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11月30日 花嫁奪還大作戦その7 くらえ、エロ清水!若き純情のBL?アタック!!

完全なバカ話になってしまいましたので、

気楽にお楽しみいただけたら幸いです。

PM1:55


「それでは2種目目のビーチバレー対決に移りまーす♪」

「ロボ軍団は代表者2名が右側のコートに入ってください♪

清水先生の方は左側にどーぞ♪」



休憩時間も終わり、

いよいよ2種目目開始である。



「今度こそ、あの変態教師に一泡吹かせてやる!」

「ああめんどくせー。」

「俺のエクスペリエンスが、」

「火を噴くぜ!」

「道頓堀、『経験』が火を噴くってどういう意味なんだ?」

「駿ちゃん、そういう野暮は言いっこなしよ。」

「先輩も隆維達も盛り上がってるみたいだし、

おれもほどほどに楽しむかな。」



洗脳から解放された男子達も円陣を組んで作戦会議中のようだ。

あんまり実のある話し合いになっているようには思えないが、

どうやって反撃してくれるのか楽しみである。

とはいえ、流石に一点だけ審判に確認しておかないといけないだろう。



「なあ、いくら基本2人組のビーチバレーとはいえ、

こっちは俺一人でやるってのはハンデがデカ過ぎると思うんだが。」

「ご心配なく♪」

「ちゃんと助っ人を用意していますよ♪

みなさーん、出番ですよー♪♪」



もったいぶったミニカラス達の声に呼応して

ARIKAから登場したのはなんと、



「漸く私たちの出番だね。

チーム陰陽師、行くよ!」

「ちょっと、芦屋さん!?

本当にこの格好で人前に出るの!!?」

「いいじゃん、レイ、すっごく可愛いよー。

本当に食べちゃいたいくらい・・・ジュル。」

「ルナ、その反応は洒落になってないよ!!」

「燈、あたしたちも百合百合しようぜー。」

「知春、あんたのその頬をピクピクさせながらの、

手ワシワシも放送禁止のレベルだから。

てかさあ?なんで男子も女子もほとんどアホと変態ばっかり集めてんの?

そもそもこの格好は誰の趣味なのよ!あざとすぎでしょ!!」

「マゾ清水に対抗ってことじゃないか?」

「・・・バカばっかり。」

「山辺さん、大丈夫?

とにかく正義は勝つんだよ!」



白スク水に白ストッキング、

これまた白い肘まであるロンググローブ装備の、

うちの女子生徒達だった。



「「「「おおーーーー」」」」

「なあ、審判、これは若干あざとすぎるんじゃないか?」

「ブラックビーチレディーによると、

『こちらの悪の黒に対抗するために正義の白で統一して

神聖さを演出。

露出を出来るだけ抑えた上で、

グローブとストッキングは吸湿発熱、

いわゆるヒー○テック機能に加え、

筋肉の機能を高めるバイオアシスト機能を搭載。』だって♪」

「これで男子たちとの筋力差もきっちりカバー♪

先生には彼女たちとペアを組んで戦ってもらいます♪」

「そっちも青空が作ったんだ・・・

まあ、機能重視なら文句はないが。」

「「「「いやいやいや!!」」」」



俺が審判へのクレームを撤回したと同時に、

男子チームから思いっきりツッコミが。

お前ら、そんなに顔を赤くしてどうしたんだ?



「俺たちはただの海パンで向こうはそんな不思議装備って差がありすぎだろ!

そもそもそれで男子と女子が一緒なら、清水先生がいるぶんだけ、

そっちのチームの方が明らかに有利だろ!!」

「さっきの競技は多人数対一人、

しかもそっちは強化されていたんだから、おあいこだよ♪」

「機能以前にあの格好はダメだろう!!

(普通に見るのも恥ずかしいのに、

着ている人間の正のエネルギーが増幅されてるし!

渚先輩、なんてもの作るんだよ!!)」

「露出は少ないんだから、いいんじゃないか?」

「清水先生まで何言ってるんですか!?

