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11月30日 結婚式その5 噛み締める絆

PM11:40


余興タイムも一段落となった所で、

食事中にも行っていたゲストへのテーブル回りを

お色直しも挟みながら再開していった。





「司さん、出産のことで困ったことがあったら何でも聞いて下さいね。

•••旦那のオイタへのお仕置きの仕方なんかでもいいですよ。」

「あ、ありがとうございます、伊織さん。」

「私も是非聞きたいです!

義幸さんいまだに稽古のために整体院を抜け出たりするんですよ!!」

「私も後学のために是非!」



警察&整体院テーブルでは先輩ママ&奥さんである伊織さんの話を、

司さん、星野さん、そして何故か紙屋さんまで前のめりで聞き入っていた。

一方で俺を始めとした立花さん、藤堂先生、池守さんの男連中は

置いてきぼりにされて苦笑気味。

完全に酔っぱらって絡み酒モードの星野さん、紙屋さんを見て

「「はあーーー。」」と

藤堂先生と池守さんのため息が重なったのがどこか印象的であった。





「秋原さん、僕の大活躍見てくれましたか!!」

「いつものボケかましてただけやないか。

一番の功労者はもちろん栄町筋商店街さんですわ。」

「それもう最初が『さ』って以外完全に僕の原型を

残していない気がするんだけど•••」

「うふふ、大丈夫ですよ、坂下通りさん。」

「そうですよ、サイクリングロードさんの頑張りは

みんな分かってますから。」

「お願いですから秋原さんや町長まで乗らないでください!!!」

「•••榊さん愛されてますね。」

「•••そうだな。」



町役場組のテーブルはみんなで榊さんイジリが継続されており、

上司にまで参加されたことで若干榊さん、

キャラが壊れ気味だった。

町長や秋原さんをお忙しい中で呼んでいいものか心配ではあったが、

仲良く楽しんでくれているようで良かった。


榊さんには出生届けの時なんかにもお世話になるだろうし、

引き出物とは何か別に慰労の品を送っておこう。





「次は宇美の番ね、のぶちゃん♪」

「一体何の話ですか?」

「•••ボーイさん、海江田の奇跡、ロックで持って来て下さい!!」

「久島さん、あんまり無理しちゃダメだよ。」

「信弘くん、ダメダメ。」

「あーやちゃんに賛成。」

「信弘さんが悪いですね。」

「ノブ君はダメなまんまよね~。」

「・・・ダメだと思います。」

「ダ、メ、だ、な♪」

「のぶちゃんは本当残念だわー。」

「フォローしたのに、何故集中砲火!?

しかも太陽さん達まで!!!」



男の子連中がいなくても日生家を中心としたテーブルは、

隣の青空一家の面々と混じり合って十分賑やかだった。


宇美ママの突っ込みに

今日は日生3兄妹、

更にはARIKA大人組も参戦したことで、

流石に面食らう戸津先生。

宇美さん楽しいお酒を飲んでね。

まあ酔いつぶれた勢いで介抱してもらうってのも

ありだとは思うけど。





「空ねぇのお歌はやっぱりすごいよね。」

「そ、そうかな?

でもみんなもフラワーガール、頑張ったじゃない。」

「それは勿論!

プロとして張り切って笑顔を振りまいたわ!!」

「まいた!」

「まいた!」

「ははは・・・、すごいプロ精神だね。」

「みんな『えっへんのキラキラ』が輝いてるよ♪」



子供組も仲良くやっているようで、

芹香ちゃん、みあちゃん、のあちゃんは

空さん、汐ちゃんを囲んで仲良く楽しくおしゃべり。

若干空ちゃんが押され気味な中、

汐ちゃんはずっとニコニコしていた。


色々やってもらったけど、

彼女たちにとっても楽しい思い出になれば

最高だな。



「でも振袖着てる陸ねぇや

スカート履いてる海ねぇの珍しい姿もいい感じだし、

空ねぇの背中の出てるマーメイドドレスは色っぽくて、

汐ねぇのツーピース姿も超キュート♪

ああ、うちはお兄ちゃんばっかりだから、

私もお姉ちゃんが欲しいな~。」

「い、色っぽいって!?

えっと、でも鎮君達にもいい所いっぱいあると思うよ。」

「脈アリ?

・・・よし、鎮兄が空ねぇをゲットして、

隆維兄がべるべるのお姉ちゃん攻略したら、

お姉ちゃん一杯な上にべるべるも付いてくる!!

頑張って応援するぞー!!!」

「おうえーん!」

「おうえーん!」

「お兄ちゃんが増えるなら私も応援しようかな♪」

「ちょっとみんな落ち着いてーーー!!」



・・・色々教育上まずい展開になってきている気もするけど、

まあ、後は野郎ども次第だからな。

頑張れ、ダブル兄ちゃんズ。




「賀川はもっとしゃんとするべきだと思わないか、なあ天狗!!」

「賀川殿は立派にやっていると思うぞ、前田殿。」

「もうタカさんそろそろ控えておかないと体に毒よ。」

「娘の結婚式に無事に出たいなら節制することだな。」

「うるせえ、ラジコンぎょぎょ!!

