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妄想は自由です!  (妄想女子)

あらすじは、ひたすら妄想するだけ、です。

くだらないお話。

1,900文字くらいです


※不揃いの部分を揃えました。内容は変わっていません


母の知り合いが住み込みの家政婦を探していた。 

 

その頃の私は、人間関係に疲れて仕事を辞め、実家でゴロゴロしていた。

同居する兄嫁からの、早く出て行けという無言のプレッシャーに耐えられなくなっていたので、ダメ元で私が家政婦になれないかと聞いたらOKがでた。

 


 と、いうことで働き始めたが……



 「妄想の種が1つもない!!」 

  

 雇い主は画家で、古民家に住んでいて、妻には3年前に先立たれ、未婚の息子が2人、と聞いた時は妄想が爆発したものだ。



 私はしみじみと思い出す。

 


『今、裸婦モデルがいないから探していたのだが……君、どうかな』

『え…私、ですか? 困ります……』

『まずは今夜部屋においで』

  

 ――な〜んてね!!

 

 と思いながら挑んだ面接。


 

 確かに、顔は悪くはないかもしれないが、 

 髪はぼさぼさ、ヨレヨレのシャツにステテコ姿で現れた時点で冷めた。

 

 時間を約束して、家政婦といえども女性と会うのにその格好で良い、と判断した性格からしてもマメではなさそうだし、プレイも雑そうだ。

 

 よって、画家との妄想はナシ。




 次、長男35歳 宗一さん


『君が新しい家政婦さん? 可愛いね』 

『え…可愛いって私のことですか?』

『ご飯、美味しかった。今度は俺の好きなもの作ってよ』

『ありがとうございます! 宗一さんは何が好きですか?』

『何って…』と、私の顔に近づく宗一さんの顔…


 ――な〜んてね!!


 と思いながらの初対面  


 確かに顔の造作は悪くないかもしれない。

 あと50キロ痩せたら、の話だが。

 宗一さんは130キロある巨漢だった。

 せめて100キロをきってたら妄想の余地はあったかもしれない。

 

 何やらアーティスト的な仕事をしているらしいが、部屋は立ち入り禁止なので生態は分からない。  


 よって、長男との妄想もなし!


 

 ※なお妄想上の私は、家事はプロフェッショナルで可愛くてスタイルが良い設定。

 現実は……10人並みの容姿に家事手伝い程度の能力




 次、次男28歳 隆二さん

 

 廊下を歩いていると急に腕を引かれ壁ドン

『兄貴ばかり見やがって…俺も見ろよ』

『そんなことっ』

『知ってるんだぞ。親父の部屋にも通ってるだろう』

『あ、あれは絵のモデルでっ』

『親父がいいなら俺でもいいだろ』近づく隆二さんの……


 ――な〜んてね!!

 

 と思いながらの初対面

 

 

 確かに顔の造作は悪くないかもしれない。

 推定175センチ68キロでスタイルも悪くはない。だけど私とは相容れない致命的な性癖の隔たりが。


 彼は、若い子好きだった。

 16歳から20歳が好きだと言う。

 

 愛でるのが好きだと本人から聞いた。

 本人は童貞らしいが、そういう行為は汚らわしいと。

  

 仕事? 知らないよ。なんかしてるんじゃない?


 

 よって、次男との妄想もなし!



 私は雑巾を絞り床を磨く。

 この家は平屋で部屋数が多い。すぐにホコリがたまるから毎日の掃除が大変だ。


 ――妄想さえ…妄想の種さえあれば楽しく働けるのに! 何かないか妄想は!!



「こんにちはー」


 と、玄関の方から男性の声。


 ん? チャイムを鳴らさない客なら、誰かの知り合い?

 

 ――みんな自室にいるし、私が出るしかないか


『奥さん一人ですか』 ※妄想なので奥さんもOK

『主人は部屋にいます』

『それは残念、でも今ここにはいないですよね』

 手を引っ張られる私

『そんなっ、困ります!』

 

 ――な〜んてね!!

 

 じゃなくて早く出ないと



「はい。どちら様ですか」

「あれ、新しい家政婦さん? はじめまして僕は…」


 彼は、サザ◯さんのところでいう、

 みか◯やさんだった。


 酒屋のご用聞きで月に一回来るらしい。

 酒屋なので力持ちらしく、半袖からのぞく腕がたくましい。32歳の独身、次男のアキラさん。


 ――これは……!!


「こんな可愛い子がいるなら、ここに来るのも楽しみだな」 

 ――ちょっと軽めだけど問題ナシ。


「今後とも(妄想の供給を)よろしくお願いします」

「こちらこそよろしく」 

 

  

 それから、アキラさんには私の妄想の手助けをしてもらっている。

 リアルでは休みの日には連れ出してくれるようになった。

 

 恋の予感、なのだろうか。

 妄想はエキスパートの私も現実はヘタレだ。 

 

 わからないから、今日もとりあえず妄想しよう……

 

  

『どうしたの急にこんな明け方に海に連れてきて』 

『ここから見える日の出は綺麗だって聞いたんだ』

『そうなんだ、まだ真っ暗だし寒いね』

 ほら、と後ろから私を抱き込むアキラさん

 ※現実は夏ですが妄想は冬です。


『ほら、明るくなってきた』 

『あ、ほんとだ! 綺麗!!』

 うしろでアキラさんが上着から何やら取り出す気配。

『愛美』 ※私、田野愛美と申します

『何?』

『手ぇ出して…』 

 おずおずと右手を出す私。

『ごめん、左手もいい?』

『あ…!』 

 彼は私の左手をとり、薬指に指輪を……


 ――な〜んてね!!

  


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― 新着の感想 ―
[一言] めみあ様  お久しぶりです。  またコメント書いてしまってすみません。 取り急ぎはネタが充実しているので、 物語にするのでれば同様の作業を続けることです。 それから構成を考えてみてください。…
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