ツイスターゲームってのはいいけど。イチャイチャ編
なぞなぞだーい!
ある所に絶対外れない予言の書があるという。その予言の書を読んだ人はすべて、書かれた通りの行動をしていたという。 たった一文しか書かれていないというその予言の書には一体なんと書かれていたのだろう。なんだろね?笑
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本編もよろしく!
こんかいは妹とイチャイチャというか、主人公の妹に対する愛が溢れそうになる回ですね笑
さて、妹の奈那がやりたがっていたツイスターゲームとやらをいままさにやろうとしているのだが、少しまずいことが分かった。
「な、奈那……まず、これをやる前に確認したいことがある」
「なぁに? 」
そう言いながらシャツと、下半身の境目の境地に徐々に手が動いていく。
挙句の果てに、パジャマを掴んで上に上げようとする。
「お! やめろっ! 」
「おにぃたぁん! しっかりみててねぇ〜?」
閃光の輝きを放つウサギが一匹ポツリと描かれている全体的に白に近いパ〇ツを見せつけられ、困惑する僕を楽しんでいるようだ。
「待て!それは戦意喪失に値する! 」
「なんでぇ? 」
「お兄ちゃんはそれを見ればそれだけで満足して何もしないで終わっちゃうぞ?! 」
途中こえが裏返った。
多分この状況を打破しようと必死なのはバレバレである。
が!しかし奈那は、遊びを止めることを条件とされると手を引く習性がある!……。
「わかったよぉ、そのかわり、いまみたパンツのかんそーあとできかせてね? 」
なんていう妹だ。
兄にパンツを見た感想を言えとは。
まぁとにかくこのツイスターゲームとやらを早く終わらせて奈那が持っている力について問いただしてやる。
「もうやるよ? 」
奈那が嬉しそうな顔でこくりと頷く。
「じゃあー右手を赤」
僕の命令と共に奈那は右手を自分から一番近い赤色の円におく。
「つぎななだね! んーと、みぎあしをあおー!! 」
奈那の命令通り右足を青におく。
そして次の命令を……、これ、いける!
「左手を、緑」
奈那が命令通り左手を……!
それは、まさに僕が狙っていた通りのことが起きた。
赤と緑は一番離れていて、そこに145cmの中学一年生ときた。
手が短く、大きく広げることになる。
そして……その広げる手は、同時に置かなければならないため、四つん這い状態になる。
そこで奈那が今着ている大きすぎるパジャマを見てほしい。
胸元と、僕のパジャマに僅かな隙間が現れる。
そう、まさにこれが─ラッキースケベ─
いや、意図的に細工したので意図的スケベとでも言うのだろうか、どちらにせよ、奈那の胸元をみるという目的には達することが出来る!
……………………!
どうやらここからでは、胸元の隙間が暗く、よく見えないようだ。
失敗したああああ!!
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おにーちゃんは、たