表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/195

スー族、マシュー・キング氏による予言解説

 スー族、マシュー・キング氏による予言。



 彼の言う、セントへレンズ山とは、ワシントン州に有ります。


 イロコイ族の予言解説でも、語りましたが、今回は更に詳しく説明します。



 セントへレンズ山による噴火や地震。


 カリフォルニア州の半分、ワシントン州とオレゴン州も半分が水に浸かる。


 さらに、ハリケーンまで起こるとか。



 先ずは、カスケード山脈から始めます。



 《1》 カスケード山脈。



 カスケード山脈、は、北アメリカ大陸の西海岸沿いを南北に走る山脈である。

 また、ハイ・カズケーズと呼ばれる火山群で知られている。


 カスケード山脈は、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州。

 そこから、アメリカ・カリフォルニア州北部のシャスタ・カスケード地方まで連なっている。


 カスケード山脈の内、ブリティッシュ・コロンビア州の一帯は特にカスケード山地と呼ばれている。


 カスケード山脈は、単にカスケーズと省略して呼ばれることもある。



 

 カスケード山脈は、環太平洋火山帯の一部である。


 アメリカ本土で、発生した歴史的な火山噴火は、全てがカスケード山脈の火山で発生している。



 20世紀に起こった有名な噴火は2回ある。



 1回目は、1914年から1921年にかけて、カリフォルニア州北部のラッセン山。


 2回目は、1980年に、ワシントン州南部のセント・ヘレンズ山で発生した。



 ⭕️ カスケード山脈の伝説。


   

