食卓の戦争
第一回 はじめまして。
「早く起きなさい!」その一声で兄弟達は、一斉に飛び上がり起きてくる。
ここの家族は、今の時代では珍しい16人家族の一軒家に住んでいる。
いつも、長女である山田凛子が早起きしみんなのためにご飯を作っている。母である山田今日子は、とある有名人のメイク担当であり帰ってくるのは、午前4時ぐらいに帰ってくる。
「早くしなさい!皆んな早く着替えてご飯食べて」まるでお母さんの様に兄弟達を呼びかける。
「うっせーなトイレが全然入らねーんだよ!」長男である山田優、今年受験生で難関大学に受験しようとしている。「だって女の子は、トイレは男と違って長いんだもーん」毎朝長くトイレに入っている三女の山田花子、小学生。
「もーまた遅刻じゃないの皆んなちょっとは、危機感持ったら?」そう言うと皆んなが口を揃えてこう言う「ここは兄弟が多いんだよ!」
確かに、家族は多い男七人女七人そしてお母さんとお父さんを入れてこの人数、部屋は狭いし食卓はまるで合宿に居るみたいに机が三つ、炊飯器が二つあるのだ。
一斉に席に座り「いただきます」と言い強烈に口の中にご飯を詰め込む毎朝が、戦争だ。
食べ終わると急いで玄関に向かい兄弟達は、大群の様になって学校に行くのだ。
皆んな出てくとお母さんが起きてくる。「毎朝ごめんね。」
「いいよ別に好きでやってるんだから。お母さん毎日仕事大変だもんね。また、9時からテレビ局に行かないといけないでしょ」と言うと。
母今日子が、申し訳ない様に「ごめんなにもしてあげれなくて」
「いいよ。気にしなくて行ってきたす」
いつもの様に凛子は学校に向かった。