環太平洋火山帯
⭕️ 環太平洋火山帯。
環太平洋火山帯。
英語で、Circum-Pacific belt、Ring of Fire。
=スカム・パシフィック・ベルト・リング・オブ・ファイア
または、環太平洋造山帯だが。
これは、太平洋・周囲を取り巻く火山帯の事だが。
日本列島も含め、火山列島や火山群の総称である。
環太平洋火山帯だが。
世界にある活火山の約6割が存在する。
大・小スンダ列島=インドネシア&西インド諸島=カリブ諸島を含めた広義の環太平洋火山帯だが。
ここでは、世界の8割近くも火山を擁している。
環太平洋火山帯ですが。
アルプス・ヒマラヤ造山帯とともに世界の2大造山帯とも言われる。
アルプス・ヒマラヤ造山帯は、環太平洋火山帯ほどではないが地震の多い地域である。
しかし火山は少なく、褶曲が多い点が異なっている。
和名で環太平洋、英語でRing of Fire=リング・オブ・ファイア。
これは直訳すると、火の環と呼ばれているが。
火山帯は閉じた輪では無く、周囲が約4万キロメートルの蹄鉄状である。
地球上で発生する地震の約90%、活火山の75%が環太平洋火山帯で発生、点在している。
また、452の火山が南米大陸・南端から中米・北米を経てだが。
ベーリング海峡。
日本列島。
フィリピン諸島。
大スンダ列島。
さらに、ニューギニア島からメラネシア、ニュージーランドへと連なっている。
ニュージーランドから南米大陸・南端ティエラ・デル・フエゴにかけては火山の帯が途切れている。
環太平洋火山帯の成因ですが。
プレート・テクトニクス理論におけるテクトニック・プレート=岩盤間の相互作用による物である。
プレート同士が衝突している場所では、海洋プレートの沈み込み現象が起き、海溝を形作っている。
火山、および地震活動の主な原因が。
この沈み込みであり、地球上・海溝は大半が太平洋を取り囲むように続いている
⭕️ プレートの相対的運動。
太平洋だが。
地球最大のプレートである太平洋プレート、
ファン・デ・フカ・プレート。
ココス・プレート。
ナスカ・プレート。
フィリピン海プレート。
ーー等々の海洋プレート上に位置している。
これらの海洋プレート間による境界だが。
裂けるように離れていく、発散型境界や接近し衝突している収束型境界。
横ずれの境界である横ずれ断層=トランスフォーム断層。
ーー等々を形成している。
また、これらの海洋プレートを取り巻くように各大陸プレートが位置している。
それら境界では、衝突=収束型境界、横ずれ=トランスフォーム断層の相互作用をしている。
海洋プレート同士が離れていっている発散型境界ですが。
マントルが減圧溶融しマグマとなり噴出し、新しい海底=地殻を誕生させている。
また、主に海洋プレートが、大陸プレートに衝突している収束型境界でだが。
重い海洋プレートが沈み込むことにより、衝突相手の地殻が巻き込まれ海溝が形成されている。
さらに大陸プレート側でだが。
地層の褶曲や火山活動など、造山運動が起き、地震・多発地帯となっている。
各プレートの相関。
以下に、太平洋を囲む大陸プレートだが。
アメリカ大陸側=東側と、ユーラシア大陸側=西側、別に各プレートを北から南へ記述する。
大陸プレート名に続く=は、対峙する海洋プレート名と境界タイプ、および海溝名である。
●収束型、◯発散型、◎横ずれ。
■ 北米大陸=東側。
北アメリカ・プレート。
=太平洋プレート・●収束型・アリューシャン海溝。
=ファン・デ・フカ・プレート・●収束型、ココス・プレート・◎横ずれ。
カリブ・プレート。
=ココス・プレート・●収束型・中央アメリカ海溝。
パナマ・プレート。
=ココス・プレート・●収束型・中央アメリカ海溝。
■ 南米大陸。
北アンデスプレート。
=ナスカ・プレート・●収束型・コロンビア海溝・エクアドル海溝。
アルティプラーノ・プレート。
=ナスカ・プレート・●収束型- ペルー海溝。
南アメリカ・プレート。
=ナスカ・プレート・●収束型- チリ海溝。
南極プレート。
=ナスカ・プレート・●収束型、太平洋プレート・◎横ずれ。
■ 東アジア=西側。
オホーツク・プレート。
=太平洋プレート・●収束型・日本海溝。
アムール・プレート。
=フィリピン海プレート・収束型・海溝、オホーツク・プレート・●収束型・海溝。
揚子江プレート・沖縄プレート。
=フィリピン海プレート・●収束型・海溝。
■ 東南アジア。
スンダ・プレート。
=フィリピン海プレート・●収束型・フィリピン海溝。
オーストラリア・プレート・●収束型・スンダ海溝・ジャワ海溝。
フィリピン海プレート。