 何千年もの間カスケード山脈で暮らし続けた先住民たるインディアン達。

 彼等は、ハイ・カスケーズに関係する、さまざまな神話や伝説を育んできた。



 インディアン達の伝承によると。


 かつて発生した大洪水の際に、ベーカー山やジェファーソン山、シャスタ山。

 これ等の山々に、民衆が避難したという話が複数伝えられている。


 また、神々の橋という物語では、フッド山とアダムズ山など。

 これ等、火山は神のような力を持った暴君として、たびたび戦争を起こした。


 そして、互いに火や石を投げつけ合っていた。



 フッド山とアダムズ山たち。


 彼等は、可憐な少女として人々に喜ばれていた、セント・ヘレンズ山を奪い合ったとされている。



 セント・ヘレンズ山は、1980年に噴火した。


 そのため、現在では可憐な少女とされた美しい外観を見る事はできない。


 先住民は、ハイ・カスケードおよび近隣にある山々に自分たちの名前を付けていた。



 ⭕️ 1980年、注目を集めたカスケード山脈の火山噴火。



 1915年のラッセン山による、火山噴火を除いてだが。

 カスケード山脈は、1世紀に渡って平穏な姿を維持していた。



 しかし、1980年5月18日。



 それまで殆ど知られていなかった、セント・ヘレンズ山が突如噴火を起こした。


 こうして、世界中の関心をカスケード山脈に集めた。



 この時、地質学者は、約1世紀前である1800年から1857年にかけてだが。


 8つの火山が立て続けに噴火したように、セント・ヘレンズ山による噴火だが。

 カスケード山脈にある他の火山が噴火を誘発する事を懸念した。


 ワシントン州、ピアース郡ではレーニア山の噴火による火山泥流に対する警戒態勢がとられた。


 だが、幸いにも他の火山が噴火することはなかった。



 《2》 ハイ・カスケーズ。



 カスケード山脈は、南はカリフォルニア州から、北にある、オレゴン州・ワシントン州へと続く。



 以下、カスケード山脈の主要な火山。



 1 ベーカー山。



 アメリカとカナダの国境付近に位置する。


 最高点はアメリカ、ワシントン州北部。


 火口から活発に水蒸気を噴出しているが、休止状態と考えられている。



 2 グレーシャー山。



 アメリカ、ワシントン州北部に位置する。


 最高点は奥地にあり、到達困難である。


 その名前とは対照的に、氷河に覆われている部分はごくわずかである。


 グレーシャーは、氷河を意味する。



 3 レーニア山。



 アメリカ、ワシントン州タコマに位置する。


 カスケード山脈の最高峰。最も目立つ山である。



 4 セント・ヘレンズ山。



 アメリカ、ワシントン州南部に位置する。


 1980年に噴火、山の北西部に降灰し平坦な地形を形成した。


 山の北部は爆発によって消失した。



 5 アダムズ山。



 アメリカ、ワシントン州南部に位置する。


 セント・ヘレンズ山の東にあり、ワシントン州で2番目に高い山である。



 6 フッド山。



 アメリカ、オレゴン州北部に位置する。


 オレゴン州で最も高い山であり、カスケード山脈の中で最も多く人が登っている。



 7 ジェファーソン山。



  アメリカ、オレゴン州北中部に位置する。


 オレゴン州で、2番目に高い山である。



 8 ワシントン山。



 アメリカ、オレゴン州マッケンジー峠とサンティアム峠の間に位置する。



 9 スリー・シスターズ。



 アメリカ、オレゴン州ベンドの近くに位置する。



 サウス・シスターはスリー・シスターズの中で最も若く、最も高い峰である。


 また、はっきりとした火口を持っている。



 ミドル・シスターは、ピラミッド形の峰であり、大きく風化している。



 ノース・シスターはスリー・シスターズの中で最も古い峰である。


 また、崩れた岩石でできた山頂を持っている。



 10 ブロークン・トップ。



 アメリカ、オレゴン州中部に位置する。


 スリー・シスターズのサウス・シスターから南東にあり、ベンド氷河を含んでいる。



 11 ニューベリー火山と、ニューベリー・カルデラ。



 アメリカ、オレゴン州中部に位置する。


 2つの火口湖を持つ孤立した、カルデラである。


 また、ニューベリー火山から流出した溶岩は、ベンド市内に達している。



 12 バチェラー山。



 アメリカ、オレゴン州中部に位置する。


 スリー・シスターズの近くにある、有名なスキー・リゾートである。



 13 ベイリー山。



 アメリカ、オレゴン州南部に位置する。


 マザマ山の北にある。



 14 シールセン山。



 アメリカ、オレゴン州南部に位置する。


 ベイリー山の東にある。



 頂上部は鋭く尖っているが、これは地中深くから上昇してきた溶岩塔が。

 その周りにあった、山体が侵食される事によって、残った物だと考えられている。



 15 マザマ山。



 アメリカ、オレゴン州南部に位置する。


 数千年前の大規模な噴火によって、山頂は崩壊している。

 現在では、カルデラ湖であるクレーターレイクが形成されている。


 噴火前、マザマ山の標高はおよそ3、400メートルであったと推定されている。



 16 マクローリン山。



 アメリカ、オレゴン州クラマスフォールズに位置する。


 クラマス湖から、マクローリン山を眺めると、左右対称の形をしている。



 17 メディスン・レイク火山。



 アメリカ、カリフォルニア州北部に位置する。


 巨大な盾状火山である。



 18 シャスタ山。



 アメリカ、カリフォルニア州北部に位置する。



 カスケード山脈で、2番目に高い山である。


 また、100キロメートル近く離れた、サクラメント渓谷からも見ることができる。



 19 ラッセン山。



 カリフォルニア州北部に位置する。



 カスケード山脈の最も南にある火山である。


 また、カスケード山脈の中で最も容易に登る事ができる山である。


 1914年から1921年にかけて噴火した。



 《3》 セント・へレンズ山。


 

