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5月25日 プロローグその1 朝のお誘い

『うろな町』参加企画作品です。

俺の名前は清水渉(しみずわたる)

この、うろな中学校に今年赴任して来た

新米国語教師である。


学校が始まってはや1ヶ月半。

日々の授業や会議、部活の指導等にもようやく多少なりとも

慣れてきた気がする。


そんな5月終盤の土曜日。

未だに段ボールが積み重なった

部屋で惰眠を(むさぼ)っていると

急に携帯がなりだした。


「もー、人が気持ち良く寝てるのに誰だよ。

つまんない用事だったらぶっとばすぞ。」


低血圧な俺は安眠を妨害して来た電話の相手に

軽い殺意を覚えながら、

相手も確認せずに電話に出た。


「はーい。どなたー。」

「私だ。梅原だ。」

「•••、はい。申し訳ありません!

不肖清水渉。

今日も元気です。」


電話の主がうろな町中学校の国語科主任にして

俺の指導役、梅原司(うめはらつかさ)先生

であることに気づいて、

俺は一瞬で目を覚まし、布団の上で正座した。


「休みの日に悪いな。

今日の夕方、公民館で町長を始めとした役場関係者や商店街の顔役、

それから町の学校の先生達が集まって会議をやるんだ。

この町の教育をもっとよくしていくためにみんなで意見を交換しようと

新町長が持ちかけて来た会議なんだが、

あいにく今日予定外に人手が足りなくてな。


うろな中学校の生徒指導担当である私はまず行かなくてはならないんだが、

もう一人色々業務を任せられる奴を連れて行って欲しいと校長から言われているんだ。

ただ声をかけていた連中が部活の試合や親族の葬式なんかが重なって全滅でな。

お前は確か土曜日特に業務が入ってなかったと思って連絡したんだが、

一緒に参加してくれないか?

急な話だから無理ならしょうがないんだが。」

「はい分かりました。行かせていただきます。」


半分寝ぼけている俺は梅原先生の説明を

大して理解していなかったが、

即了解を告げた。


「•••相変わらず、反応が早いな。

それなら会議は午後5時からなんだが、

事前に軽く打ち合わせしたいから、

4時頃学校に来てくれないか。

30分ほど説明をしてから行くとしよう。」

「分かりました。必要でしたら、もっと早く行きます。」


4時か、よし十分時間はある。

洗濯と掃除を終えたら、美容院に行ってこよう。


「折角の休みの日なのだからできるかぎり休め。

では、4時にな。」

「はい、お会いできるのを楽しみにしております。」

「昨日も会っただろ。

まあいい、きちんと背広を着てこいよ。」


そう呆れたように言うと梅原先生は電話を切った。


週末に会える機会がこんな風にやってくるとは。

新町長ありがとう。


俺はどこかたよりなげだとか言っていた、

新町長に対する評価を一変させると

さっそく用意をし始めた。

シュウさん達の企画、『うろな町』計画に参加させていただく作品です。

他の作品も以下のURLや「うろな町作品一覧」リンクからどうぞ♪


今日はプロローグとして複数話投稿する予定ですが、

今後は1日1話を目処に日誌風に書いていきたいと思います。

(と、開始当初は考えていました(苦笑))


ちなみに町長とはシュウさんの「『うろな町』発展記録」のキャラクターです。

よろしければそちらも下のURLや「うろな町作品一覧」リンクからチェックしてくださいね♪


主人公大分変な奴になると思います。

生暖かく見てやっていただけると幸いです。


コラボ作品URL

『うろな町』発展記録

http://ncode.syosetu.com/n6456bq/

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