火で滅ぶ世界
火で、滅んでしまった過去の世界ですが。
これは何度も書いてますが、トバ・タストロフと言われる、トバ火山の噴火ですね。
これは、破局噴火と言われる大規模な噴火であります。
そして、その中でも一番大きな噴火が、上記のトバ・カタストロフでした。
73000年以上前、この大規模な噴火は、それ自体が人類に対して、火と熱で容赦ない攻撃を加えます。
更には、噴き出された噴煙は、空を暗雲で覆い、太陽の光を遮断して地上に急激な寒冷化を起こしました。
火山噴火による炎熱。
噴煙による寒冷化。
この二つが、初期の温暖な気候で暮らしていた、人類に壊滅的な打撃を与えて、人口を減らします。
その数、一万人から二千人の間までとも。
その後、気候が落ち着くと、アフリカから、全ての人類の祖先である、ホモ・サピエンスが出発します。
そして、各地のネアンデルタール人・デニソワ人と混血します。
この後に、人類の歴史となる訳ですが。
また、トバ噴火だけでなく、以下の噴火も同時期に起きていた可能性も推測されています。
⭕️ カーボベルデ共和国のフォゴ火山噴火。
フォゴ火山は、先史時代に大規模な地滑りを起こした。
それは、高さ170メートルの波を引き起こした。
約7万3000年前、カーボベルデ火山東側の山腹が海に噴出した時だが。
高さ170メートルにまで上昇した巨大な波が発生した。
これが、近くの島に衝突したことを地球物理学者らが発見した。
サイエンス・アドバンス1で10月2日に報告された巨大津波だが。
これは、地質学的記録の中では、最大だった物として考えられる1例です。
英国ブリストル大学の地球物理学者。
そして、カーボベルデ研究の共著者である、リカルド・ラマーリョ氏は語る。
このような終末論的な出来事が再び起こる可能性はあるが。
いつどこで起こるかは分からない、と述べている。
アゾレス諸島、カナリア諸島、ハワイ島など。
比較的若い海洋火山のほとんどは、信じられないほど高くて険しいためにだが。
再び崩壊が起こる潜在エネルギーが存在しますと彼は言う。
一部、海洋火山の側面は定期的に崩壊します。
大量の岩石が滑り落ちて、下にある水を押し除け、津波を引き起こします。
たとえば、10万年前ハワイの火山崩壊では巨大津波2が発生した。
これにより、標高300メートル以上の土地が浸水した。
このような大規模な地滑りの背後にあるメカニズムはまだよく理解されていません。
デブリ発見。
2011年、ヨーロッパの地質学者チームは、ある発表を行った。
セネガル沖の多島国である、カーボベルデ。
ここにある、サンティアゴ島を中規模の津波が襲ったという証拠3つを発表した。
同紙によると、この出来事は約10万年前だが。
55キロ離れた海洋火山フォゴが徐々に崩壊した際に起きたという。
その論文を読みながら、ラマーリョ氏だが。
2007年に、サンティアゴ島で博士課程の研究を行っていた時ですが。
海抜約200メートルもある広い高原に、謎の岩が点在する事実に、気づいた事を思い出しました。
彼は、崖から岩を引きはがし、はるか上方に押し上げるにはだが。
2011年の論文で示唆されている波よりも、はるかに大きな波が必要であることに気づきました。
ラマーリョ氏と同僚たちは、サンティアゴに戻り、岩のサンプルを採取した。
彼等は、それらが高原より端・周辺でしか発見されない種類の岩石で構成される事が分かりました。
海洋化石を含む無秩序な瓦礫の痕跡も津波の可能性を示していた。
研究者らは、最大の岩を運ぶのに十分な強力な波が海岸線に達したときの高さだが。
これは、少なくとも170メートルあり、島を押し上げて標高270メートルに達すると計算した。
フォゴの津波により、堆積した巨大な岩によって、研究者は崩壊年代を特定する事ができました。
津波の年代をより正確に特定するためにと。
ニューヨーク州パリセーズにあるコロンビア大学ラモント・ドハティ地球観測所。