 セント・ヘレンズ山は、アメリカ合衆国のワシントン州スカマニア郡にある大型・活火山である。


 ワシントン州スカマニア郡にある大型の活火山でもある。


 山体崩壊の瞬間した様子が写真や動画などで、数多く収められた火山として知られている。



 ⭕️ 1980年のセント・へレンズ火山噴火



 セント・ヘレンズ山は、1980年5月18日に大噴火を起こしたことで広く知られる。


 山頂部分は大規模な山体崩壊によって直径1、5キロにわたる蹄鉄型のカルデラが出現した。


 それにより、山の標高は2950メートルから、550メートルに減少した。



 最終的には、広島型原爆2万7000個分に相当するエネルギーが。

 セント・ヘレンズ山から放出されて、噴出物の総量は1Km3を超えた。


 セント・ヘレンズ山の北側には、幅約3キロ。


 深さ約800メートルの巨大な火口が出現し、標高は400メートルほど低くなった。


 この噴火により、57人が死亡、もしくは行方不明となった。


 さらに、5000頭のシカ、1100万匹の魚が死亡したと推定されている。


 また、家屋200棟、橋43本、道路約300キロ以上、鉄道25キロ以上が破壊された。



 この噴火は、事前にハザードマップを上手く活用して、立入制限を行っ事が幸いした。

 それにより、人的被害を小さな物にとどめる事ができた例としてよく知られている。


 カスケード山脈にある、他の多数存在する火山と同様にだが。

 セント・ヘレンズ山は、火山灰や軽石などの噴出物が溶岩とともに円錐状に堆積した山である。


 また、複式円錐火山ないし、成層火山と呼ばれる内部構造をしている。



 それと、セント・ヘレンズ山だが。


 デイサイトの溶岩ドームが複数も崩壊してできた玄武岩と安山岩の層が含まれている。


 この層には、1980年に起きた大噴火で崩壊した時だが。

 ゴート・ロックスと呼ばれた山体北側の斜面にあった溶岩ドームも含まれている。



 ⭕️ セント・へレンズ山の位置。



 カスケード山脈の東部に位置している。


 また、セント・へレンズ山から周囲には、兄弟関係にある火山が多数存在している。



 セント・ヘレンズ山から東に、約55キロの地点にはアダムス山がある。


 セント・ヘレンズ山から北東に約80キロの地点にはレーニア山がある。


 セント・ヘレンズ山から南東に約95キロの地点にはフッド山が、位置している。



 1980年の大噴火までは、セント・ヘレンズ山はワシントン州の中で、5番目に高い山であった。


 そして、カスケード山脈の中では目立って高い山ではなかった。



 それでも、セント・ヘレンズ山の標高は3000メートル近くあった。

 さらに、山頂は万年雪に覆われていたため、周囲の丘陵から傑出した外観をしていた。


 山頂は、山の基底部から約1500メートルの高さにあった。

 山から北東側では、隣の峰と長さ約10キロにわたって標高約1340の谷を形成していた。


 その他、部分でも標高1200級の谷が多数存在していた。


 北側に位置するスピリット湖は、有史以前の噴火によって谷が堰きとめられてできた湖である。




 ⭕️ 形成期。



 地質学的証拠によると。


 セント・ヘレンズ山は、新生代第四紀更新世末期の紀元前3万9600年頃だが。


 噴火によって、噴出した軽石や火山灰などによって形成が開始された。



 紀元前3万9000年頃には極めて大規模な火砕流が発生した。