自分の子供くらいの若い嫁さんをもらったお前に

俺の気持ちが分かるもんか!!!」

「ラジコン?・・・そういうことか。」

「愛に年の差なんて関係ありませんわ、鉄太様。」

「子供が嫁にか!うちの桃太郎は元気にやっておるかの!!」

「うちの秋穂、天華の相手を出来る男がいるのか心配だな。

バカ息子の方も恋歌ちゃんに見捨てられなければいいが。」

「お互い大変だの!!」



さっきのテーブルも十分カオスだった気がするが、

もうここは既に色々異世界チックな気がするのは何故だろう。

上条パパの狐面や鬼ヶ島さんの異様な貫禄は変ちゃ変なんだが、

そういうレベルではない気が・・・



タカさん家を中心としたテーブルに満たされる不思議な気配に

司さんまで

「芦屋のお兄さんから強烈なプレッシャーがこっちに向いている気が・・・」

なんて言い出す始末。


頼むからリアルバトルに発展しないでくれよ・・・





若干げんなりした気分をほぐしてくれたのは、

賀川さんとユキちゃんの何とも甘酸っぱいやり取りだった。



「賀川さんのピアノ、

今日の二人を心から祝福しているのが

しっかり伝わってきました♪」

「ありがとう、ユキさん。

でも俺のピアノはやっぱり

君のために弾いてこそのものなんだ。」

「か、賀川さん、手・・・」



ユキちゃんの手を握りながら、

熱く語りだす賀川さん。

その様子を見て俺の手を握る

司さんの手にも力が篭る。


お、会場に空気に乗って、

そのままいっちゃうか!?




俺たちは大きな期待と興奮を抱いて

そのシーンを見守っていたのだが、

残念ながらそうそう上手くはいかないらしい。



「ほらほら、花嫁達を放っておいて

何二人でいちゃいちゃしてるの?

やっぱりこの豊満な双丘を揉みしだきたくてたまらない??」

「ちょ、千里さん!!」

「・・・そう言いながら、

何ユキちゃんの胸をガン見してるんッスか!

やっぱりこんな野獣にはユキちゃんは任せられないッス!!」

「リ、リズちゃん・・・」


意地悪な仙狸と忠実な番犬の妨害によって

二人の時間は儚くもストップとなった。



何とかこの二人には上手くいって欲しいから

色々フォローしてあげないとな。




親族の席にも挨拶を済ませ、

最後に訪れたのは

小林一家に鹿島兄妹、合田、

高原兄弟に、田中先生という

特に親しい友人達の揃ったテーブルである。




「拓人先生、司会ありがとうございました。

おかげで本当にいい式になりました。」

「皆さんが二人を祝福しようと頑張ってくれたおかげですよ。」

「果穂もドレスに着物まで本当にありがとうな。」

「ま、まだ、白無垢ともう一着のウェディングドレスが残ってる・・・

アッキーや暁智君にも協力してもらって最高の出来になったんだもの!

司ちゃんの艶姿を撮り切るまで私は死ねない!!」

「・・・拓人先生、マジでヤバそうだったら無理やり寝かせて下さいね。」

「もちろんですよ。」



ドレス制作とお色直しに全身全霊を込めたため、

疲労のあまり既に目が血走り始めている果穂先生のフォローを

拓人先生に改めて頼んでおく。


でもここまで司さんの幸せのために頑張ってくれる友人が

いるっていうのはとても心強い。

暴走気味な部分は出来た旦那がしっかりサポートしてくれるし。

子供が生まれてもよろしくお願いしますね、二人共。




「萌姉ちゃん、そのドレス可愛いね。」

「かあいーー。」

「果菜ちゃんも美果ちゃんもありがとう。

最後の入場でのベールガール頑張ってね。

・・・ヤスお兄ちゃん、どうかな?」

「な、どうって・・・

まあ、可愛いんじゃないか。」

「ふふふ、嬉しいな。」

「まあとは何だ、まあとは!!

