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第二世界の神話 追加バージョン

 1  聖書。 


 2  ホピ族。 


 3  日本神話。 


 4  ギリシャ神話。 


 5  古代オリエント。


 6  イロコイ連邦。


 7  チェロキー族。 


 8  沖縄神話。


 9  アニシナベ族。


 10 アイヌ神話。


 11 ナバホ。


 上記は、一覧表です。





 《1》 兄弟・姉弟の儀式。




 1 カインとアベル達による、どちらが花婿に相応しいか、儀式で神に対する供物を捧げる。

 

 2 動物と暮らす人々・農耕に励む人々。


 3 スサノオ・アマテラスの誓約うけひの儀式。


 4 ポセイドン・アテナによる、都市アテナイに対する地名の名付け対決。


 5 イシュタルは、エレシュキガルから冥界の女王と言う地位を奪おうとします


 6 死者の国から妹を連れ帰ろうとする、サヤディオ。

   彼は、賢者やタレニャゴン達から力を借りて、儀式する。


 7 太陽を仕留めるために準備する七人の小さな人々。 


 8  親子竜を仕留めるために、火を準備する人々。


 9  円を囲む、12人のスカイガール達。


    アルゴン&葦に住む鼠の家族たち。


 10 素早く通り過ぎようとする、日の女神トカプチュプカムイ。


    暗闇を望む、村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチク。


    神々は、太陽を飲み込まんとする魔神に様々な動物を、身代わりの生け贄として捧げた。


 11 コヨーテによる最初の女に惚れた太陽に対する説得と東西南北が会議する。


    芸を見せ合う、バッタと白鳥たち。


    男女による喧嘩。



 【解説】


 カインとアベル達は、父アダムに対して、神様にどちらが。


 妹である、アワン(ルルワ)、に相応しいか聞いて貰います。


 ホピ族の心優しき人々も、神様に対して儀式を行い、祈り続けます。


 同じく、スサノオは敵意がないと示すため、アマテラスと誓約うけひを行い子を成します。


 ポセイドン・アテナの対決ですが、これも儀式による物です。


 イシュタルとエレシュキガル達の対立も、人々が豊穣を祈願する儀式とも考えられています。


 しかし、スサノオとアマテラスの契約うけひは、セッ⭕️スでありますね。


 ポセイドンとアテナの儀式も、子作りであると分かりますね。


 イシュタルは、冥界に下るため敵意はないと示すため、衣服を一枚ずつ脱ぎます。


 そして、エレシュキガルの元に向かいます。


 これらは、高天ヶ原・アテナイ・冥界に入るために行われた、性行為や武装解除でありますね。



 キリスト教のカインとアベルでは、女性が余り強調されまん。


 反対に、エレシュキガル・エレシュキガルの話では、男性が余り登場しません。


 だが、イシュタルが行った冥界下りで、一枚ずつ衣類を脱ぐは、男性との性行為を表しているかと。


 この時、男性こそ登場しませんが、鈎に吊るされるも、男性器による暴行でしょう。


 他の神話だと、これは、ポセイドン・スサノオによる性暴行に成ります。



 また、子作りしたのは、遊牧民族と農工民族による混血による政略結婚だった可能性が。


 しかし、結局は互いに、農工に使うか・遊牧に使うかで、土地を巡って争ったのでしょう。


 それで、女性が暴行されたり、誘拐されたのです。


 また、これらは男女による問題であるとも考えられますね。



 太陽を意味する、女神や女性を、男性が欲しがる。


 ナバホ神話では、太陽が女性を欲しがります。

 アイヌ神話では、魔神が女神を欲しがります。



 太陽の役割が逆でも、男性が女性を欲しがると言う部分は、どちらも共通しています。



 《2》 遊牧&狩猟の民族~~農耕民族の対立。




 1  カインとアベルは、族長であり司祭である。



 2  動物と近しい人々・農耕で富める人々。



 3  田んぼを破壊する、スサノオ・高天ヶ原を汚される、アマテラス。



 4  アテナイで対決した、ポセイドン・アテナ。



 5  冥界に下る、イシュタル・対峙する、エレシュキガル。


 6  小鳥や太陽による、オナタ救出・作物を失敗させる悪霊。


 7  女神である太陽と敵対する人々は、小さな人々に討伐を頼む。


 8  竜の親子と敵対する、人々は火を使って討伐を決意する。 


 9  アルゴンは、円から近くに中空である木の幹を置きました。


   その後、中で暮らす鼠一家に紛れて、スカイガールを狙うが、鼠達は少女等に踏み潰される。



 10 日の女神トカプチュプカムイを含む、六十人からなる神々。


    村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチク。



 11 最初の女に惚れた太陽たちによる争い。


    コヨーテによる説得と東西南北の会議。


    男女による喧嘩。



【解説】


 農耕民カイン・遊牧民アベル。

 富める人々・少数の人々。

 アマテラス・スサノオ。

 アテナ・ポセイドン。

 イシュタル・エレシュキガル。

 オナタ・悪霊。

 太陽の女神・七人の小さな人々。

 竜の親子・火攻めを行う人々。

 スカイガール・アルゴン&鼠たち。

 日の神トカプチュプカムイ・村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチク。

 最初の女・言いよる太陽。



 カインとアベルは、それぞれが率いる民族の族長である。


 ホピ族による、富める人々と少数の人々も、農耕民・遊牧民が対立する事を象徴しています。


 アマテラスとスサノオ達も同じですが。


 遊牧民たる、スサノオから手を出す部分だけ他の話と違います。



 ポセイドンは、スサノオと同一神らしく、元は海神ではなく、陸や火山の神だったと。

 また、彼もアテナとアテナイの地名を巡って対立します。



 また、ホピ族の大霊マサウウも二人存在したそうですが。


 ナバホ族では、グレート・コヨーテとアングリー・ファーストと呼ばれるコヨーテが居ました。



 スサノオは、最初に火山神だったが、後に海神になったと。


 亡命ロシア人学者である、ワノフスキー氏は語りました。


 その理由は、スサノオによる母親に会いに行きたいと泣き叫ぶ様は、火山噴火を意味していると。


 その後、スサノオは海原を統治する神となりましたが。

 泣いてばかりで、海が荒れて悪霊が暴れまわる様でした。


 ⭐️ ワノフスキー氏に関しては、ロシア・ビヨンドに詳しい事が書いてあります。



 ポセイドンも、最初から馬頭の女神だったデメテルとともに夫婦として、祭られた地上神だったと。


 他、古くはペラスゴイ人に崇拝された大地の神であり、特に地震を司る神でもあったと考えられる。


 異名の一つに、大地を揺らす神という名前がある。


 また、馬との関わりが深く、競馬の守護神としても崇められた。


 故に、その象徴となる聖獣は、馬・牡牛・イルカである。


 しかし、海神オケアノスの宮殿で、アムピトリテと結婚した。

 それで、ポセイドンも、同じく海神と言う地位を手に入れたと。



 と、このように、スサノオ・ポセイドン達には地上神から海神へと変化する共通点があります。



 また、名前も。


 建速須佐之男命たけはやすさのおのみこと神須佐能袁命かむすさのおのみこと


 