ここに属する共同研究者たちは、岩の残骸中に含まれる、ヘリウム同位体濃度を測定した。
太陽から降り注ぐ宇宙線などが。
この種に属する岩石である、カンラン石など鉱物に当たると、ヘリウム3が生成されます。
波が襲来してから露出した岩表面にあるヘリウム3の量を測定する事でだが。
その出来事が、どれだけ前に起こったかを知ることができた。
分析結果、災害の発生時期は、約7万3000年前であることが特定された。
これは、フォゴ自体周囲・地滑りによる破片分析から得られた以前の推定値4範囲内に収まる。
フォゴが、65000年から124000年前の間に崩壊した事を示しています。
フランス、クレルモンフェランにあるブレーズ・パスカル大学の火山学者である。
そして、2011年の論文の共著者であるラファエル・パリス氏によると。
これらの発見だが。
研究者が火山崩壊と、その後に発生した津波をより適切にモデル化する事に役立つだろうという。
リスクは不明。
ラマーリョ氏は、研究者たちは今後。
こうした、大規模な地滑りによって発生する波の挙動を理解することに集中すべきだと語る。
このような津波は、2004年に東南アジアで発生して、以下に記す大津波。
海底が決裂した場所から、数千キロメートルも伝わった海中地震による津波と比べて場合。
到達距離が長くない可能性があります。
数人の研究者もネイチャーに対しては。
火山の山腹が崩壊する可能性を適切に監視するには、さらなる研究が必要であると語った。
ワシントン州バンクーバーにある米国地質調査所の地球物理学者、マイケル・ポーランド氏は語る。
「海洋島で、そのような現象が起きるのを見たことがないため、崩壊がどのように現れるかについて実際的な経験がありません」
ーーと話す。
フォゴ山は、定期的に不安定な兆候を示している活火山で、最近では2015年初頭に噴火した。
形状変形は、差し迫った崩壊の警告サインの1つです。
ハワイ大学ホノルル校の地球物理学者ゲイリー・マクマートリー氏は語る。
「地上ガスや、地下水中のヘリウムや、ラドンなど、監視に役立つ地球化学モニターも存在する可能性がある」
ーーと、話す。
⭐️ フォゴ火山。
カノ火山とも呼ぶ。
⭕️ シエラ・ラ・プリマベーラ?
シエラ・ラ・プリマベーラは、メキシコ中西部・ハリスコ州にある後期更新世の火山中心地。
グアダラハラから、すぐ西のラ・プリマベーラ生物圏保護区に位置しています。
過去、20万年の間に形成された、カルデラ・溶岩ドーム・溶岩流などで構成されている。
また、既知の最新・火山噴火は約3万年前に発生しました。
シエラ・ラ・プリマベーラの形成だが。
これは、約12万年前に流紋岩流とドームの噴火により始まりました。
これに続いて、約95000年前にVEIー6噴火が起こった。
また、20立方キロメートルのテフラが堆積した。
それと同時に、幅11キロのカルデラが形成されました。
⭐️ キロ・マイル。
20立方キロメートル=34、8立方マイル。
幅11キロ=6、8マイル。
テフラは、タラ凝灰岩として知られる火山堆積物を形成し、大量に軽石の流れで構成されています。
その後、カルデラが水で満たされた結果、湖が形成された。
また、そこから、いくつかの溶岩ドームが形成されました。
約95000年前にいくつかの溶岩ドームが、カルデラに沿って設置された。
それから後、約75000年前に一連の若いリングドームが噴火しました。
隆起と堆積物が湖を満たした後だが。
約6万年から、3万年前にカルデラの南縁に沿って、最後の一連の溶岩ドームが噴火しました。
有史以来、シエラ・ラ・プリマヴェーラで火山噴火が発生したことは知られていないが。
一連の噴気孔や温泉が存在し、依然として活動している可能性がある。
⭐️ トバ火山の噴火時期。
トバ火山の噴火時期は、75000年前、73000年前~~と、学者によって予測が違う。