萌のドレス姿は世界一に決まっているだろうが、

この節穴が!!!」

「お兄ちゃん、今日の主役は司先生なんだから、

そういうこと言っちゃダメだよ。」

「どう考えても妹の方が大人だな。

・・・俺の場合は俺の中の一番は

倫子さんしかありえないがな。

もちろん今日のドレス姿も素敵でしたよ。

でも早くあなたを次のここの主役にしたくて

たまらなくもなりました。」

「す、澄君、子供たちも見てるから!!」

「渉兄さん達みたいに見せつけてやりましょう、うげ!」

「所構わず盛ってる貴様に言われたくないわ、

このエロ玩具屋!!!」

「万年独身決定のシスコン野郎が

幸せなカップルの邪魔するんじゃねえ!!!」

「・・・大人になるべきはあんたら二人共だろう。」

「今回は合田の言ってることが正しいな。

二人共年少者を見習って少しは落ち着け。

花嫁達も呆れているぞ。」

「「・・・」」



直樹さんの皮肉が効いたのか、

大人しく矛を収める鹿島と直澄。



いや、見ていると結構楽しかったけどな。

あの二人の争いに合田が冷静なツッコミを

入れられるようになったのにも成長を感じたし。

これが終わったら江田校合格に向けて全力で

サポートしてやらないとな。

萌ちゃんに負けてないで、

しっかり大人になれよ、鹿島。


直澄もクリスマスは手伝ってやるから

今日はそんな所にしとけ。

でも今日の演出は本当にありがとうな。

お前のおかげでみんなとの絆を改めて

確認できた気がするよ。

田中先生も期待しておいてくださいね。






そんな風に

司さんと二人仲間たちの成長とありがたさを

噛み締めていた瞬間だった。



「賀川急便です!

花婿回収させていただきまーす!!」

「おっと!」

「花嫁『割れ物注意』でお運びしまーす!!」

「きゃあ!!!」



賀川急便の制服に身を包んだタカさん所のお兄さんや

木下先生達が俺たちを担ぎ上げていく。

そのまままるで荷物のようにお色直し部屋へ運ばれていく俺たち。

事前にこの演出を聞いていた俺は次の展開に向けて頭を働かせていった。



どうやらいよいよ結婚式も大詰めのようだ。

最後は感動路線で行きますよ!

お義父さん、きっと泣かせてあげますからね!!

シュウさん達の企画、『うろな町』計画に参加させていただく作品です。


親族との話にしようと思いましたが、

そちらは次に回して各テーブルで起こっていた

絡みを中心に書かせていただきました。


まずは綺羅ケンイチさんの「うろなの雪の里」より、

立花さんと伊織さんのおしどり夫婦、

藤堂先生と星野さんの幸せカップル、

稲葉孝太郎さんの「冬過ぎて、春来るらし」より、

池守さん、紙屋さんの迷?コンビ刑事さんに来て頂きました。

男性陣は元警察官の藤堂先生を含めてツワモノ揃いなんですが、

元気な女性陣には敵わない模様。


次のテーブルは町役場テーブルで

弥塚泉さんの「ばかばっかり!」より

おなじみ佐々木君と香我見さん、

シュウさんの「『うろな町』発展記録 」より、

町長さん、秋原さん、榊さんをお借りしました。

企画課の二人が榊さんをいじっているのはおなじみですが、

一度町長や秋原さんにも悪ノリしてもらいたくて生まれたネタです。

ちなみに「サ」から始まる通りの名前で、「サイクリングロード」が

頭に浮かんだとき、自分がポケモン世代であることを実感しました。


次のテーブルではとにあさんの「URONA・あ・らかると」のキャラと

親交の深い小藍さんの「キラキラを探して〜うろな町散歩〜 」、

海の家ARIKAのみなさんにコラボしていただきました。

宇美さんと戸津先生、空ちゃんと鎮くんがどうなっているか

気になる方は「URONA・あ・らかると」へGO!

若者二人については「キラキラを探して〜うろな町散歩〜 」との

交互更新となったクリスマスデートの話がドキドキです。


カオスなテーブルでは

三衣千月さんの「うろな天狗の仮面の秘密」より

天狗仮面と千里さん、

桜月りまさんの「うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話 」からは

タカさん、葉子さん、魚沼先生ぎょぎょ、謎の女性、ユキちゃん、賀川さん、

零崎虚識さんの「うろな町~僕らもここで暮らしてる~」より鬼ヶ島厳蔵さん、

不死鳥の楽団さんの「四つ葉の円舞曲(仮)〜うろな町から〜 」より上条パパさんをおかりしております。「四つ葉の円舞曲(仮)〜うろな町から〜 」については主人公上条君、ヒロイン恋歌ちゃん、秋穂、天華の姉妹も話題に出しております。


大人軍団のカオスさは人間ではない人?たちが結構混ざっていることによるのかも。


まあ、若者グループでも賀川さんとユキちゃんのいちゃつきに、

実は妖怪の千里さんと朝陽 真夜さんの「悪魔で、天使ですから。inうろな町」に

登場する堕天使リズさんが邪魔してるんですから、十分カオスですが。


最後のテーブルは自作品のキャラ達ですが、

山田さんの「アニマチオン・うろな町店」よりアッキーこと、

照井明子さんを話題に出しております。

実はこの方シュウさんの「『うろな町』発展記録 」の内村さんと

色々関係が。気になる方は要チェック♪


最後のテーブル以外は関連する複数作品がコラボ出来るように

頑張りましたがいかがだったでしょうか?

気になる部分があったらご報告くださいね。


次でようやく結婚式部分は終わらせて

捜索イベントにつなげていけそうです。

とはいえ恐らくそちらは明日更新になりそうです。

もう少しお待ちくださいね。

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