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それは命の泉沸く  作者: 渡海
食料集積都市レットクラッカー
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顔合わせ

次の日、俺はイザベラと一緒に倉庫に向かうと倉庫の前にはジェフとサム、そしてサムが連れて来たであろう子供が6人いた。

 サムはジェフと何か話していると俺が来たことに気づいた子がサムの袖を引くのが見えた。


うん?予定じゃサムを含めて6人だったはずだけど一人多いな。

 トラブルじゃなければいいんだが、まあ一人増えたぐらいなら問題無いな。

 問題があるとすればベッドをどうするかだよな。

 

俺は考えながらみんなに近づいてジェフとサムが声を掛けてきた。


「おう、おはよう旦那!今日からよろしくな」


「センさん、おはようコイツラが昨日言ってたスラムのダチだぜ」


二人のあいさつに俺は片手をあげて軽く挨拶を返すと子供達から自己紹介が返ってきた。


「オイラはレオよろしくなおっちゃん」


「私はマリアよろしくです」


「イブはイブだよ。おいちゃんがご飯くれるの?」


「・・・レインです・・・」


「カイだよろしく・・・」


「アタイはクレアよろしくなおっさん」


レオは5歳ぐらいの活発そうな見た目の茶髪に同じ色の目をした男の子。

 マリアは13歳ぐらいのもうそろそろ成人しそうな女の子。

 イブは5歳ぐらいの金髪をツインテールにし碧の眼をした女の子。

 レインは8歳ぐらいの水色の髪をミディアムにして左目を前髪で隠している女の子。

 カイはサムと同じ10歳ぐらいの赤髪赤眼の男の子。

 クレアは8歳ぐらいの褐色の肌に銀髪の活発な女の子。


サムも併せてどうもみんなで一応は身嗜みを整えて来たみたいだ。

 服はどうしようもないがサムもボサボサな髪を剝いて水浴びでもしてきたのか少し湿り気を帯びていた。

 

「俺はセンだこれから君たちの雇い主になる。センさんでも旦那でも好きに呼んでくれ、じゃあ中に入ろうか」


俺がそういうと倉庫の鍵を外して中に入ろうとすると背中に一斉にぐぅぅと腹の音の大合唱が聞こえてきた。

 その音を聞いて苦笑をしながら鍵を閉めなおし振り返った。


「あ~みんな腹が減ってるみたいだから食事をしながら説明しよう、イザベラは食事済んでる?」


俺の言葉を聞き子供達は喜び歓声を上げ、イザベラに朝食について聞くとイザベラは「済んでます」と返事をされたので。

 子供達に食事をしている間に布を買ってきて貰うためにお金を渡した。


雇うからには服も支給しないとね。

 子供達の着ている物はお世辞にも服とは呼べない、何処かの袋を穴を空けて被ってるような物だったから早急に服を作ってもらわないと契約違反になってしまいそうだ。

 衣食住の保証も契約のうちだからね、ちゃんと揃えてあげないと。

 

イザベラに布を買いに行ってもらっている間に俺達は食事をする。

 

食堂に入った俺達は直ぐに全員が座れる席に移動して先ずは腹の空いた子供たちのために飯を注文した。

 しばらくは子供たちの食欲が満たされるまで子供達には食事をさせ、その間に俺はジェフと今日の予定について話すことにした。


「ジェフ、今日の予定なんだが先ずはポーションの実験をする。

 その後ジェフと同じような怪我をして引退しなくてはいけなくなった冒険者の勧誘に向かってもらいたい。

 性格は子供に暴力を振るう様な奴はダメだ、飲んだくれてても構わないが従業員に手を上げる人間は雇う気はない。

 それ以外なら大丈夫だ、人数は3人で頼む」


護衛の雇用人数と条件を話した後ジェフは顔を顰め躊躇するように話しかけて来た。


「依頼として受けといてあれだけどよう、本当にそのポーションの実験しないとダメか?

 このままでも一応は護衛できると思うんだが、態々ポーションの実験までやる必要があるのか?」


ジェフの躊躇するような言葉を聞き俺は笑いを噛み殺しながら答える。


「まあ躊躇する気持ちはわかる。俺だって得体の知れない薬渡されて飲めって言われたら飲まないもんな。

 だけどこのポーションの効力を調べられればジェフと同じ様な部位欠損して不自由をしている人を助けられるんだ。

 だから協力してくれると嬉しいんだが、無理に協力してもらうわけにいかないし・・・」


ジェフの躊躇も分からなくもない、だがそれだとジェフを雇う意味もない。

 幾らなんでも護衛をするなら万全の状態で護衛してもらいたいからな。

 俺1人なら液体操作である程度何とかなるけど、さすがに子供達やイザベラまで守れるかってなると多分無理だ。

 幾ら液体を操作できたって俺自身は強くないんだから守るにしても限度がある。


俺が悩んでいると赤髪のカイが俺達の話を聞いていた様で話しかけてきた。


「俺がそのポーション飲もうか?前にチンピラに絡まれたときに怪我した膝の曲がりが悪いんだ。

 ただでポーション飲ませて貰えて金迄貰えるのにおっさんは何躊躇してるんだ?」


カイの言葉に俺は了承して頷く。


「カイが飲むらしいから実験の金は貰えないかもしれないがどうする?

 一応部位欠損の治療が目的だから効果が出るか確認したいから飲んでくれたら金は出すけど」


カイが実験に協力してくれると聞いてから改めてジェフに問いかけた。

 ジェフはカイの言葉を聞いて口を開いた状態で呆気に取られていたがすぐに苦笑をして「俺もやるよ」と短く答えた。


それから食事を終えた子供たちに仕事内容を説明する。

 だが別に難しいことをさせるつもりはない、糸車を回してもらうだけだからな。

 

一通り説明をした俺はみんなを連れて倉庫へ戻っていくのだった。

読んでくださりありがとうございます。


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