 これにより、セント・ヘレンズ山の原型が完成した。



 最終氷期末期の紀元前1万8000年頃から紀元前1万4000年頃だが。

 その時には、円錐状だった山体一部が砕かれ、氷河とともに海へと流れていった。


 その後も、頻繁に噴火を繰り返し、大量に軽石や火山灰を噴出した。


 紀元前6000年頃になると。


 セント・ヘレンズ山の火山活動は収束し、以後約4000年にわたって平穏な姿を呈し続けた。



 紀元前2500年頃、再びセント・ヘレンズ山の火山活動が活発化した。


 これにより、スミス・クリーク噴火期と呼ばれる活動期に入った。



 スミス・クリーク噴火期は約900年間も続いた。


 また、大量の火山灰や黄褐色の軽石などによる噴出物が。

 セント・ヘレンズ山の周囲約1万平方メートルに降り注いだ。


 その後、セント・ヘレンズ山は、紀元前1600年頃まで大規模な噴火を繰り返した。

 また、セント・ヘレンズ山から北東に約80キロ離れた、レーニア山国立公園だが。


 そこには、当時の噴出物が約50センチほど堆積した。


 また、セント・ヘレンズ山から北北東に約1000キロ離れたカナダ・アルバータ州。

 ここにある、バンフ国立公園でも噴火の痕跡が確認されている。


 この期間に噴出した、岩石や火山灰による総量は、約10キロ立方であると推測されている。



 そして、約400年間の休息期間を経た後。


 紀元前1200年頃、セント・ヘレンズ山は、パイン・クリーク噴火期と呼ばれる活動期に入った。


 パイン・クリーク噴火期は、紀元前800年頃まで続き、小規模な噴火を極めて頻繁に繰り返した。


 山頂からは粘度の高い火砕流が発生し、近くの谷へと流れ落ちた。


 紀元前1000年頃から紀元前500年頃には、大規模な土石流ラハールが発生した。


 これにより、ルイス川の峡谷を約65キロにわたって埋没させた。


 その後、セント・ヘレンズ山は、再び約400年にわたる休息期間を経てだが。

 紀元前400年頃にキャッスル・クリーク噴火期と呼ばれる活動期に入った。



 キャッスル・クリーク噴火期では、それまでの活動期とは異なった成分である溶岩を噴出した。


 溶岩には橄欖岩や玄武岩が混ざり合っており、更に粉々になった安山岩や火山灰が含まれていた。



 100年頃には、大規模な噴火があり、この時に流れ出た溶岩は山体の一部となった。


 これで、長さ約15キロに及ぶ溶岩洞が形成された。



 また、流れ出た溶岩の一部は、ルイス川やカラマ川にも到達した。



 これと、同時期には大規模な土石流も発生した。


 これは、トートル川やカラマ川の峡谷を長さ約50キロにわたって埋没させた。


 その上、一部はコロンビア川にまで到達した。



 そして、セント・ヘレンズ山は、再び約400年間の休息期間に入った。


 500年頃、セント・ヘレンズ山の火山活動は再び活発化した。

 また、シュガー・ボウル噴火期と呼ばれる活動期に入った。



 シュガー・ボウル噴火期では山体北側の斜面から小規模な噴火を起こし、800年頃まで継続した。


 シュガー・ボウル噴火期の末期には、シュガー・ボウルと呼ばれる溶岩ドームが形成された



 ⭕️ カラマ噴火期とゴート・ロックス噴火期



 セント・ヘレンズ山は、その優美な風貌からアメリカの富士山とも呼ばれた。



 しかし、セント・ヘレンズ山は、シュガー・ボウル噴火期から約700年間の休息期間を経た後。