大体あれを見て何も思わないんですか!!?」

「特に何も。すごい技術だとは思うけど。」

「「「「・・・マジでロリではなかったんだ!」」」」




真剣に驚く男子達。


失礼な。

惚れてしまった司さんが小柄だっただけで、

女子中学生の水着姿に興味などない。




唖然とする男子チームに、

同じく顔を赤くしたミニカラスの片割れから一言。


「・・・俺も頑張るからみんなも頑張って。」

「「「「友よーーーーー!!!」」」」


純心な少年達の心が一つになった瞬間だった。









PM2:10



とはいえ現実はそれほど甘くはない。

15点先取のワンセットマッチは終始

こちらのチーム優勢で進んでいったのだった。



「サーブ行くよ、そーれ!!」

「また俺狙いか!!

(ぐ!正のエネルギーが強くて直視できない!!)」

「稲荷山くん、しっかりして!あがったわよ!!」

「よっしゃ、道頓堀ナイスレシーブ!

行くぜ、スパイク」

「そうはさせないよ!」

「げ、如月!く!!」



クラスメイトとはいえ、

水着コンテストでも大好評だった如月の水着姿を

直視することが出来なかったのだろうか?

スパイクをミスショットする稲荷山。



「もらったよ!!」



ダン!



逆に如月に強烈なスパイクを決められてしまった。



「ポイント、チーム陰陽師&マゾ清水♪」

「ポイント12対6。」

「流石、レイちゃん!

いいスパイクだったよ!!」

「ううん、渚先輩のこのグローブとストッキングのおかげだよ。

腕や足に入る力が体育の時とかとは全然ちがうし。

燈さんもあんなジャンプサーブ打てるなんて、すごいね。」

「まあ、これでもテニス部副部長だしね。

あと3点で勝利だし、もう楽勝しょ♪」


ハイタッチを交わしながら、

互の活躍を称え合う、

燈と如月。


普段はあまり関わりのない生徒同士が

こういうイベントだと仲良くなれるからいいよな。

あえて俺が殆ど出場しないようにした甲斐があったよ。

とはいえ、ダブルスコアになるとはこちらの意図が十分すぎるほど

的中したようだな。




「タイム!」

「おーっと、ベンチの吉祥寺選手からタイムが告げられました。

明らかに劣勢なチームロボ軍団に逆転の秘策は残されているのか!!」



澤宮さんの実況も勝負がすでに佳境であることが伝わってくる。

さあ、野郎ども、最後のあがきを見せてみろ!






「あー、みんな本当にごめん!」

「ドンマイドンマイ。

俺だって何度もミスしてるし気にするな。

いやマジ、あの絶対領域はヤバすぎる。」

「しかしホントあの先生、どこまでも性格悪いよな。

女子の格好に一際反応が大きい稲荷山と篠原が出ている時には

二人をサーブで狙って、

仮にそのペアがフォローしたとしても、

上手く前衛に引き出して、ミスった所を撃破。」

「「すまん。」」

「道頓堀には篠原ネタでかく乱し、」

「だって駿ちゃんが熱い眼差しで僕のこと見てるとか言われたら♪」

「単に応援しているだけに決まってるだろ!」

「東野•吉島が出ている時は、

二人の扱いに慣れている燈・高砂を出して

同士討ちを誘う。」

「「だってこいつ自分こそがザーナヴァルクだと!!」」

「・・・で搦手が効きにくい俺と豊栄相手の時は

自分が出て全力で潰しに来るときた。

全く面倒くさすぎる。」

「清水先生、吉祥寺先輩の面倒くさがりな所まで

計算して、ゆっくりとでも取るのが大変な所に

わざと打ち返してきたりしますもんね。」

「あの腹黒策清水!!」

「どうするんだ稲荷山。

あと2点取られたらマッチポイントだぞ。」

「分かってるよ、篠原。

あー、もうすでに一回戦でアホコンビに

誤爆されたせいで芦屋からまた

BLだBLだ騒がれるし、本当に今日は

どこまで不幸なんだよ、もう!!

・・・ん、BL?

