各神話の出来ごと
《1》 最初の神々・人間が同じ。
1 アダムとイブ。
2 ソツクナングと蜘蛛女。
心優しき人々・堕落した人々
3 イザナギ・イザナミ。
4 エピメテウス・パンドラ。
オルフェウス・エウリデュケー。
5 エンキ( エア)、・ニンフルサグ。
ニンティ。
【解説】
これ等の人物は、子を作る・人類を創る~~と言った行為で、人類の祖と成りました。
アダムとイブに関しては、シュメール神話などの古い神話を、ユダヤ人が参考にしたと思われます。
また、古くからアダムと言う名前は、男性名として使われており、アッシリア王の名前にもアダムとあるそうです。
ひょっとしたら、アダムと言う名は、アッシリア王から取られたのかも知れないですね。
イブに関しては、wikiに様々な神話の女神等が元に成ったとあります。
また、後世では最初アダムの妻に成ったのは、リリスだったとも。
これは、他の神話から影響を受けて、リリスが最初の妻と考えられたのでしょうか。
そうなると、ヨモツシコメと化した、イザナミとリリスは被りますね。
イブの名前ですが、彼女は他の古い神話では様々な名前で呼ばれている女神だったとも。
例えば、ニンフルサグの娘ニンティ、シュメール語で、あばら骨から出た女神は、すべての生命の母として称えられるようになった。
それは、後世のフルリ人の女神ヘバ。
(ケバ、ヘバート、ケパート)、等も同様である。
また、旧約聖書の創世記において、アダムのあばら骨から作られたとされる、イヴ。
ヘブライ人の神話ではハッワー、アラム人の神話ではハウワーなど。
これ等に、ついても同じ呼び方であり、上記シュメール人の神話が転じたと考えられる。
アダムは赤土を捏ねて作られたそうですが。
ホピ族も神様に作られた際に、白・黒・黄など他の人種が実たくさんあるトウモロコシを選びますが。
ホピ族を含む、アメリカ・インディアンだけは赤く最も小さなトウモロコシを選んだと。
ここは、赤と言う色が共通していますね。
まあ、アダムとイブを神様が作ったと言う話も、イブが他の神話では女神であったようにです。
アダムは最初に作られた人間ではなく、神様が作った人間の中では最高傑作だったと思われます。
赤土で作られたアダムや、慎ましく小さなトウモロコシを選んだ、アメリカ・インディアンたち。
謙虚な心を持つ彼等こそが、他神話に登場する人間や神々の中で、主神が作った最高傑作であると言えます。
エジプト神話、エリエント神話、日本神話やホピ神話、ギリシャ神話など。
これ等、神話では様々な人間創造の話が語られます。
オリエントでは、主神と女神が神々を作り、エジプトでは人間を作ったが失敗作ばかりだったと。
日本神話でも、最初に作った子は失敗作だったとか。
ホピ族でも、赤色以外のトウモロコシを選ぶ人間とか。
ギリシャ神話では、エピメテウスとパンドラが人間を作ったとも、人間は昔から神々とともに存在したとも。
聖書では、カインとアベル時代の話で気になる話が出ます。
弟アベルを殺害したカインが、神にたいして、私は他の人間に襲われる……と。
他の人間とは誰のことでしょうか。
まあ、ノアの方舟以降、人類は段々と寿命を縮めていったそうですからね。
アダムとイブの子供たちは、カイン・アベル・セトなどと、それから姉妹だけではなかったんです。
その兄弟たちと、兄弟の子孫たちから迫害や復讐を受けるのでは……と、カインは恐怖した訳ですね。
また、聖書は古代中東の神話を参考にしていたり、ユダヤ人に伝わる四つある話を纏めた物ですから。
つまり、千年もの寿命を持つアダムも神々であると言える訳です……イブも他神話で女神であるように。
ホピ族では、人間は魔法を使えたと。