 イオニア方言系では、ポセイダーオーンとも呼ばれる他、エノシガイオスと言う名前もある。



 このように、ナバホ神話に登場するコヨーテと同じく、名前が二つありますね。



 スサノオは、神仏習合では牛頭天王などと言われます。


 スサノオ・ポセイドンは、同じく色んな神様を纏める際に習合されてしまったんでしょうな。



 また、イヌイット神話では、セドナと言われる女性が自身を欲しがる鳥から逃げようとします。


 彼女は、父親とともに船で海へと逃げ出しましたが、もう少しで追っ手に捕まりそうに成ります。


 そこで、父親がセドナを海に捨てようとしたが。


 セドナは、船縁に捕まるので、父親は両手から指を切り落として、海に落としたと。


 そこで、セドナは海底に家を作り、後に沈んできた犬を夫にしたと。


 犬は、父親に殺されたと言われてます。


 彼女の切り落とされた、指は後に、アザラシに変化したと。


 青森県では、ある姫様と犬が海に流されたが、それがアイヌ人の始祖であるとか。


 つまり、スサノオ・ポセイドンは、ギリシャや日本では、馬を象徴する神様でした。


 そして、ギリシャは海に面する国であり、日本も同じです。

 だから、両方とも地上で馬を支配する神から、海底でイルカなどを支配する神となりました。



 或いは、合習されたと。



 ナバホ神話に登場する、海から生まれたグレート・コヨーテと、アングリー・グレート見たいに。



 そして、何故、東アジア北東部から北アメリカ大陸にかけて、馬から犬に改変されたのか。


 また、チェロキー族では、ウクテナ・ガラガラへビと言った蛇に変化しています。


 これは、北米大陸に馬が居なかったからでしょう。


 また、アイヌ民族やイヌイット達は、馬よりも犬の方が身近な存在でした。



 アイヌ民族は、馬を知っていたでしょうが、イヌイット達やナバホ族は知らなかったでしょう


 また、古代中国やモンゴル帝国は、北アメリカ大陸を知っていたらしいのですが。


 仮に、イヌイット達が同じモンゴル系の民族と、接触していて、馬を知っていた。


 そうだとしても、移動手段には馬より犬橇ソリを使うので、彼等は犬を神だと思ったんでしょう。


 それで、馬から犬や蛇が神話で登場するようになったのだと。


 それに、古代ローマから、テュルク・モンゴル系民族では、犬や狼が神聖視されます。


 モンゴルでは、始祖が蒼き犬だったと。

 テュルクでは、祖先の少年が蒼き狼に育てられたと。

 古代ローマでも、ロムルス・レムス兄弟が狼に育てられたと。


 実際、子を亡くした狼やライオンなどは、他の生き物をら自身が育てる事も極稀にあると言います。


 犬との結婚話は太平洋諸島など、海洋民族に多いですが。

 沖縄でも、犬神イヌガンと呼ばれる犬の神様を信仰する風習があります。


 また、犬と暮らす女性の話も、与那国島にティンダバナとして有ります。



 最後に纏めますと。



 犬、セドナ、海の家。


 海神ポセイドン、アムピトリテ、海の神殿。


 スサノオ、クシナダヒメ、根堅洲国。



 上記、三つの神話は重なりますが、根堅洲国だけは海ではないと皆様は思いますよね。


 根堅洲国と同一視される、沖縄に伝わる天界や海の彼方にあると思われる、ニライカナイですが。


 これも、冥界であると考えられています。


 また、ニライカナイは竜宮城であるとも考えられます。


 さらに、古田武彦は一説として、テナヅチ・アシナヅチ夫妻が海の神だと主張してます。



 手名椎テナヅチ=掌みたいに拡がった地の港神。


  足名椎アシナヅチ=アは接頭語、わがの意味。


 両者とも、中国の港を治める神だったと。



 つまり、スサノオも義両親である港神=海神から嫁を貰う部分は、他の神話と同じなんですね。



 聖書では、遊牧民族であるユダヤ人が書いたので、男性が女性を選ぶ話と成っています。



 また、wikiでは。


 遊牧神ドゥムジと農耕神エンキドゥ達が対立します。


 その理由は、どちらかを、女神イナンナ(イシュタル)、が選ぶかと言う話が類話に上げられますが。



 ウガリットや中東だと。


 イシュタルとエレシュキガルと言う、兄弟ではなく姉妹の対立が類話だと私には思えます。



 沖縄の神話では、親子である竜となっていますが。


 これは、周辺に伝わる竜退治の神話と、女神が二人存在する話が、混ざってしまったと思われます。



 悲しむ母親女神=母竜。


 殺害される娘=子竜。


 ーーと、言った具合にです。



 また、アマテラスと旗織りも、実際はギリシャのように母娘の話だったかと。


 実の娘から、侍女に変更された理由は、それだと、あまりに衝撃が強すぎたからでしょう。



 《3》 殺人や暴虐を働く人々。




 1  カインの殺人。



 2  戦争する人々。



 3  高天ヶ原でのスサノオによる糞蒔きや機織女はたおりめに対する乱暴。


    それにより、スサノオは高天ヶ原から追放される。


 4  乱暴なポセイドンのデメテルに対する暴虐と、都市に対する罰。



 5  バアルによる、ロタン(リヴァイアサン)、の退治と、他の神々との対立。



 6  ナイアガラの滝下に住む、悪霊や大蛇に生け贄を捧げる人々。


 7  小さな人々が用意した、蛇が太陽に吐いた毒液。


    余りにも凶暴過ぎたために、ウクテナはガルームラッティに送った。

    


 8  人々から殺されてしまう竜。 


 9  スカイガールを誘拐する戦士。


 10 日の女神トカプチュプカムイを誘拐する、村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチク。



 11 最初の女と太陽たちによる争いを、説得するコヨーテと会議する東西南北。



 【解説】



 カインによる殺人は、農耕民族を率いる族長・司祭が行う生け贄の儀式であります。


 これは、ユダヤ遊牧民族にとっては禁忌の行為でした。


 遊牧民は、男女・同性が性的に乱れるのを嫌いますが。

 それは、性的に乱れたら、子供が増えてしまうからです。



 子供が増え過ぎると、遊牧民は食料に困ります。



 故に、一夫一妻制なのです。


 また、セックスし過ぎると、不衛生と言った考えもあったのでしょう。


 それに対して、農耕民は祭りとして、乱交を行うので人口が多いワケです。


 そうして、余った子供を儀式で生け贄に捧げるのは常でした。



 それ故に、ユダヤ遊牧民族は、子供を生け贄に・乱交に乱れる人々を嫌ったのです。


 カインによる、アベル殺害。

 富める人々の戦争。

 スサノオによる、高天ヶ原での暴虐。

 ポセイドンによる、都市への攻撃と罰。

 バアルによる、他の神々と対立。


 これ等は、古代にて行われた、農耕民と遊牧民の戦争を意味します。



 スサノオとポセイドンは、馬と言う部分が共通していますが。


 それぞれ、違う部分はスサノオは機織女はたおりめを。

 ポセイドンは、馬に変身して、デメテルを。


 チェロキー族は、馬を知らなかったので、蛇に成りましたが。



 蛇が太陽に吐いた毒液は、スサノオやポセイドンの強姦による、精液だと思われます。


 また、ウクテナが追放される様は、スサノオやカインと同じですね。



 《4》 被害に合う、二人の女性。



 1  カインに拐われた、アワン(ルルワ)。


    息子アベルを殺され、娘を拐われた、イブ。


 2  ホピ族を含む攻撃を受けた、女性達。


    驚いて、ソツクナングの所に知らせにきた、蜘蛛女コクヤングティ。


 3  ウケモチを刀で殺害する、ツクヨミ&スサノオ。


    スサノオの馬投げで驚き、陰部を機織棒で貫き自害する女を悲しむ、アマテラス。


 4  ハデスが、四頭馬車クアドリガで、コレーを連れ去る。


    馬に変身した、ポセイドンから暴行される、デメテル。


 5  イシュタルは、エレシュキガルから死の視線を向けられるか・鉤爪へ吊るされるか。


    それにより、死んでしまいます。


    また、エレシュキガルも理由は不明ですが、病に伏せてしまいます。


 6  サヤディオに救出される妹。


    地下に囚われる、オタワ。


 7  女神である太陽・太陽の娘。


 8  母親竜・火攻めで死ぬ子竜。


 9  アルゴンに誘拐された、スカイガール。


    アルゴンキン族の勇者と花嫁。


 10 魔神コタネチクチク・モシリチクチクに拐われた日の神&生け贄にされる動物たち。


    手を捕まれた、コロポックル女性。


 11 最初の女と太陽たちによる争い。


    男女の喧嘩。



 【解説】



 カインによる、アワン(ルルワ)、誘拐。

 

 他の話と違いますが、ソツクナングの所に逃げてきた、蜘蛛女コクヤングティ。


 彼女は、戦争を起こした人々に襲われそうになっていたのかも知れません。


 屋根の上から皮を剥いだ馬を投げる、スサノオですが、それに驚いた機織女は自ら自害します。


 日本神話は、ウケモチ、侍女・女神。


 古代オリエントは、姉妹。



 他の神話では、娘と母親になっています。



 アステカ神話では、シウコアトル、または、シコメコアトルと言う女神が登場します。


 この女神は、死・多産や豊穣を表しており、髑髏と女性として、石で人形が作られています。


 つまり、死の娘・太陽を司る女神は、両方とも合わせて、死や豊穣は表裏一体だと。


 日本神話は、娘と母親ではないのは、娘が殺害される話が、あまりにも悲し過ぎた。


 そのため、娘から機織りに変更されたかと。


 古代オリエントでも、姉妹にされて、どちらも生き返ります。


 これも、母娘の死や悲しみが脚色されたと思います。


 衣類を脱ぐ話や、鈎に吊るされる~~も、男性が登場しません。


 これらの神話は、司祭が官能的な話として、民衆に話したため、暴虐や残虐な部分が変更されたと。


 私は、そう思います。


 これらの女性ですが、相手にアッと言う間に、拉致・強姦・襲撃ーーされてしまいます。



《5》 隙を突いて、敵を攻撃・女性を襲撃する。



 1  カインは、アベルを殺された、アダム・イブが悲しむ隙を突いて。


 2  村同士の戦争で、ホピ族は直ぐに戦火に巻き込まれる事に成りました。


 3  スサノオは、屋根に隠れて皮を剥いだ馬を投げます。


 4  ポセイドンの馬に変身してのデメテルに対する、乱暴狼藉。


 5  エレシュキガルから一瞬の隙を突かれた、イシュタルは殺害されます。



 6  地下に閉じ込められた、オナタ。


 7  ガラガラヘビに変身して、太陽を攻撃する男。


 8  竜の親子が、巣穴に居る間を狙い、入口に火を着ける。


 9  鼠に変身して、スカイガールを拐う、アルゴン。


 10 日の女神トカプチュプカムイ。


    彼女を拐う、魔神・村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチク。


    コロポックル女性の手を掴んだ、アイヌ男性。


 11 最初の女に言いよる太陽。


    対立する男女。


    常に戦いがある青い世界。



 【解説】


 カイン・スサノオ・ホピ族の神話・ポセイドン・エレシュキガル。


 ~~これ等の話では、人々は戦争しながら強姦をしたでしょう

 

 また、機織女の機織棒は男性器を意味しているでしょう。


 それから、花咲か爺さんとも善人・悪人と木が登場する部分とは話が被りますね。


 花咲か爺さんは、同じ系統の話が、中国や朝鮮にも存在するようです。



《6》 悪神を倒して、女神を救う冥界神。



 1  カインの悪行から、アダム・イブ夫妻を救う、神ヤハウェ&大天使ミカエル。


 2  戦争を始めた人々から逃げてきた、蜘蛛女コクヤングティを救う、ソツクナング。


 3  ウケモチを刀で斬り殺す暴虐を働き、アマテラスから嫌われてしまう、ツクヨミ。


 4  四頭馬車クアドリガに乗って、コレー(ペルセポネー)、を救う、ハデス。


 5  ナムタルを倒して、エレシュキガルを妻にして冥界神となる、ネルガル。

    アナトの用意した罠である少女に近付いて、奇襲を受ける、モート。


 6  妹を救いに行き、幽霊をビビらせた、サヤディオ。


 7  太陽である娘を、素早く殴り倒した、七人の男たちに踊っている幽霊は気が付かない。  


 8  子竜を殺した人々は、母親竜に喰われてしまう。


 9  戦士が老人から教えられた方法で、精神世界に居る、花嫁を救いに行くと。

    湖の激流に流される精霊ゆうれいたちを見たあと、マスターオブライフに合う。


 10 魔神・村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチクを倒す、アイヌラックル。


 11 喧嘩していた男女は、川を超えて再開する。


    太陽の息子ナハヘッツァーニは、様々な怪物を倒す。


 【解説】


 日本神話のウケモチを切り殺し、アマテラスから嫌われる、ツクヨミですが。


  それは、スサノオが行ったとも。


 ギリシャ神話では、コレーを誘拐されたので、デメテルが怒り、ハデスが非難されます。


 ホピ族の神話・聖書~~等では。


 神は、自分が直接救うか、部下を使って、女性を救ったり連れて行ったりしますね。


 しかし、5のウガリット神話では。


 悪神を斬り殺してから、冥界の女神を妻にしたとか。


 また女神の策略で、少女が使われたりした。


 これらの話が混ざり、ツクヨミによる、ウケモチの殺害。

 ハデスによる、コレーの誘拐に話が変化したと思われます。


 ツクヨミによる、ウケモチ殺害は少女を救う話が、悪神ナムタル殺害と混同されたのでしょう。


 宝物を身体から排出する少女が殺されてしまう、ハイヌウェレ型神話のウケモチ殺害神話ですが。


 同じような神話が、マリンド・アニム族のマヨ儀礼にあり、豊穣の儀式として少女が殺害されます。


 これが、ハデス・モート達による、生け贄にされた少女・救出話であると私は思います。


 ハデスによる、コレーの誘拐された話。


 これは、生け贄にされた少女を救うモートの話&エレシュキガルを妻に貰う話が混同された物かと。


 因みに、ハデスは、フィニキュアの冥界神ムト(モート)、と同一視されてました。


 ハデス・ポセイドン達は、どちらも馬を使い、コレー&デメテルを襲います。


 ツクヨミ・スサノオ達も、ウケモチ&機織り女を襲います。


 この二人は、同一人物ですが元々の話が似ていた為に、日本では混同されたと思います。



 また。


 コレー(ペルセポネー)、エウリデュケー、イザナギ達の名前を、エレシュキガルと比べますと。


 ペルセポネー。

 エウリデュケー。

 エレシュキガル。

 イザナギ。


 1 ぺ・エ・エ・イ。

 2 ル・ウリ・レ。

 3 セ・デュ・シュ・ザ。

 4 ネー・ケー・キガル・ギ。


 それぞれの名前に、共通性が有りますね。


 2番のイザナギにだけ、ラ行が無い。


 4番は、語尾を棒線で伸ばす・ガルやギと濁点を付けるのに別れますが。


 何れにしても、両者の名前にある最後尾の文字は、カ行ですね。


 あと、エレシュキガルとイザナギは、地上に死者を送る・生きている人間を1000人殺す~~と。


 冥界神であり、相手を脅す部分が似てますね。



 《7》 騙され、次いで殺される、人々



 1  カインの騙し討ちで殺される、アベル。


 2  戦争をして、殺し合う人々。


 3  スサノオの騙し討ちで殺される、馬&機織女。


 4  いきなり、ポセイドンに襲われた、デメテル。


 5  エレシュキガルに殺される、イシュタル。


 6  地下の邪悪な精霊ハグウェデッガは、オナタの髪を掴み、暗い洞窟まで引きずり込む。


 7  ガラガラヘビによる噛みつかれたり、七人から暴行を受ける、太陽の娘。


 8  竜の親子が居ると思い、入口に火を着ける人々。


 9  いきなり、鼠に変身しているアルゴンから襲撃を受けた、スカイガール。


 10 日の女神トカプチュプカムイを拐い、六十人からなる神々すら魔法により赤子変えた、魔神。


 村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチク。


 11 最初の女に言いよる太陽は、コヨーテに仲裁される。


    青い生き物たちにより、常に戦いがある青い世界。


    ここから、最初の男は去る決意をして、杖を作り、儀式を行う。



 【解説】


 カインが、弟アベルを荒野に誘って殺した時、大地から真っ赤な血が溢れます。


 スサノオが、アマテラスを騙して、高天ヶ原に入った後。

 それから、馬の皮を剥いだ時、馬は真っ赤な姿でしょう。


 もしかしたら馬ではなく、スサノオは人を殺したか、皮を剥がれた馬は男性器を表しているかも。


 ホピ族の場合は、人々が互いに騙し合い、殺し合ったのでしょう。


 スサノオ&ポセイドンは、馬を使っての強姦をして、機織り女&デメテルを傷つけます。


 エレシュキガルによる、イシュタル殺害も視線で殺したとも、鉤針で殺したとも。

 これは、遊牧民族の武器、短弓による射殺を表しているかもしれません。


 上記、これ等は馬に乗った遊牧民と農耕民の争いを表しています。



《8》 争いにより死人が出るのと、氷河期の到来を恐れる人々。



 1  カインがアベルを殺し、アベル(ルルワ)を連れさった事を嘆く、アダム・イブ夫妻。


 2  堕落した人々の戦い、海まで流れる氷の山、これ等を恐れる人々・蜘蛛女コクヤングティ。


 3  スサノオの暴虐で死んでしまった、機織女はたおりめを悲しむ、アマテラス。


 4  ハデスに娘を奪われ、更にポセイドンから暴行される、デメテル。


