表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/84

第82話 絶対神に拒絶された少女

 メリシエルは、破壊されつつある高山にて、鉄槌を肩にしていた。


 娘のアレクサンドラは、そのそばで、自分も鉄槌に抗おうとしている。


 黒龍を加えてサリオンドレルの面々も、鉄槌に抗おうとしている。


 魔法が使えるものは、この二人に、ありったけの拡声魔法を付与する。


 アレクサンドラが、幼い声で叫ぶ。


「あらがえ! どうせ死ぬんだ! 立って死ね! 名に恥じぬ死を選べ!」


 メリシエルが、それに続けて


「鉄槌を受け入れるな! 私たちにこの鉄槌を向けた、絶対神を呪いながら死ぬんだ!」


 兵たちの中にも、鉄槌を担ぐ者たちが現れ始めた。


 アレクサンドラ


「名を名乗れ! お前たちの誇りを示せ!」


 メリシエル


「愛する人の名を叫べ! お前たちの大切な人の名を叫べ!」


 アレクサンドラ


「忘れるな! 死んでもその名を叫び続けろ!」


 メリシエル


「聞け! 絶対神よ! この中に一人でも、ただの一人でもお前の名を叫ぶものがいるか!」


 しばし、沈黙。メリシエルは、鉄槌を抱えている。


 絶対神に祈る者など、いない。鉄槌から加護の力が消えていく。


「私は、私に石を投げつけたこの世界を、愛している!」


 それから


「絶対神よ! 何度でも、私は帰ってくる! お前のことを、許さない! 私の娘であり、母であるアレクサンドラの名にかけて、私はお前を許さない!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