古代中東の神話、ギリシャ神話、日本神話などでは寿命が長かったり不老不死だった。
しかし、戦争や堕落により、段々と寿命が縮んでいきます。
この寿命が縮んでしまった話は、後に詳しく書きますが。
アダムも古代世界では、神の子である神として崇拝されたか。
または、神の子である王として、国家を統治・君臨していた。
アダムとイブは、自分たちを神々から作られた人間であると考え、他に存在する人間を奴隷と考えた。
理由は、姿形は自分たちに似ていても弱々しく、すぐに寿命が尽きる人間を、人間擬き=奴隷と考えたかも。
その奴隷であると考えられた、寿命が短い人間たちは、アダムとイブたちも神々と考えた。
それが、ギリシャ神話では神々以外に巨人の亡骸から弱々しい存在として人間が生まれたとか。
時代が移る度に、人間は弱々しくなったとか。
さっき書いた、エピメテウスとパンドラの子孫だとか。
こう言った話に繋がるんですね。
《2》 誘惑する悪魔。
1 イブに近付く蛇。
2 カトヤと言う、蛇の被り物を被る青年・モクニと言う、ツグミに似た鳥。
3 イザナミから、イザナギを誘う。
4 パンドラは、エピメテウスを魅了&エウリデュケーを噛んだ毒蛇。
5 ズー、リリス、蛇が登場する。
【解説】
蛇は、サタンだと言われます。
また、美しい蛇頭青年カトヤの存在も被りますね。
アダムとイブ。
イザナギ・イザナミ。
カトヤ・モクニ。
エピメテウス・パンドラ&オルフェウス・エウリデュケー。
ズー鳥(蛇)、・リリス。
とも、考えられます。
また、蛇サタンの存在は、変装したアダムと考えられたり、蛇は男性器の象徴と考えられます。
上記の五つの神話には、人を堕落へと誘う蛇の存在や夫婦が失敗を犯す部分が共通します。
《3》 食べては行けない食事
1 知恵の木に実った、果実。
2 享楽的に生きる人々。
3 イザナミの食べた、ヨモツヘグイ。
4 パンドラの開いた箱。
コレー(ペルセポネー)、が食べた冥界の穀物。
クロノスに飲み込まれた石&密かに生きていた、ゼウス。
プロメテウスの差し出すゼウスたち神々への骨・偽装された人間への肉。
5 賢人アダパが断る、アヌの出した永遠の命が得られる料理。
沐浴するギルガメシュ・若返りの草を食べる蛇。
【解説】
これ等の話では、享楽に溺れ、食べては成らぬ物を食べて、罰を受ける人々が被りますね。
それから、バナナ型神話と言われる物です。
石を選び、永遠の生を選ぶか・バナナを選び、美しさを選ぶか。
ーーと言った部分とも重なります。
また、アダムとアダパは、食べてはイケナイ食べ物の部分や名前が似てますね。
生命の木の実を選ばず、知恵の木の実を選ぶ、アダム・イブ。
質素な生活を選ばず、楽園のような第一世界で享楽的に生きる人々。
見るなと言う、ヨモツヘグイを食べた妻イザナミの姿を見る、イザナギ。
ハデスの差し出した、冥界の穀物を食べてしまう、コレー(ペルセポネー)。
アヌの出した、不死身になれる料理を食べぬ、アダパ。
と言ったように。
アダパは、エンキの教えた通りに食事を断りますが、その結果永遠の命を失います。
これも、多数あるバナナ型神話であると考えられます。
ギリシャ神話も、複数のバナナ型神話が有りますね。
《4》 禁を破り、人類の犯す罪。
1 アダムに、知恵の木の実を食べさせる、イブ。
2 ホピ族をバカにする、少数の人々。
3 我慢出来ず、ヨモツシコメと化した、イザナミの姿を見る、イザナギ。
4 中身を見ようと蓋を開く、パンドラ。
妻エウリデュケーが気になり、掟を破るオルフェウス。
5 ニンフルサグの植物を食べる、エンキ。
【解説】
アダムに、知恵の木の実を食べさせ、神様に嘘を吐くように言う、イブ。