=太平洋プレート・●収束型- マリアナ海溝。
スンダプレート。
フィリピン海プレート・●収束型・セラム海溝。
■ オセアニア。
ニューギニア、ティモール、スラウェシ島にかけては多くの細かいプレートが複雑に嵌合している。
オーストラリア・プレート。
=太平洋プレート・●収束型- ニューギニア海溝・ニューブリテン=ブーゲンビル海溝。
オーストラリア・プレート。
=太平洋プレート・●収束型・ソロモン海溝、ソロモン。
ニューヘブリデス・プレート・ニューヘブリデス海溝、フィージー、バヌアツ。
トンガ・プレート・トンガ海溝。
トンガからサモアにかけて、南のケルマデック海溝と合わせてだが。
トンガ・ケルマデック海溝とも呼ばれる。
ケルマデック・プレート。
= 太平洋プレート:収束型- ケルマデック海溝、オーストラリア・プレート・◯発散型。
オーストラリア・プレート。
=太平洋プレート・●収束型・プイセギュール海溝。
⭕️ 海洋底の拡大。
海底地殻は海嶺で生まれ、年間数センチから10センチ移動し海溝へ沈み込んでいる。
この海洋プレートによる動きだが。
これ、その物が火山帯が形成される原因である。
プレートの動きの原動力としてだが。
海嶺における押し出し=プッシュと海溝における引き込み=プルによる。
ーーという仮説が立てられている。
海嶺は、地球全体では延長約5万キロ=地球の周囲は約4万キロの大山脈でだが。
地球における火山活動の約8割は、海嶺が占めている。
活動も幅があり、北極海嶺やインド洋南西海嶺では年間1センチ、百万年Maで10キロメートル。
大西洋中央海嶺も小さく年間2センチ。
東太平洋海嶺では、5~~6センチ。
そこから、ガラパゴズ海嶺では、最大年間16センチの新しい地殻・形成=海底で動きがある。
海洋底・形成年代の図でだが。
太平洋は、移動の速さから海嶺は両サイドが広く赤くなっているが。
他の海嶺では、赤い帯は広くない。
⭐️ Ma.
Ma. 百万年前をあらわす時間の単位。
Mega annumの略、annumはラテン語。
⭕️ 海洋底の拡大。
東太平洋海嶺=海膨。
太平洋プレートと、=南からだが。
南極プレート。
ナスカ・プレート。
ココス・プレート。
北アメリカ・プレート。
これら、4プレートとの境界。
カリフォルニア湾から、チリ沖のイースター島付近に繋がっている太平洋・中央海嶺である。
ここで生まれた海洋底は、1億年以上かけて西進し、日本海溝やマリアナ海溝に沈み込んでいる。
現在の最も古い海底ですが。
まだ、現在の大陸配置になる遥か前、ジュラ紀・白亜紀頃に生まれた海底でだが。
マリアナ海溝の東側にある地殻である。
太平洋南極海嶺。
太平洋プレートと南極プレートによる境界であるが、二つのプレートはほぼ同じ方向に動いている。
しかしながら、太平洋プレートは南極プレートによる約4倍の速さで動いているためだが。
発散境界となり海嶺を形成している。
東太平洋海嶺の続きで、南緯55度以南を東西に走る太平洋・中央海嶺である。
マリアナ海溝。
それぞれ同じ方向=東に向きに動いている太平洋プレート&フィリピン・プレートの境界であるが。
太平洋プレートが、約2倍の速さで動いており、世界最深である、マリアナ海溝が形成されている。
⭕️ 火山および地震活動。
これら境界の内ですが。
二つのプレートが衝突している収束型境界における沈み込み帯でだが。
火山や地震などの地殻運動が活発である。
一方で、大西洋には太平洋のような大規模な沈み込み帯は存在せず。
よって、太平洋周辺のような火山帯・造山帯は形成されていない。
重い海洋プレート上の海底堆積物は、地中奥深く沈み込んでいる。
この水分を含んだ岩石だが。
融解温度が低い為、マントルの一部が融けて、マグマとなり上昇し火山活動へと繋がる。
そして、火山列島や火山群を形成している。
また、海底堆積物の一部は剥ぎ取られ、陸側へ重なり合っている。
この部分が付加体である。
また、日本列島は多くが、付加体と考えられている。
また、プレートが沈み込む事によってですが。
年間数センチから10センチの歪が、プレート間に蓄積されている。
これは、ほぼ定期的に大地震が発生し、地殻の歪を解消している。
北アメリカ大陸、カナダからメキシコの北部にかけては、火山は余り無く地震も比較的少ない。
太平洋プレートと南極プレートの境界でも同様に火山・地震とも少ない。
これは、これら境界が衝突ではなく横ずれの動きである、トランスフォーム断層であるためである
⭕️ 範囲。
環太平洋火山帯の範囲は、ニュージーランド列島・南から時計回りにだが。
ニューギニア。
インドネシア。
フィリピン。
日本列島。
ーー等々から、カムチャッカ半島アリューシャン列島へと至る。
それから、北米、中米、南米の太平洋岸を連なっている。
西太平洋では、弧状列島。
東太平洋では、大陸に付随する山脈を形成している。
ニュージーランドの南から南米・南端にかけては、顕著な火山による連続は無くなっている。
● 西太平洋
カムチャツカ半島。
千島列島。
日本列島。
伊豆諸島・小笠原諸島・マリアナ諸島。
南西諸島。
台湾。
フィリピン諸島。
大スンダ列島。
スマトラ島・ジャワ島・ボルネオ島・スラウェシ島・小スンダ列島・モルッカ諸島。
ニューギニア島。
メラネシア。
ビスマルク諸島・ソロモン諸島・ニューヘブリディーズ諸島・フィジー諸島。
ポリネシア。
サモア諸島・トンガ諸島・ニュージーランド列島。
● 東太平洋。
アリューシャン列島。
アラスカ半島・アラスカ山脈。
ロッキー山脈・シエラネバダ山脈。
カナダ。
ユーコン準州・ブリティッシュ・コロンビア州。
アメリカ合衆国西海岸。
ワシントン州・オレゴン州・カリフォルニア州。
メキシコ・バハカリフォルニア。
中央アメリカ。
ガテマラ-エルサルバドル-ホンデュラス-ニカラグア-コスタリカ-パナマ。
アンデス山脈。
南アメリカ。
コロンビア・エクアドル・ペルー・チリ南極半島南極横断山脈。
⭕️ 各地の火山。
環太平洋火山帯と名付けられた所以である、太平洋を取り囲む如くに火山が連なっているが。
火山分布は、一定では無く、かなりの疎密がある。
前述のように、ニュージーランド列島・南から南アメリカ大陸の南端ホーン岬にかけてだが。
この南極プレートと太平洋プレートによる境界である南極海および南極大陸ですが。
いくつか活火山はあるが、火山帯と呼ぶほどの並びは途絶えている。
これは、この2プレートによる相関が衝突=収束境界ではなく横ずれ断層となっている為である。
また、北米の米国カリフォルニア州北部からメキシコ中部のナヤリッ州にかけても火山が少ないが。
これも南極・太平洋プレート境界同様にだが。
北米プレートと対峙する、海洋プレートが横ずれ断層となっている為である。
⭕️ 環太平洋火山帯・東側の火山。
アリューシャン列島の火山。
⭕️ 北米大陸太平洋岸・特に米国北部
カナダの火山。
米国の火山。
⭕️ メキシコ南部から中米。
メキシコの火山。
グアテマラの火山。
エルサルバドルの火山。
ホンデュラスの火山。
ニカラグアの火山。
コスタリカの火山。
パナマの火山。
⭕️ 南米アンデス山脈にある、三つの火山帯。
■ 北部、コロンビア南部からエクアドルの火山。
コロンビアの火山。
エクアドルの火山。
■ 中部: ペルー南部からチリ北部。
ペルーの火山。
ボリビアの火山。
チリの火山。
■ 南部・チリ中部、アルゼンチン西部。
アルゼンチンの火山。
⭕️ 環太平洋火山帯・西側の火山。
カムチャッカ半島の火山。
千島列島火山、日本=北方領土。
日本列島火山。
小笠原諸島の火山、マリアナ諸島火山=マリアナ諸島。
南西諸島。
フィリピン諸島火山=フィリピン。
スンダ列島=インドネシア火山=インドネシア。
ニューギニア島火山=パプア・ニューギニア。
メラネシア火山=南太平洋。
ポリネシア。
ニュージーランド列島火山=ニュージーランド。
南極大陸の火山。
各地。
⭕️ 各地の地震活動。
環太平洋火山帯ですが。
地震の多発地帯であり、地球上で発生する地震で、約90%が環太平洋火山帯で発生している。
ーーとも言われている。
特に、大きな被害を発生しうるM8以上の巨大地震も大半が環太平洋火山帯で発生している。
1900年以降、2017年10月8日までに、M8以上の地震が93回発生したが。
そのうち、82回は環太平洋火山帯で発生した。
各地の地震活動。
■ 東アジア・東南アジア・オセアニア。
ロシアの地震。
日本の地震。
大韓民国の地震。
台湾の地震。
フィリピンの地震。
インドネシアの地震。
ニューギニア島の地震。
サモア諸島の地震。
ソロモン諸島の地震。
トンガ諸島の地震。
フィジー諸島の地震。
ニュージーランドの地震。
■ 北米 アラスカ - カナダ - 米国 - メキシコ - 中米。
アメリカ合衆国の地震。
カナダの地震。
メキシコの地震
グアテマラの地震。
エルサルバドルの地震。
ホンデュラスの地震。
ニカラグアの地震。
コスタリカの地震。
パナマの地震。
■ 南米
コロンビアの地震。
エクアドルの地震。
ペルー地震。
ボリビアの地震。
チリ地震。
アルゼンチンの地震。
■ 南極大陸の地震