 5  イシュタルの死と、病に伏せるエレシュキガル。


 6  サヤディオは、妹の死を嘆く。


    寒さや病気を恐れる、ネクモンタ&シャネウィス夫妻。


 7  殺されてしまう太陽の娘・娘が死んだ事を悲しむ母親太陽。


    母親太陽の流した涙は洪水になる。


    昼や夜が続き、多数の人々は亡くなる。 


 8  人々が、別の島に移住した後も疫病に苦しんだ理由。

   それは、寒冷化により寒さで病が流行ったから。


 9  彼等が川を渡っていると、巨大な波が二人を襲い、何人かは猛烈な嵐で亡くなる。


 10 日の女神トカプチュプカムイが消えて、六十人からなる神々も捕らえられた。


 魔神・村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチクにより、氷河期の到来を人々は恐れる。


 11 最初の女と太陽による争い。


    男女の喧嘩。


    争い生き物が争いを続ける、青い世界。


    ティーホルツォディにより、世界を上がる度に、何度も大洪水に合う。



 【解説】


 カインの殺人と娘を拐われた悲しみで、アダム・イブは嘆きます。

 戦い・流れる大洪水と氷山を恐れる、人々・蜘蛛女コクヤングティ。

 機織女の死から天岩戸に姿を隠す、アマテラス。

 殺されたイシュタルは冥界に、エレシュキガルは病に伏せる。


 これ等は、嘆き悲しんで隠れたり・恐れたりする部分が一致します。



《9》 神々が救った人類。



 1  神に祈りを捧げる、アダムとイブ達。


 2  ソツクナングに助けを求める、蜘蛛女コクヤングティ。


 3  ツクヨミによる、ウケモチの殺害。


    アマテラスを誘き出す、アメノウズメ&引っ張り出す、アメノタヂカラオ。


 4  ハデスによる、コレー(ペルセポネー)、誘拐。


    デメテルは、バウボの踊りで気を取り直し、ヘルメスに情報を求める。


 5  エンキ(エア)、は病に伏した、エレシュキガルへと、二人の使者を送って救います。


 6  病から回復する、ネクモンタ・シャネウィス。


 7  泣き崩れる太陽に、男女二人の使者を送る小さな人々。


 8  母竜から逃れた人々は、何世代に渡り、不幸な目に合いながらも現代まで子孫を残す。


 9  スカイチーフは、アルゴンに娘と孫を会わせる。


    老人は、アルゴンキン族の勇者が、花嫁に会えるように手配する。


    マスターオブライフは、死後に花嫁と再会できるように確約する。


 10 アイヌラックルは、日の神トカプチュプカムイを救い、再び地上は明るく照らされる。


 11 第五世界まで、最初の男女やコヨーテにより、何とか人々は生き延びた。



 【解説】


 神様に助けを求めた、人々や神々ですが。


 どの神話でも、神様は傷ついた&悪人から攻撃された人々を助けます。


 また、悪人に対する懲罰も行ってます。



《10》 復活する人物。



 1  殺されたアベルは、セトとして復活し、神様はアダム・イブ夫妻を助ける。


 2  氷で押し流された後の世界に、ソツクナングと精霊たちに連れられ、人々は洞窟から出てくる。


 3  アマテラスは天岩戸に閉じ籠るが、アメノウズメと神々により誘き出させる。


 4  デメテルを探す神々と、彼女を笑わせた女神バウボ。


 5  イシュタルを救いに来る、アスシュナミル(二人の使者)。


 6  妹を救いに来た、サヤディオ。


    ネクモンタ・シャネウィス夫妻を救った、動物達。


 7  太陽の女神は、男女二名が笑わせた事で元気を取り戻す。


 8  人々は後々の時代まで、竜に喰われたり、疫病に苦しみながらも子孫を残した。


 9  スカイガールは、アルゴンと子を作った。


    部族を率いて貰うため、マスターオブライフは、勇者を生き返らせた。


 10 日の神トカプチュプカムイは、アイヌラックルに救出される復活する。


 11 男女たちは喧嘩していたが、川を越えて仲直りする。



 【解説】


 アメノウズメ&バウボは、ともに裸踊りで女神の気を引きますが。


 これは、wikiによると、ケルト神話が元のようです。



 これ等の神話では、女神を笑わせたり祭りを踊ったと、記述して有りますが。

 実際には、芸と言うよりも性的な接待や卑猥なダンスにより、女神を誘った可能性も。


 つまり、レズビアン的な感じです。



 また、ネクモンタ・シャネウィス夫妻を救いに来る動物たち。

 エレシュキガルを助けに来た、アスシュミナル達。


 これ等の話でも、病に伏せって登場人物たちに水を飲ませて回復させてますね。




《11》 冥界に下る、複数人の人物たち。



 1  セトが生まれる、アダム&イブ一家。


 2  蜘蛛女コクヤングティが潜む地下世界の蓋を開く、ソツクナング率いる、カチーナ達。


 3  アマテラスを引きずり出すアメノタヂカラオを含む神々と、裸で踊る女神アメノウズメ。


 4  デメテルを探す神々と、彼女を笑わせた女神バウボ。


    エウリデュケーを探して、冥界に下る、オルフェウス。

    彼を助けようとする、冥界神ハデスとコレー(ペルセポネー)。


 5  ネルガルの率いる、冥界の七つ門を制圧した鬼神たち。


 6  オナタの呼び声に反応して、彼女を救う太陽と小鳥たち。


    妹を救いに行く、サヤディオ。


    彼を助けようとする、イロコイ連邦・創設者ハイアワサだった、死者の国王タレニャゴン。


 7  七人の小さな人々&太陽に送られた男女。


 8  竜による暴虐から逃れて、別の島へと移住する人々は、胡弓くうきゅうを作る。

    理由は、亡くなった子竜の鳴き声を真似て母竜から気を引こうとする。


 9  アルゴンキン族の勇者は、花嫁に会いに行こうとすると、老人に助けられる。


    それから、マスター・オブ・ライフから死後に花嫁と再会するように言われた。


 10 アイヌラックルと神々は、戦いに勝利する。


    六重である地の底に魔神・村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチクを封印する。


 11 死んだ大酋長の妻を、様々な人々が探す中、賢者が第四世界に居る姿を発見した。


    だが、彼も死んでしまう。


    川を越えて、合流する男女。



 【解説】



 彼等は、複数人で冥界に下る部分が共通します。



 特に、日本神話とギリシャ神話は、かなり似ています。


 悲しみに暮れる女神の前で、下級女神が裸で踊ると言う部分が同じですね。



 さらに、ユーラシア大陸やアメリカ大陸に伝わる神話は、共通する部分が多いのですが。


 これは、地球の北半球に伝わっており、ローラシア型神話と呼ばれます。


 オーストリア、インド南部、アフリカ等に伝わっている神話ですが。

 こちらは、南半球にて伝承されている、ゴンドワナ型神話と呼ばれます。



 ローラシア、神が人間を作った。

 ゴンドワナ、人間は最初から居た。


 ーーと、言うように違いが有ります。



 特に、ローラシア型神話ですが、これ等の神話には共通点が有ります。



 それは、七人の冥界下りです。


 複数人の人物達が冥界に下り、女神を救うと言う話です。


 この話には、日本神話やギリシャ神話が当てはまりますが。


 他にも、マーシャル諸島神話やチェロキー族の神話ですが。

 こちらの話でも、七人による冥界下りと言う話が見られます。



 マーシャル諸島の神話やチェロキー族に共通する部分ですが。

 両方とも、赤い鳥になって逃げる部分や鳥が登場して邪魔してしまうと言う部分が似てますね。


 マーシャル諸島神話では、天界に行って、天界神に会います。

 チェロキー神話でも、七人の賢者が冥界に降りて行きます。


 天界=冥界と考えられます。



 また、エレシュキガルを救うエンキの話だけ送られた使者は二人だけと、話に違いが有りますが。


 ネルガルが地下に赴いた際にも、付き添った鬼神達が破壊する七つの門と言う部分は共通してます。



 これは、謎だったんですが、チェロキー族の神話に答えが有りましたね。


 最初に、七人の男達が選ばれ、次に男女二人だけ使者が送られたと。



 つまり、神による使者は、二回も送られていたんですね。



  老人から力を借りる。


 アルゴンキン族。


 アルゴンは、長い間、離れて暮らしていた、スカイガールが帰って来ると喜びました。

 そして、彼女の父である、スカイチーフから採取するように言われていた品物を渡します。


 勇者は、死んで精霊と化した花嫁を救うために、霊界へと向かい、老人に助けられます。


 しかし、花嫁は死後に再開せねば成らないと、マスター・オブ・ライフに言われます。



 ギリシャ神話。


 ハデスは、コレー(ペルセポネー)に対して、冥界の穀物を食べさせます。



 イロコイ連邦。


 サヤディオは、妹を連れ帰るために、老人から力を借りて精霊の国に行きます。


 また、ハイアワサだった、精霊主タレニャゴンからも力を借ります。


 これは、ハデスの許可を得た、オルフェウス。

 または、ゼウスの許可を得た、ハデス。



 チェロキー神話。

 日本神話。

 アニシナベ神話。

 イロコイ連邦。

 ギリシャ神話。


 これ等に、共通する点は、精霊たちが地下に行き、何かしらの儀式やダンスを踊る部分ですね。



 白雪姫も同じく、七人は小人が登場しますね。


 また、ポーランドでは吸血鬼になった王女と言う話では、題名通り王女が吸血鬼だったりします。


 つまり、これ等も冥界の女神となる、イザナミ・コレー(ペルセポネー)、と同じ話なんですね。


 姫が眠りにつく、白雪姫。

 姫が吸血鬼として眠る、ポーランドの王女。

 地下に隠れる、蜘蛛女コクヤングティ。

 冥界に下る、コレー(ペルセポネー)、・エウリデュケー。

 黄泉の国に居る、イザナミ。

 冥界に下る、イシュタル(イナンナ)、・エレシュキガル・ニンリル。

 サヤディオの妹・精霊オナタ。



 と、言った具合に。


 七人の小人たちも、白い神様や白い犬など、話によって、神様が変化しますが。


 どの話でも、主人公を助けるために登場します。



 白雪姫、七人の小人であるドワーフ。

 吸血鬼になった王女、白髪の老人。

 神ヤハウェが、天使を派遣する。

 ソツクナングが率いる、精霊カチーナ達。

 アメノウズメ&アメノタヂカラオや多数の神々が派遣される。

 ゼウスが、トリプトレモス達やヘルメスを派遣したり、バウボが登場する。

 エンキ(エア)、神が男女二名のアスシュミナルを派遣する。

 老人や精霊主のタレニャゴン助けを得られる。

 長老達から霊界に行く道を教えられ、また賢者である古代の老人に助けて貰えた。



 鶴の恩返し&チェロキー族の赤い鳥。



 七人の冥界下りでは、もう一つだけ興味深い展開があります。


 それは、逃げた女性が鳥に変身する点と言う、見るなのタブーです。



 チェロキー族では、冥界から帰る七人の男たちが、息苦しいだろうと思い、箱から蓋を開けると。


 太陽である娘が赤い鳥に変身して、どこか遠くへと逃げてしまったと有ります。



 マーシャル諸島でも、洪水により死んだ女性であるミラッドを生き返らせようとする話があります。



 天界から七人の精鋭として、精霊チュリッドたちが、選らばれて地上に向かいます。


 しかし、天界神ウチュルから与えられた命の水をハイビスカスへと落として掛けてしまいます。


 怒った神様は、二度も水はやらないと言いましたが、代わりに命の石を与えました。

 しかし、へそ曲がり精霊のタリードによる嫌がらせがありました。


 タリードは、家来である海燕うみつばめに命じて、精霊チュリッド達を攻撃させます。


 それに、一人がキレてしまい、命の石を投げてしまった事から失敗します。


 天界神ウチュルは、次は無いと言って、精霊チュリッド達は途方にくれます。



 そうしている内に、七人の中から良いアイデアが出ました。


 失われた魂を意味する精霊デレップが、ミラッドの中に入るように言われます。


 最初は、嫌がりましたが、デレップは仕方なく、ミラッドの中に入ったと。



 これは、トカゲや花や石が登場する事からバナナ型神話もである。


 また、洪水神話も含んでいる。



 イロコイ連邦でも、太陽と小鳥の助けで、精霊オナタが地下から脱出します。


 アボリジニの神話では、月にまで少女が逃げて行き、そこで太陽として地上を照らす話が。


 これも、チェロキー族・マーシャル諸島と同じく、少女が遠くへと逃げて行った神話です。



 鳥に変身したり、鳥に助けられたり、鳥に邪魔される。


 遠くに逃げられたり、禁を犯して生き返らせられずに失敗する。


 この辺りもまた、どれも共通していますね。



 日本や中国でも、天女や鶴の恩返しとして、見るなのタブー神話が各地にあります。

 