しょうがない。

この手を使うしかないか。

おい、全員耳を貸せ!!」



思い悩んでいた男子たちであったが、

何かを閃いたらしい稲荷山の元に

集まって密談中。


さてさて何を思いついたのやら。

せいぜい楽しませてくれよ。



点数差がかなりあったこともあり、

その時の俺は相手の作戦に対し、

あまり警戒せずに鷹揚に構えていた。


その油断が命取りになることも知らずに。






PM2:20



「行くぜ、スーパーザーナヴァルク!」

「行くぞ、ハイパーザーナヴァルク!」

「「ブルーライトニング(Blue Litening)アタック!!」」

「あーもう、無駄に息のあった時間差攻撃なんかすんなってーの!」

「よし、では私はグレートザーナヴァルクだ!」

「知春も張り合うな!

こいつら超ウザ!!どーにかして!?」



「レイちゃんの水着姿は最高だよな!

独り占めしたいわー!」

「な、何を言ってるの!!」

「レイはボクの嫁だーー!!!」

「今だ、道頓堀!!」

「全く、綺麗な薔薇には刺があるっていうけど、

美しい百合(Beautiful Lily)も色々大変ね。

はい、いただき♪」

「「しまった!?」」



「俺と吉祥寺は」

「・・・そうしそうあいなんだー。」

「おい、吉祥寺、棒読み過ぎるだろ!」

「なんてこと!ついに稲荷山君が本当に

BL(Boys Love)時空に行ってしまうなんて!!」

「芦屋先輩、どう考えても嘘ですから。」

「ダメーー!!!」

「・・・聞いてないし。」

「効いてるからいいんじゃないか?」

「ああー!

後で誤解を解くのが大変だからこの手だけは

使いたくなかったのに!!

だけど、これでマッチポイントだ!!!」





ダン!


稲荷山の悲しみのスパイクが

混乱の渦中にある芦屋の前に叩きつけられた。



「ポイント、チームロボ軍団♪」

「ポイント12対14。

マッチポイントだよ♪」

「何ということでしょう!!

先ほどまで防戦一方だったロボ軍団が

怒涛の連続ポイントでついに逆転!

次の1点を決めれば2種目目はロボ軍団の勝利です!!!」

「選手交代!

芦屋に代えて、清水!!」



瀬戸際まで追い詰められて、

俺はやむなく芦屋と交代することにした。


本当ならこの種目は女子達の力で勝利!

って感じの形で終わりたかったんだが、

ここまで追い詰められては、

そうも言ってられない。

次の2点を確実にモノにして、

何とか同点に戻さなくては。


しかし自分たちがやられた弱点を突く攻撃を

見事にやり返したじゃないか、あいつら。

元々日頃から息の合ったコンビが3組集まっているんだから、

普通にやれば地力は向こうが上だろうし、

こっちも見事に翻弄されてしまったからな。

選手交代で何とか流れを変えようとしたが、

向こうもそれに合わせて上手くメンバーと攻め手を変えていたしな。

うちの二人組、中々の采配具合じゃないか。

これなら来年司さんがいなくても、

上手く芦屋をフォローしながら剣道部の連中をまとめてくれるだろう。



とはいえ、そう簡単に華を持たせてやる訳にはいかないな。



「これで終わりだ、喰らえ、エロ清水!」

「ほいっと!山辺、左にトスを上げてくれ!」

「こ、こうですか!?」

「ナイス!稲荷山!!」

「はあはあ、はい?」


俺の呼びかけにうかつにも答えてしまう稲荷山。

先ほどのBL作戦は精神的にも肉体的にも負担が大きかったのだろう。

悪いがそこをつかせてもらうぜ。


「日生兄のキスは上手だったか?」

「な、なんでそれを!?」

「スキ有り!!」


ダン!


唖然とする稲荷山のすぐそばにスパイクを打ち込んでやる。



「ポイント、チーム陰陽師&マゾ清水♪」

「ポイント13対14。

・・・ねえ、隆維。

清水先生に話しちゃったの?」

「うん、高橋先生(はっしー)の好物を

教えてもらう代わりに。

今度お礼しようかと思って。」

「ひでー。」



これで1点差。

追いついてしまえば、

あとは何とでもなる。

もう少し盛り上げさせてもらうぜ。







一方で衝撃の秘密をバラされた上に

1点差に詰め寄られた稲荷山は地面に

倒れ込んでいた。



「稲荷山、大丈夫か?」

「大丈夫だよ。

あー、あの腹黒変態に知られていたなんて不幸すぎる!」

「・・・まあ、お前がガチでも俺はどうでもいいが。」

「んなわけないだろ!!

