食卓の戦争
第二回
家に叔母がやってきた1
子供達を見送り、洗濯や掃除が山ほどある。すると突然電話が鳴り出した。
「もしもし」「もしもしお久しぶりね、幸子さん」聞き覚えのある声だと思ったら夫の母親、山田雅美からだった。
「どうされたんですか?急に電話なんかかけてきて。」私とお母さんは、あまり仲良くはない。結婚する前ご挨拶に行った時、あまり歓迎しない態度で接客された。
裏では、私のことをこう言っていた。
「あの人大丈夫なの?なんか髪の毛色がついてるんだけど、もしかして不良の子なの?」
「そんなわけ無いじゃん。今日子さんは、とても優しい人だよ。髪を染めているのは、バンドをやってるからだよ。」
「バンド?まぁなんて事を私は、あの人と結婚を認めませんからね。」と私の事を見た目で嫌っていた。
その後、何とか説得し結婚をした。
それから、子供ができ夫の実家に帰っても私の事だけ嫌な目で見てく様になった。
「急に電話をかけてきたのは、もうすぐ子供達も夏休みに入るでしょう。この頃全然孫達の顔を見れてないから、そっちに行こうかと思って。」
まぁ薄々嫌な予感はしたてが、断ったら断ったで色々面倒だし、マシンガンの用に言葉が自分に返ってくるので、断ることができないのだ。
「わっわかりました。いつ来るですか?」
「そんなの決まってるでしょ今週の土曜日に行きます。子供達の学校の夏休みに入るのは大体このぐらいだから」
そう言い残し、向こうから電話を切った。
まるで探偵様にいつ夏休み入るのかを調べているのかと思うと鳥肌がたった。
そうしていると、もう0時だった。残っている家事を急いで済ました。
「ただいまー!」下の小学生四女と五女が帰ってきた。
「あれ?今日は、早いわね。」
「お母さん言ってなかったけ?今日は短縮だよ。」そうだった。ご飯も食べてないし、買い物にも行ってない。
お母さんが来るのはあと二日。