 世界各地に存在する、メリジューヌ型神話とも呼ばれる、異類婚姻単ですが。


 鶴の恩返しや天女もまた、見てはダメ&鳥に変身しつつ天界に帰る。


 ーーと言う、部分は一致してますね。



  ミラッドの中に、デレップが入る。



 古代オリエント。


 エレシュキガルに、アスシュミナル、またはガルラ霊と言う男女が使者として送られる。

 そうして、二人は、原因不明な病に倒れる冥界を統治する女神に、命の水を与えて回復させた。


 もう一つ、イナンナの死に対して、喪に服さなかった、夫ドゥムジ。


 それに、イナンナは怒り、ドゥムジは冥界に身代わりとして送られた。


 こうして、自身の姉妹と半年ずつ交互に、冥界へ留まらなければならなくなった。



 チェロキー族。


 太陽の娘が死に、嘆き悲しむ彼女を泣き止ませるために、男女が使者として送られた。


 その結果、女神である太陽を楽しませる事により、彼女は元気を取り戻した。



 日本神話。


 機織り女が死に、アマテラスは悲しみの余り、天の岩戸に籠る。


 しかし、アメノウズメが神々の前で裸踊りを踊って、誘い出す。


 アメノタヂカラオは、隙を突いて、彼女を引っ張り出した。



 ギリシャ神話。


 デメテル・コレー(ペルセポネー)は、元は母娘ではなく、一説には同じ女神であると言われている。


 エウリデュケーも、おそらく元は同じであり、紀元は、古代オリエントのエレシュキガルだろう。



 悲しみに暮れるデメテルへと、トリプトレモス達や、ゼウスの使者として、ヘルメスが送られる。

 さらに、バウボは裸踊りで笑わせるが、これは芸人として踊ったのではない。


 理由は、後述。



 マーシャル諸島。


 ミラッドが洪水により、死んでしまい、半神の英雄である、テルケレルは悲しみに暮れる。


 テルケレルは、七人の精鋭である精霊チュリッド達に相談する。


 チュリッド達は、命の水を天界神ウチュルから貰うが落として、ハイビスカスに掛けた。


 次に貰った、命の石も海燕に投げてしまい、亡くしてしまい、天界神ウチュルに怒られる。


 仕方なく、精霊チュリッド達は相談し合うと、ある事を思い付く。


 デレップが、ミラッドの体に入る事だ。



 上記は、朝は入るが夜には出ていくから、人は朝起きて、夜寝るようになった。


 これは、デレップが、朝=太陽・夜=月になると言う意味である。

 つまり、他の神話と同じく、太陽女神・月女神が登場する。


 これは、四季の概念である、春と冬を意味する、神話。

 冥界で穀物を食べた、コレー(ペルセポネー)が、時期によって、ハデスや母デメテルと暮らす。


 さらに、人が生まれる・人が死ぬを意味する、イザナギ・イザナミ夫妻とも同じである。


 四季や死に対する概念と同じく、ドゥムジも自身の姉妹と交代で冥界に暮らす。



 ⭕️ まあ、つまり送られたのは、男女二名ではなかったと。



 マーシャル諸島の神話を中心に、以下考察した。



 娘の死体から遺伝子を取り出して、それから細胞を男性に植え付けた。


 ⭐️ もしくは、精霊なので性別がない無性、または両性具有である人物を女性に変えたかも。


 そうして、娘そっくりに男性を作り変えた後、女神である太陽に差し出した。


 その後、男性から娘そっくりに作り変えられた人物だが。

 彼女は、女神である太陽をダンスを踊りって性的に誘う。


 女神である太陽は、生き返らされた娘と、二人して夜に床をともにする。



 これは、ユダヤ教的には不味い話だった。



 性的な部分や性転換と、農耕民の女神による話だからである。


 先にも、語りましたが。



 農耕民は、畑を耕し、沢山の作物を実らせます。


 それで、子も大量に生まれて欲しく、作物も豊作であるようにと。

 多産・豊穣を意味する、太陽の女神が人々には崇拝されました。


 しかし、子を無作為に作り、性行為を動物が行う不潔な行為だと、遊牧民は嫌います。


 彼等は、厳しい自然環境を生き、性行為を嫌うので、性的な意味を持たない唯一神を崇拝しました。


 性行為から病が蔓延すると、全滅したり、子を作り過ぎると、食料不足に喘ぐからです。


 また、それらの理由から、男神を唯一神として、崇拝した遊牧民ですが。



 ユダヤ人も同じく遊牧民族ですね。



 ーーと、言うワケで、彼等の神話では、女神や娘が男性や息子に置き換えられた。


 それにより、性転換により、ミラッドと化した、デレップ。


 または、性転換して娘に作り変えられて、性的に誘う、アメノウズメ&バウボ達。



 これらは、アベルが死に、セト(セツ)、として、復活する話に作り変えられたのです。



 また、後で予言解説にて、アニシナベ族で語っている、七つの火予言ですが。


 彼等に、知恵を授けた七人からなる予言者達は普通の人間とは異なっていたとか。


 姿形は、人間の容姿をしていたが、燃えるように光を放っていて、人ではない力を持っていた。


 それで、知恵を与えた存在は、七つの火と呼ばれたのである。


 予言者たちは、高度に啓発された霊的存在で、それぞれ異なる時期に海からやってきた。


 予言者の一人は、海底へと戻って行ったが。


 他、六人からなる霊的な師は、アニシナベ族とともに留まった。


 そして、この世にある真なる価値を彼等に教える事になったと言う。


 海底に戻って行った者は、第一世界で紹介した七人の賢人アプカルル。


 その一人であった、アダパ見たいに思えます。


 こちらの古代オリエントに現れた、賢人たちによる話が先だと思われますが。


 どちらも、七人の賢人や一人が海に行く部分は共通しですね。


 七賢人ですが、ホピ族とチェロキー族が出会ったと言う話が有りました。


 これは、後に詳しく説明しますが、ホピ族には大霊マサウウが、ともに暮らしていた時期もあったそうです。


 彼は、通常の人間ではなく、神様ですからね。