あれは海外生まれの日生先輩のただのおふざけだ!!!」

「冗談だ。

ただどうする?

このままだと追いつかれるぞ。」

「目には目を、歯に歯をだ!

千里から聞き出したとびっきりのネタをぶつけてやる!!

ただそれだけでは確実じゃないし・・・。

よし、タイム!

豊栄、すまんが、審判コンビを呼んできてくれ。」

「いいですけど、どうするんですか?」

「ちょっと兄貴の罪滅ぼしをな。」






ん?

豊栄がミニカラス達を何故か

ロボ軍団の方へ連れて行っていった。

何をする気なんだろうか?

あ、豊栄と涼維が諦めたように首を縦に振った。

隆維の方も手で○を作っている。

何をやりだす気だ?




俺が生徒チームの意図を掴みかねているうちに、

ミニカラス達が試合の再開を宣言したのだった。

それと同時にロボ軍団が行ったのは、

「メンバー交代。稲荷山・吉祥寺に変わって、

豊栄と・・・日生涼維!!」


稲荷山のその宣言とともに、

豊栄とミニカラスの衣装を脱いだ、

海パン姿の涼維がコートに入って来た。



「はあ!審判が試合参加するってどういうことだよ!!」

「ここまで来たら審判は一人でも大丈夫だよ♪」

「そういう問題じゃないと思うんだが。

・・・あんまり無理はするなよ。

よし、じゃあ、最高の策で挑んでこい!」



正直釈然としない部分はあるが、

生徒たちが必死に考えた最後の一手だ。

教師としてしっかり受け止めてやらないとな。


とにかく俺のサーブからだし、

二人共運動部という訳ではない以上、強打でまずは崩して行こう。



「行くぞ!」


俺が大事なサーブを打とうとしたその瞬間、

一瞬豊栄と涼維の口が「ごめんなさい」と動いた気がした。

一体どういうことだ?


当惑を振り切り、全力のブロードサーブがインパクトを迎える直前、





「先生、夏祭りの夜は随分お楽しみだったようですね。」

「はあ!?」



豊栄の口からいきなりドンピシャっぽいXデーについて言及されたことで、

完全にタイミングが狂ってしまった。

ただ幸運にも威力の弱いサーブは何とかネットを超えてくれた。



クソ、同じような手をさっき使っただけに文句を言う気にもなれないが、

一体どこソースだよ、その情報!

今度また日生達から聞き出しておかないとな。

とにかく向こうのチャンスボールだ。

何とかしのがないと。




「作戦第一段階成功!

メグ、高いトスを頼む!!」

「・・・了解。

後で山辺さんにちゃんと弁解しておいてよ。」

「努力する!!

行くよ、これが最後の」

「「「「ファイナルBLアタック!!!!」」」」




涼維のスパイクとともにロボ軍団の声が木霊する。


どんな策でもかかって来やがれ。





脳と体の集中を最大限にして待ち構えていた俺に向けて、

次の瞬間、
















「何の変哲もない」スパイクが飛んできた。





これが奴らの秘策?

もしくは失敗したのか??

とにかくこれならレシーブなんてかんた、









修行を経て、

俺の研ぎ澄まされた動体視力が、

回転しながら真っ直ぐ向かってくるバレーボールを正確に

把握したと同時のことだった。











俺の全ての動きが完全にストップしたのは。





バン!

「ぐえ!!」


硬直した顔面にバレーボールが直撃し、

俺は『恍惚』の表情を浮かべながら、

吹っ飛ばされた。



「ちょ、先生!」



俺がレシーブしなかったことに驚いた山辺が

何とかカバーリングしようとするも、

ボールは無情にも砂浜にそのまま落下。

同様に観客も実況もポカンとしてしまった中で、

コートにいない方のミニカラスが勝どきの声を上げた。



「ポイント、チームロボ軍団♪

13対15で、

2種目目のビーチバレー対決は

ロボ軍団の逆転大勝利♪♪」

「・・・よくやったぞ、我が下僕たち。」

「「「「おおーーーー!」」」」



パチパチパチ。

ブラックビーチレディーのお褒めの言葉まで聞いて、

漸く観客たちも事態を飲み込んで拍手を始めたのだった。





「何ということでしょうか!

