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ズニ族の大洪水

 ズニの人々は、イチワナ村に住んでいました。


 その中でも、トウモロコシ一族は最大規模を誇る氏族でした。


 トウモロコシ一族の若者たちはイケメンで、互いに遊んだり、寝そべったりしていました。


 彼等が犯した過ちを見逃すことができなかった、一人の男が居ました。

 彼もまた、トウモロコシ一族に属する呪術師の息子でした。


 彼は、怠惰に暮らす一族の者たちを見て、こう考えました。

 ナバホ族に殺された叔父に降霊術を使って、助けを求めようと。



 彼は、四本も祈りの杖を作り、それを Hawiku に持っていきました。


 彼は座って、穴を掘り、その中に祈りの食事をまきました。


 彼は祈りの棒を手に持って祈りました。



「助けてください、叔父さん、あなたはナバホ族の戦いで殺されました」


 更に、彼は願います。



「私のところに来てください。私の氏族は間違ったことをしていますっ! 私はあなたに助けを求めています」


 彼は祈りの杖を置き、それらを覆った。

 やがて、彼は叔父が来るのを聞いた。


 彼は、遠くで死んだ男の呻き声と、ガタガタと音が鳴るのを聞いた。


 それは、彼の叔父が出した音だったから、彼は怖がっていませんでした。


 彼は、自分の体が叔父に向かって転がっている事を見ました。


 彼らは一緒に、イチワナ村に向かった。


 暗くなって、ピナワに到着した時は、叔父が呪術師の息子にぶつかり、彼は死んでしまいました。



 更に、困った事に。


 彼には、年老いた祖母や、男児と女児がいる妹と一緒に住んでいたので、これが残念でした。


 死んだ男が、イチワナに近づいた。


 全てのキバで、トウモロコシ一族は恥ずべき慣行を続けていました。


 幻影は、キバから別のキバへと移りました。

 人々は怯え、地震が怖いと叫びました。


 特に、キバで楽しんでいた人々は、身を守るため、コーンマウンテンに向かって走り始めます。


 村の全員が、そこに避難し始めました。

 こうして、全員が村から退去し終えました。


 そして、ついに呪術師の息子に、姉妹と小さな子供たちは何が起きたか聞きます。


 彼等は、年老いた祖母へ会いに行くと。


 地震から避難するために、コーンマウンテンに行くと彼女に話しました。


 お婆さんは梯子はしごを登り、一同はトウモロコシ山に向かって、全速力で出発しました。


 少年は妹を背負った。


 彼等が松の阪に来た時、彼らは大地が揺れた事を感じます。

 幽霊と化した呪術師の息子が、コロウィシに変わった。


 彼等は、お婆さんに言います。



「おばあさん、ここにいてください、コーンマウンテンに行きましょう。あなたを待つのは危険です」


 ーーと言いましたが、お婆さんは。


「まあ、あと少ししか生きられないわ。若い子たちを早く行かせて・・・私はそのうち死ななければならないわ」


 ーーと言いました。


 そして、コロウィシは山に到達するまで洪水を抑えました。


 それから、彼は水を解き放ち、谷全体を満たした。


 司祭の一人が、人々に言った。



「この洪水は、トウモロコシ一族の恥ずべき慣習のせいで私たちを襲った、貴方達はいつもキバを楽しみにしていました」


「このため、私たちとすべてのキバに御出現が来ました・・・そして、彼はこの洪水を引き起こしました・・・あなたがたは一つの一族に属し、兄弟姉妹のようであるべきであり、決してお互いを欲しがってはなりません」


 人々は皆、彼の言ったことを繰り返し、これらの慣習をやめました。


 彼らは、誰も自分の一族内で性的関係を持ってはならないが。

 常に、他の人々と性的関係を持ってはならないことに同意した。


 そのため、たとえ同居していなくても、同族の者とは交わらないことを学んだのです。


 そして、プエブロの最も遠い隅で子供が生まれたり亡くなったりした場合。

 私たちはそこに行って助け、ごちそうを提供している場合は、彼らのために挽きます。



 ⭐️ ここで、幾つかの解説をします。



 (1) キバ。


 ホピ族・ズニ族が使う、洞窟内に設けられた、地下礼拝所。


 ここで、示されているキバとは宗教儀式として行われていた、性的に乱れた行為でしょう。


 まあ、神話の最後部分を見て分かる通り、同性愛や若い娘達との情事、近親相姦。


 ーーと言った行為でしょう。



  (2) 死んだ叔父。


 ナバホ族との戦いで戦死した者と言う意味だけでは無いかも知れません。

 叔父に関しては、祖霊=神様と言った意味も含んでいる可能性が有ります。


 さらに、叔父=神様の唸り声やガタガタとした音ですが。

 大洪水が迫ったので、かなり遠くからでも呪術師の息子に聞こえたでしょう。


 呪術師の息子も、他には精霊や天使と言う意味を含んでいる可能性が。


 この人物は、聖書で言えば、生き残りはしませんでしたが。

 人々に、大洪水が来ると危険を知らせるノアであります。


 ホピ族だと、人々を大洪水から救った精霊にして神である、ソツクナングですね。

 死して精霊となった部分は、死後に同一視されるように成ったと言うことでしょう。



 (3) 赤ん坊。


 遠くで産まれた赤ん坊を大事にするのは、近親交配を行った、彼等が遺伝子を薄めるためです。



 (4) コロウィシ。


 水の蛇と呼ばれる、精霊。

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