1 天孫降臨
その後、たくましく成長した、オオクニヌシはついに葦原中国を平定。
長年にも渡り、国づくりに取り組み、成果を挙げます。
そして、ついにアマテラスなどの天神たちに国を譲ることになりました。
オオクニヌシの思いを受けて、高天原からは葦原中国・支配を任された神が降臨することが決定します。
古事記によると。
アマテラスと高木両神の命で、当初はアメノオシホミミという神が天降ることになっていました。
しかし、降臨しようと身支度をしていたアメノオシホミミでしたが。
突然、ニニギという名の子どもが生まれます。
そこで、アメノオシホミミは自分に代わって、ニニギを豊葦原水穂国に天降りさせることを願い出て、受け入れられます。
ニニギは、アマテラスの孫にあたることから、天孫降臨と呼ばれるようになりました。
その頃、タケミカヅチ神はタケミナカタ神に地上で勝利します。
タケミカヅチ神の報告を受けた、アマテラス大神とタカギムスヒ神たち。
二人の神は、アメノオシホミミ神を呼び出します。
「葦原中国を平定し終わりました、この国は、あなたに任せましょう、いまから降って統治しなさい」
と仰せになりました。
ところが、アメノオシホミミ神は。
「わたしが降ろうと準備をしていると、子どもが生まれました、ニニギ命と申します、この子を降すべきではないでしょうか」
と申します。
ニニギは、アメノオシホミミ神とタカギムスヒ神の娘が結婚して、間に生まれた子供です。
アマテラス大神とタカギムスヒ神は。
「よろしい、ではニニギ命に、葦原中国を任せよう、いまから天より降りなさい」
ーーと、仰せになりました。
こうして、ニニギ命は、仁紫の日向の
高千穂の久士布流多気に、天より降り立ちました。