 1500年頃、突発的に活動を再開し、カラマ噴火期と呼ばれる活動期間に入った。


 薄い灰色をした軽石と火山灰を噴出した、セント・ヘレンズ山だが。

 その北東斜面には、約9、5キロにわたって噴出物が約1メートルmほど堆積した。



 また、北東方向に約80キロ離れた地点においても約5センチの降灰が確認されている。


 さらに、大規模な火砕流や土石流が、西側の斜面で発生し、カラマ川に流れ落ちた。



 カラマ噴火期は、約150年間にわたって継続した。


 これにより、二酸化珪素の成分がほとんど含まれていない溶岩が噴出した。


 また、淡い色をした火山灰と暗い色をした火山灰の層が交互に積み重なった。


 そして、少なくとも8層にわたって堆積した。



 その後、粘度の高い安山岩の溶岩が山頂火口から山体の南東斜面に流れ落ちた。


 続いて、火砕流がその上を流れ落ち、一部はカラマ川にまで到達した。



 カラマ噴火期の末期になると。


 山頂火口に巨大な溶岩ドームが形成され、大部分が溶岩ドームに覆われた。



 カラマ噴火期は1647年に収束し、高く聳える左右対称な姿のセント・ヘレンズ山へと成長した。



 1800年、セント・ヘレンズ山は、ゴート・ロックス噴火期と呼ばれる活動期間に入った。


 ゴート・ロックス噴火期は、口承記録と文書記録が存在する最初の活動期間である。


 ゴート・ロックス噴火期は、カラマ噴火期と同様に安山岩の溶岩を噴出させた。

 またフローティング・アイランド溶岩流が北側斜面を流れ、溶岩ドームが形成された。


 この時、火山灰は主に、セント・ヘレンズ山から北東方向へ流れた。

 また、ワシントン州中央部から東部、およびアイダホ州北部、モンタナ州西部で降灰が確認された。



 1831年から1857年にかけて、10回を超える小規模な噴火が繰り返し発生した。


 それにより、周辺地域への降灰が幾度となく記録された。



 この時、噴火口はゴート・ロックスもしくは付近に形成されたと推測されている。


 そして、セント・ヘレンズ山は再び123年間の眠りに入った。




 1980年から1986年にかけて、セント・ヘレンズ山は活発に活動を続けた。


 火口には、新たな溶岩ドームが形成された。


 また、多数の小爆発を伴いながら溶岩ドームは成長を続けた。



 1980年から1981年にかけての冬から、火口の影に形成された馬蹄型の氷河が成長を始めた。


 1982年3月19日の噴火では、この氷河が融け、火山泥流が発生した。


 氷河は年を追うごとに巨大化し、2000年には約0、9立方メートルにまで広がった。



 1989年から1991年にかけて、セント・ヘレンズ山を震源とする群発地震が発生した。


 溶岩ドーム付近において、小規模な爆発が発生した。



 また、1995年、1998年、2001年にも同様の群発地震が発生したが。


 この時には、爆発は発生しなかった。



 2004年秋、セント・ヘレンズ山の火山活動は再び活発化した。



 9月23日、現地時間2時。


 ⭐️ 協定世界時同日9時頃。


 セント・ヘレンズ山の山頂においてだが。


 溶岩ドームの直下約1キロを震源とするマグニチュード1未満だが。

 微小地震が、約200回にわたって、連続して発生した。



 9月26日、アメリカ地質調査所と太平洋岸北西地区地震観測網だが。

 両組織は、この群発地震を危険な兆候と捉え、レベル1警戒を発令した。



 また同日、アメリカ農務省林野部は、セント・ヘレンズ山に入山禁止命令を発令した。


 地震頻度は、9月29日頃に最大化し、1分間に4回の割合で微小地震が観測された。



 山頂の溶岩ドームからは、水蒸気が立ち上り、アメリカ地質調査所は警戒レベルを2に引き上げた。


 最高はレベル3。



 そして、10月1日現地時間12時2分。



 ⭐️ 協定世界時同日19時2分。



 セント・ヘレンズ山は、水蒸気や火山灰の噴出を開始し、噴煙は標高3000に達した。



 黒くすすけた火山灰は風に乗って、飛んだ。


 それ等は、南方のワシントン州バンクーバーやオレゴン州ウッド・ヴィレッジに降り注いだ。



 翌10月2日12時14分、セント・ヘレンズ山は前日よりも強い爆発を起こした。


 また、低周波の火山性地震を引き起こした。



 ⭐️ 協定世界時間で、19時14分。



 政府の地震研究者は、警戒レベルを最大レベルである3へと引き上げ、避難命令を発令した。



 10月3日3時頃、約90分間に及ぶ低周波地震が発生した。


 ⭐️ 協定世界時間で、10時。



 この地震は、セント・ヘレンズ山、内部にあるマグマが大規模な移動を起こしたために発生した。



 ーーと考えられており、現地時間10時40分。


 ⭐️ 17時40分頃には水蒸気爆発によるものと思われる地震が発生した。




 《4》 マシューキング氏による予言の纏め。



 セント・へレンズ山は、上で書いた通り、1980年の噴火以来、世間から注目されました。


 また、2004年にも噴火しました。



 数ある火山の中でも、いきなり出来た火山として、昭和新山などは有名です。


 ここは、畑作や魚の孵化場などが存在しましたが、火山形成により、それが出来なくなりました。



 これは、映画ボルケーノでも語られています。



 また、噴火や津波による侵食で何度も形を変えた島も以下に。



 日本。 西之島。


 トンガ。 フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ。

 

 ーーと、このように、いきなり平地や海底で火山噴火が起きる事もあります。



 私は、専門家ではないのですが。


 火山噴火は、上記のように予期せぬ場所で発生する事もあるそうです。



 しかし、現在アメリカで予想されている火山で最も大規模な噴火を起こしそうな物はと言うと。


 イエローストーン国立公園らしいですね。



 マシュー・キング氏&ヤキマ族は、セント・へレンズ山を。


 エスキモーの女性は、マンモス・マウンテンを。


 ーーと、それぞれ火山噴火するのではと予想しています。


 これ等は、バラバラの予言に見えますが実は同じ物を示しています。



 どれも、西海岸・または西海岸近くの地域に存在する火山なんですね。


 これは、予言なのか、彼等による予想かは分からないですが。



 この内、どれかが2024年には、噴火・爆発するかも知れないですね。

 また、全部が一斉噴火したり、連続で火や岩石を吹き上げたりと。


 こうも、予想できます。



 イロコイ連邦の赤蛇ですが。



 白蛇、赤蛇、黒蛇~~などの話は、部族に元から予言として伝わっていたと考えられます。


 しかし、悪い心フリントが乗っていたとされる赤蛇が、彼とともに復活する。


 これは、黙示録の予言が影響した可能性が。



 イロコイ連邦も、他のインディアンと同じく、白人入植者たちと出会いました。

 

 もしかしたら、その時に、黙示録に登場する赤い竜が白人宣教師から伝えられた可能性が……ね。



 これが、サタン=悪い心であると解釈されて、赤い竜=赤蛇と思われたのか。


 それとも、元から同じ物を語っていたのか。



 また、イロコイ連邦の人々が待ち望む、調停者ピースメーカーも、白人宣教師が教えたイエスによる再臨だったか。


 そこは、不明ですね。


 しかし、私は赤蛇=赤い竜が、西海岸の火山噴火&左翼棒途や左翼政治家などだと思います。



 赤い竜や赤蛇とは、カスケード山脈火山を含む環太平洋火山帯の噴火を示しているでしょう。


 イロコイ連邦の予言解説で語った通り、火山噴火は地震や津波に発生させます。

 これにより、西海岸にある幾つかの地域は水没して、また別な地域はアメリカ本土から切り離されてしまう。


 それにより、日本列島のように成るかも知れないでしょう。


 また、ホピ族が言う赤い蟻のような民や、イロコイ連邦で伝えられる赤蛇。

 これは、左翼暴徒によるアメリカ中西部・東部側と言った地域への侵攻であると考えました。


 この攻撃が、左翼勢力が起こした内戦勃発による電撃的な侵攻か。

 火山爆発により、東側へと大挙して避難した難民たちが暴動を発生させるのか。



 このどちらかかも知れないですね。



 平和の調停者ピースメーカーも、イロコイ連邦に昔から言い伝えられた存在か。

 それとも、イエス・キリストが再臨する話が宣教師により、もたらされたか。


 これも、不明ですが、どちらにしろ、2024年には彼が現れるでしょう。



 《5》 各インディアン部族による、セント・へレンズ山の伝承。



 オマケと言うか、番外編と言いますか、資料を集める際に、見つけた伝承を書いておきました。



 ⭕️ クリッキタット族の伝承。



 セント・ヘレンズ山から周囲に居住する先住民族の間だが。


 セント・ヘレンズ山に関する、さまざまな神話や伝説が伝承されてきた。


 数ある伝説の中で最も有名な話だが。


 それは、先住民族クリッキタット族による間で語り継がれてきた、神々の橋と言う物語である。



 大昔、偉大なる精霊がパートとワイーストという2人の息子を連れて、コロンビア川を下ってきた。


 ところが、パートとワイースト達は互いに仲が悪く、喧嘩ばかりしていた。


 そこで、偉大なる精霊はパートとワイーストを、コロンビア川の両岸に分けて住まわせる事にした。


 パートは川の東岸に住み、クリッキタットと言う部族を創造した。


 一方、ワイーストは川の西側に住み、ノマースと言う部族を創造した。


 やがて、争いが収まった事から、偉大なる精霊は2つの部族が仲良くできるようにと。


 コロンビア川に巨大な石橋を架けた。



 こうして、人々は川の両岸を互いに行き交うことが出来るようになった。


 両岸にかかる橋は、神々の橋と呼ばれるようになった。



 それから数十年、川沿いにはたくさんの集落ができ、人々は仲良く暮らしていた。



 しかしながら、中にはサケや果物が取れる事に感謝もせず、欲張って喧嘩ばかり起こす人々もいた。


 偉大なる精霊は、そのような悪しき心を持つ人々がいる事に激怒し、人々に罰を与えることにした。



 ある朝、人々が目覚めると、空は暗闇に包まれていた。


 外には雪が積もり、人々は飢饉に襲われた。



 惨状を見かねた、ルーウィットと言う名の老女だが。

 人々を助けてくれるよう、偉大なる精霊の元を訪れた。


 偉大なる精霊は、ルーウィットの優しさに心を打たれ、人々を飢えから解放した。

 さらに、偉大なる精霊はルーウィットに火を贈り、神々の橋にある火を守る役目を与えた。


 ルーウィットが、この役目を熱心に果たしたことからだが。


 偉大なる精霊は、ルーウィットに褒美として若さと美を与えた。



 美しい乙女となった、ルーウィットを見たパートとワイースト達。


 二人は、ルーウィットをいたく気に入り、熱心に求婚をした。



 ところが、ルーウィットが曖昧な返事をした事から、2人は彼女を巡って争いを始めた。


 川の両岸から焼けた石を投げ合い、森林や家々を焼き払った。


 また、大地を揺すっては破壊の限りを尽くした。



 これに憤怒した偉大なる精霊は、神々の橋を叩き壊した。

 そして、パートとワイースト、そしてルーウィット達を自分のもとへと呼びつけた。



 偉大なる精霊は、巨大な腕を振りかざし、雷とともにパートとワイーストを山へと変えた。


 そして、おもむろにルーウィットのほうを向き、彼女も山へと変えてしまった。


 クリッキタットの間では、パートはフッド山、ワイーストはアダムズ山になったと伝えられている。


 そして、白いローブを纏っていた、ルーウィットだが。

 彼女は、雪で覆われた、セント・ヘレンズ山になったと伝えられている。



 ⭕️ カウリッツ族の伝承。



 伝説では、レーニア山が二人の妻。


 セントヘレンズ山とアダムス山が口論になった時の事が語られています。



 セントヘレンズ山は嫉妬し、頂上を吹き飛ばし、レーニア山から頭を落としました。



 カウリッツ・インディアンは、セント・ヘレンズ山だが。

 これを、煙の出る山を意味するラベラトラと呼んでいた。



 ⭕️ ピュアラップ族の伝承。



 これらの部族の言い伝えによると。


 昔、大規模な岩の地滑りが、カスケード・ロックス近くのコロンビア川に轟音を立てて流れ込んだ。


 こうして、最終的に川にかかる自然の石橋を形成しました。



 この橋は、タマナワ橋。



 つまり神の橋と呼ばれるようになりました。



 アーチ中央には世界で唯一の火が燃えていた。



 当然、この場所は、ネイティブ・アメリカンにとって神聖な場所でした。



 彼等は、聖なる火から自分たちが使う火の残り火を得る為に、北・南・西・東からやって来ました。



 しわくちゃの老婦人、ローウィット・ラトクラ(火の貴婦人)、が石橋アーチ中央に住んで火の番をしていた。


 ローウィットと呼ばれた彼女は、自分の責務に非常に忠実だった。


 そして、火を求めに来た、インディアンにとても親切だった。

 なので、偉大な酋長ティイー・サハレに注目されました。



 彼には、息子のクリキタットとワイイーストなど。


 ごく少数の人たちに贈った贈り物があり、この贈り物をローウィットにも捧げる事に決めました。



 彼が、ローウィットに与えた贈り物は永遠の命でした。


 しかし、ローウィットは老婆として永遠に生きたくなかったので泣きました。



 サハレは、贈り物を取り戻すことができなかったのだが。

 願いを一つだけ叶えてやると、ローウィットに告げた。


 若くて美しくありたいという彼女の願いは叶えられた。

 こうして、彼女の驚異的な美しさの名声は広く広まりました。



 ある日、ワイイーストが南にあるマルトノマの地から、ローウィットに会いにやって来ました。


 彼が、タマナワ橋に到着したとき、弟のクリキタットが北から雷を落としながら降りてきた。


 兄弟は、両方ともローウィットに恋をしましたが。

 彼女は、どちらかを選ぶことができませんでした。


 クリキタットとワイイースト達は、壮絶な戦いを繰り広げた。


 彼等は村を焼きました。森全体が炎で消えた。



 サハレは、この怒りのすべてを見て、非常に腹を立てました。


 彼は顔をしかめた。


 彼は、タマナワ橋を殴り、その橋は怒りによる抗議で今も沸騰している川に落ちた。


 彼は、三人の恋人たちも殺しました。


 しかし、たとえ彼らを罰していたとしても、彼は彼らを愛していました。


 それで、それぞれの恋人が倒れたところに、彼は大きな山を築き上げました。



 ローウィットは美しかったので、彼女の山セントヘレンズは対称的な円錐形に。


 また、まばゆいばかりの白色にして上げました。


 ワイイーストの山フッドは、今でも誇りを持って頭を上げています。



 クリキタットは、荒っぽいやり方ではあったが、優しい心を持っていた。


 マウント・アダムズとして、彼は悲しみに頭を下げた。

 こうして、雪に包まれた美しい乙女ローウィットを見て泣きました。



 ⭕️ ヤキマ族の伝承。



 女性を意味するシ・イェットは、セント ヘレンズ山のヤキマ・インディアンの名前です。



 伝説によると、シ・イェットは、コロンビア川にかかる神の橋だが。


 これを、アダムス山とフッド山という兄弟たちから守るためにと。

 グレート スピリットによって地上に置かれた美しい白い乙女でした。





 ⭐️ ルーウィットが山に変えられた理由。



   罰ではなく、彼女は戦いに負けた、ワイーストを思い、パットの妻になりたくなかったとか。


   それで、自ら火山にしてくれと頼んだとも。



   彼女は、永遠の若さと美貌を持っていたが、中身は老婆だったために疲れはてていた。


   これにより、自身が火山となる事を望んだとも。



  ⭕️ クリッキタット族の伝承は事実だった。



 実際に、科学者たちは、今から約1000年前。


 コロンビア川・北岸から大規模な地滑りが峡谷を堰き止め、川の流れを止めたと考えています。


 この天然ダムは、オレゴン州東部、ワシントン州。

 そして、アイダホ州に至る内海を生み出しました。



 時間が経つにつれて、水がダムを浸食し、素晴らしい自然の石橋が誕生しました。


 最終的に、この橋は崩壊して、カスケード急流が形成された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