーツ開発者の妙な拘りはさておき、

ヒント戦隊と名乗っていたことだし、

彼らが次の場所のヒントを出してくれるということなのだろう。

もちろん、『タダ』ではないのだろうが。



ビーチでの激闘の熱、

冷めやらぬ中、

次のポイント情報をゲットするためのextraステージは、

これまたド派手にスタートしたのだった。


シュウさん達の企画、『うろな町』計画に参加させていただく作品です。


予想外の忙しさで、

更新が空いてしまい、すいませんでした。

少しだけ時間が作れたので、

出来る所まで進めさせていただきました。


アッキさん、いただいたアイデアをこんな風に展開させてみましたが

よろしかったでしょうか?

謎解きの部分は次回使わせていただけたらと思います。


宇宙○事の『蒸○』・・・

誰か分かる人は話しかけてください(笑)


あくまでエクストラステージですので、

次回は何とかビーチから移動したいと思います。

おじぃさん、もう少しだけお待ちください!

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