最強の敵、梅原勝也を倒し、

向かう所敵なしと思われた清水先生ですが、

教え子たちの智謀の前に

悔しい一敗を喫してしまいました!!

しかし最後彼は十分レシーブ出来たはずなのに、

一体どうしてしまったのでしょうか?

とは言えまだまだ一勝一敗。

次の寒中水泳で全てが決します!!

この後また10分の休憩が入るとのことですので、

皆様暫くお待ちください!」



澤宮さんのアナウンスを聞いて、

観客たちがまた屋台へと移動していく中、

激戦を終えた俺も山辺に助け起こされながら、

何とか気を取り直していた。



「先生、大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫だ。

最後ちょっと目測を誤ってしまったんだ。

頑張ってくれたのに、すまんな。」

「いえまあ、先輩達と一緒に

わいわいやれたのは楽しかったからいいんですけど。

じゃあ、私も先輩たちの所に戻ってますね。」

「ああ、お疲れ様。」




山辺が芦屋たちが休んでいるARIKAの方へと

戻っていった直後、

勝利を収めたロボ軍団が俺の元にやって来た。




「清水先生、例のもの、

天音ちゃんには・・・」

「流石に見つかったらやばいから、

上手く隠しておいたよ。

しかしまあ、よくこんな写真、

このタイミングで持ち出してきたもんだよ。

というかボールに写真をくっつけて

投げつけるってなんちゅう手を思いつくんだよ!」

「「「「本気の決闘で同じようなことをした先生にだけは言われたくない!!」」」」



回収したお宝写真をバタつかせる俺を見て、

野郎どもは声を一つにしてそう言い返したのだった。

その顔にそこはかとない充実感を湛えた様子で。



そう、写真に写っていたのは

明らかに隠し撮りである、

司さんの生足アップ。

恐らくあの決闘において、

俺がばら撒いたものの一部を

涼維たちが回収しており、

今回俺への切り札として用いたのであろう。

動体視力が高まったのが仇となり、

俺はこの写真に見とれて、

反応が遅れてしまったのであった。



つまり、奴らが相次いで繰り出したBLアタックというのは、

中2病的な青い稲妻Blue Litening、

可憐で美しい百合Beautiful Lily、

幻想の中の少年愛Boys Love、

最後は実にリアルな生足写真Bare Legsという、

連続煩悩攻撃だったのである。


苦痛によってではなく快楽によって相手を攻め落とす。

北小ボランティアで天塚君を弄り回した秘技『天地快痛陣』を生徒にやり返されるというのは

何とも感慨深いものである。



全くこのエロ小僧共め!

そんな風に毒づきたくなる一方で、

生徒たちが状況に流されながらも、

先ほどの勝負を自分たちの力で大いに

盛り上げたことに俺は結構満足していた。




この裏企画自身が彼らの成長を俺に

見せるためのものだなんていうのは

流石にうぬぼれが過ぎるのだろうが、

直澄辺りはそんな所まで考慮に入れてくれたのかもしれない。


これは俺もウカウカしてはいられないな。

こいつらが示した輝きに負けないものを、

こっから見せてやらないとな。


さあ、ブラックビーチレディーさん。

ラストも期待してますよ!




俺は改めて気合を入れ直すと

このステージの決着に向け、

気持ちを一段と高めていったのだった。



シュウさん達の企画、『うろな町』計画に参加させていただく作品です。


軽ーく消化するはずが、

興がのってガッツリ書いてしまいました。

やりすぎな部分があった気もしますので、

気になる点がありましたら、

ご連絡ください。


次で何とかこのステージにケリをつけたいと思います。

今回ほとんど登場しなかったブラックビーチレディーが活躍する予定ですので

お楽しみに。

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