合流
「・・・ここどこ?」
シルさん居ないし、どうなってるの?なんかヒソヒソされてるし、あの人たちには悪いけど盗み聞きさせてもらおうか何々?
「あの子なんで手を伸ばしてたの?」
「さあ?つか可愛くね?」
「分かるわ~、あのアホ毛の子、天使種族かね?」
「お前聞いてこいよ」
「お前が聞いてこいよ」
アホ毛の天使ねぇ?居なくない?やっぱ居ないよ。僕はアホ毛じゃないしね。っと そろそろ合流しないと、飛んで確認は、 翼の動かし方がまだわからないな、今度練習しないと
「ってそんな場合じゃない!」
っ!やらかした~!周りの人達みんなこっち見てるよバカ!
「おーい」
「こっちこっち」
!!
「兄さん!姉さん!」
あっちから見つけてくれた!
濃い青髪の狼獣人と水色ロングの女の人から二人の声がする。
衝動に任せて駆け出す、そして ギュっ!
「ちょっと、抱きつくのはいいけど気をつけて」
「そうだぞ?えっと空?」
「空だよ蒼兄さん!」
そらだと本名じゃん!さすがに本名にはしないよ!?
・・・ん?
「なぁ!?、あの人たちプロプレイヤーの蒼とアイスじゃないか!?」
「だよな、βテスト中数人しかいかなかった上位職の!」
・・・へぇー
「二人とも、このゲームでも上位なんだね~」
「まあ、公式プレイヤーだしな」
「それにしても上位職までやるなんてねぇ~、ハマったんじゃない?」
「そうだな、別にいいだろ?どうせお前もハマる」
「僕がハマるなんて..ハマる...なんて...」
「気分はどう、クーちゃん?気持ち悪い?」
「気持ち悪く..ない! 気持ち悪くないよ姉さん!」
「やっぱそうか」
「種族様々ね」
「..? 種族が関係あるの?と言うかクーちゃん?」
なんでそんな呼び方なの?あんまりふざけないでよ
「だってそんなアホ毛つけたショートヘアじゃね~」
「アホ毛?そんなのつけて無いけど?..え!?」
なんで生えてるの!?...ん?メッセージ?
『せっかくなのでアホ毛を生やしておきました。とても似合っていますよ。 シル』
「なにしてるの!?シルさん!」
これは怒ってもいいよね?次見つけたら殴る絶対。
「シルさん?キャラクリの担当?」
「そんなキャラいたか?新しく追加か?つかそいつにアホ毛生やされたのか?珍しいこともあるな」
「はぁ~、いいよもう。というか兄さん獣人?姉さんは人だよね。」
「おう、姉さんは普通に、俺は索敵にこの耳が役に立つんでな。」
「そうなの?じゃあなんで僕は禁止にしたのさ。」
「あぁそれはな「クーちゃんのFD適正が高いせいね」」
FD適正が高いせい?低いじゃなくて?なんで?
「今までのゲームは種族なんてない、もしくは種族があっても違いがなくて、このゲームは視覚はFDVRのデフォルトより良くできる様になったんだけど、他は元々そうじゃなくてね」
「つまり?」
「嗅覚とか聴覚は制限をかけてたのさ。まぁ今じゃデフォルトより良くできるんだが、名残で最初は制限がかかってるのさ」
「そうなの?かなり良く聞こえるよ?」
「そこ!クーちゃんは適正が高いから制限があって丁度いいのよ、それでもいつもより良いんじゃない?」
「確かに姉さんからいつもの香水の匂いはするけどこの距離だし」
「ちょっと!恥ずかしいからかがないでよぉ!」
「かがなくてもいい匂いするのにかがないではむり」
「なら言わないで~」
確かに失礼だったかな?
「わかった~、後ごめん」
「それはいいけど、どう理解出来た?」
「何が?」
「適正の高さ。今までのFD系が駄目だった理由。吐き気は匂いが強すぎて、頭痛は情報過多だね」
つまり制限さえあれば平気ってこと?
「慣れれば制限無しでもいいかもね?」
「さらっと考えてること読まないでよ」
「さっきの仕返し」
「そんな~」
「なぁ、あんまりイチャイチャしてると時間になるんだが?」
「時間?配信?」
「そうだよ~でもまだまだじゃない?」
「姉さん?運営の予定変わって早まったの忘れたかよ?」
「...は!?」
「姉さん?」
「ごめん」
「そっか、なら僕はいくね」
「なに言ってるの?」
「お前も来い。パーティー組むだろ?なら先に自己紹介した方がいい」
「公式生放送だよね!?」
「運営側がソフトの対価として俺たちを手伝う様に言ってたからな」
「つまり?」
「実質お前も公式プレイヤーってわけだな」
「聞いてないんだけど!?」




