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マヤ神話の大洪水
マヤ神話では、キチェ語で書かれた、ポポル・ヴフの第一部・第三章によると。
一本足を意味する、風と嵐の神フラカンと言う、神様が、樹脂大洪水を起こした。
理由は、木から生まれた最初の人類である、キチェ族が神々を崇拝しなくなり怒らせたからだった。
この後、人類は殆ど猿と成ったとも。
フラカンは、おそらく洪水より上にある霧の風に住んだ。
そうして、地面が再び海から現れるまで、地球をと話たり指示したりした。
後には、第三部三・四章によると。
男四人・女三人の男女が洪水後、キチェ世界に再び住み始めた。
その頃は混乱はあったが、全員が同じ言語をしゃべり、同じ土地に互いに集まって住んでいた。
何度か証言されるように、彼等が話す言語が変えられ、その後、世界に散らばったという。
珍しい事に、この記述には、方舟が登場しない。
バベルの塔は翻訳に依る。いくつかの訳は都市に着いた人々、他は砦を表す。
フラカンは、ウラカンとも呼ばれており、後に現代では台風を意味するハリケーンの語源となった。