 アルゴンキン族が出会った、各民族の賢人たちも精霊や神々だった可能性があります。



 《12》 罰せられる人々。



 1  カインは神様から弟アベルを殺した事を咎められ、ノドに追放されますが。


   同時に、身体へ印を付けられて保証を受けます。


 2  大洪水と氷河期が訪れましたが、ホピ族は助かります。


    しかし、彼等自身に罪はないですが、上記の自然現象は罰と捉えられるでしょう。


 3  スサノオは、高天ヶ原を追放されますが後に活躍します・アマテラスの不在で地上は凶作に。


 4  ポセイドン、ヘラクレス、ハデス達が暴れる。


    それに怒った、デメテルの不在で地上は凶作に。


 5  冥界で殺された、イシュタルの不在で地上は凶作に。


 6  オナタの不在で、地上は凶作になり、トウモロコシが育たない。


    ネクモンタ・シャネウィス夫妻は、寒さにより、病にかかり伏せってしまう。


 7  太陽の娘が死んだ事により、彼女が流した涙で、地上は大洪水に。


 8  子竜を殺した人々は、母竜に喰われたり、子孫も疫病で亡くなったりする。


 9  川を渡っていると、嵐による巨大波で、亡くなってしまう人々。


 10 地の底へと封印される、魔神・村滴々国滴々コタネチクチク・モシリチクチク。


 11 ティーホルツォディの子供たちを、コヨーテが拐って連れてきた。


    それで、ティーホルツォディは上の世界に上がる度に、大洪水を起こした。


    川を渡る対立していた、男女。



 【解説】



 神々や人類は、追放されます。


 そして、酷しい氷河期(寒冷期)、を生き抜かねば成らなくなりました。


 さて、カインですが。


 捧げ物を備えた時、神様に背き、アベルを殺して嘘を吐く。

 更に、神様に他の者から殺されぬよう救いを求め、保護されます。


 また、スサノオも嘘と暴虐を働いたのに、高天ヶ原を追放されるだけで済みます。


 デメテルは、ハデスやポセイドン達と和解します。


 エレシュキガル・イシュタルを含む神々や人間達も和解します。


 これは、ホピ族の戦争で殺し合った際にですが。


 農耕民の中で、改心して再び儀式に戻った人間たちが居た事を示していると思います。



 ネクモンタ・シャネウィス夫妻が病に倒れているのは、関河期が到来したからです。

 寒さにより、流行り病や風邪が蔓延して、人々を苦しめたのでしょう。



 チェロキー族の母親太陽・沖縄神話に登場する母親竜ですが。



 母親が当初から人々を嫌い、苦しめていた点。


 娘が死んだ事により、後々も人々を苦しめる点。



 この二点は、両神話とも共通していますね。



 また、チェロキー族の母親太陽ですが、彼女が悲しむと、地上は涙による大洪水で押し流されます。


 洪水と言えば、アニシナベ神話でも精神世界では激流下りをします。

 ナバホ神話でも、男女が川を越えたり、ティーホルツォディにより何度も洪水被害に遭います。



 これは、ホピ族の神話でも関氷期に移る前に、氷河が海に流れ出したと、語られていましたね。


 温暖化により、溶け出した大量の氷河融解水と、山みたいな巨大氷塊が、海に流れます。


 つまり、どれもヤンガードリアス関氷期を語っている話なんですね。



 ギリシャ神話や日本神話では、母親や上位の女神である、デメテル・アマテラス達ですが。


 彼女達が居なくなると、地上は凶作に。



 ルルワ、(アクリマ)。

 蜘蛛女コクヤングティ。

 イシュタル。

 オナタ。

 日日の女神トカプチュプカムイ。


 これらの女神たちも、姿を消すと同じく凶作に。



 沖縄神話にて、母親竜が暴れて、子竜の仇を討たんとする話。

 ティーホルツォディによる、盗まれた双子を取り返さんとする話。


 これは、女神である太陽と竜神の神話が混ざっていますね。

 詳しくは、第三世界の説明で書きますが、生け贄を求める竜退治・神話が有ります。


 ヤマタノオロチ・ヒュドラなど。


 沖縄やナバホでは、それ等と太陽の女神や娘たちが組み合わさってしまいました。



 因みに、チェロキー族・神話と沖縄神話では、同じ動物たちによる球技大会の話があるそうです。



 チェロキー族では、母親太陽と娘太陽を攻撃するために、男たちが蛇に変身します。

 これが、沖縄に伝わり、琉球周辺の島々に伝わる竜退治・神話が混ざる事に成りました。


 それにより、男女・竜蛇の役割が逆転したーーと、言うワケです。



 【余談】


 因みに、カインの示す他の者とは、獣・後から生まれてくる人々。


 聖書を、そのまま信じるならば、どちらかを示しているらしいですが。

 前述した通り、カインを農耕民族を率いる司祭と捉える成らば、普通に他の人間ですね。


 また、アダム・カイン・セトに関してですが。


 これ等は、バビロニアの王名リストから取られた名前だと言う説が有ります。

 

 アダム・セトの二家系図が。


 後に、アダムからカイン・セト達が生まれたと言う、一つの家系図へと組みあわせられたようです。


 因みに、カインの名前は、バビロニア王の名前だと、作る者を意味するクーンと言います。


 その後、カインは町を作り・子を作り、どちらにも、エノクと名付け。

 カインは町を作る事で、神の支配から逃れようとします。


 そして、子孫に、ヤバル・ユバル・トバルカインが生まれます。


 彼等は、人類の職人の祖となります。

 それから、バベルの塔(バビロンの聖塔)、へと続くのです。

 三人の子孫の名前は、塔の名前と成るのでした。


 今回は、これまで。


 次回は、水で滅ぶ世界を語ります。

先に進まないと、アレなんで載せましたが後から書き直すと思います。


23年、4月5日。

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