ホピ族を含む、神様を敬う人々をバカにする、享楽的な人々。
ヨモツヘグイを食べる、イザナミ・その姿を見る、イザナギ。
妻エウリデュケーの姿を見る、オルフェウス。
ニンフルサグの植物を食べる、エンキ。
上記五つの話では、どの話でも登場人物が禁を破り、罰を受けますね。
《5》 監視者と懲罰。
1 智天使ケルビム・回転する剣の炎。
2 心優しき人々を見守る、精霊カチーナ達・火山の大噴火。
3 イザナミに纏わりつく雷神・千人の人を殺すと言う発言。
4 タルタロスの番人と成った、ヘカトンケイル達・ゼウスの雷霆。
5 穴を掘る亀・ニンギルス(ニヌルタ)、の放つ烈風。
【解説】
智天使ケルビム。
心優しき人達のみを助ける精霊カチーナ。
纏わりつく雷神。
ヘカトンケイル達。
穴を掘る亀。
見張りを行う、彼等は罪を犯した人類を罰します。
また。
回転する剣の炎。
火山の大噴火。
纏わりつく雷神。
ゼウスの雷霆。
ニンギルスの烈風。
回転する剣の炎・火山の大噴火・雷霆は、トバ火山の噴火です。
雷神とは火山雷と言われる、噴火時に発生する落雷の事です。
烈風も、神が炎を吹いていると考えれられます。
因みに、智天使ケルビムですが、そのモデルは、アッシリアの神獣クリーブです。
クリーブから、智天使ケルビム・マンティコア・スフィンクス~~と様々な存在に変化して言ったそうです。
《6》 火を着ける神様と塞がれる楽園の門。
1 エデンの園は、智天使による見張りと回転する剣の炎で、閉ざされる。
2 洞窟の蓋は塞がれ、地上はトバ火山の噴火で大火災に。
3 雷神を纏うイザナミは、櫛に火を着けた、イザナギから岩で黄泉の国に閉じ込められる。
4 ティタノマキアーで、ゼウスは雷霆をティタン達に放つ。
5 天命の書版を取り戻すべく、ニンギルス(ニヌルタ)は烈風を集中して翼を吹き飛して、ズー鳥に放つ。
【解説】
どの神話も、神様は火を放ち、楽園に人類が戻れぬようにします。
また、地下に入る前に、イザナギは櫛に火を着けるのですが。
櫛と言うのは、古来の日本にて、呪術的な道具であり、女性を表す存在でした。
つまり、妻に火を着けたと言った意味であり、火葬した・妻を捨てたと考えられます。
それで、イザナミはイザナギに、キレた可能性も。
回転する剣の炎も、火山の噴火も、岩で塞ぐのも、同じ流れですね。
《7》 罰せられる人類の指導者。
1 楽園から地下に落とされる、蛇サタン。
2 地上に残り、火山に焼かれる、カトヤを含む人類。
3 母イザナミを焼いた罰で、イザナギに殺される、火の神カグツチ。
4 タルタロスに落とされた、ティタン達。
人類に火を渡した罰で、カウカッソス山で鷲に腹を突っつかれる、プロメテウス。
5 山へと逃げ去る、ズー鳥。
【解説】
彼等は、嘘を吐くように人を誘惑したり、享楽的に生きたり、戦争を誘発したので、罰を受けたのです。
カグツチとは、聖書の蛇であり、ホピ族のカトヤ&享楽的に生きた人々であり、ティタン達の一人です。
だから、彼は父イザナギから罰を受けたのです。
《8》 再生する人類。
1 アダムとイブの楽園追放後。
2 ソツクナング・蜘蛛女に導かれ、第二世界へと出てくる、人類。
3 イザナギの千五百人も子供を作ると言う発言・後に生まれる、三人の子供たち。
4 箱の中に残った希望。
オリュンポスの神々が勝利し繁栄する。
5 盗まれた、石板をズーから取り戻す神々。
【解説】
これ等の人物達は、火山の爆発的な噴火を生き延び、再び人類の数を増やしました。
また、千人殺す・千五百人作る~~と言った話は、人類の再生を意味します。
これで、今回は終了します。
次回は、氷で滅ぶ世界です。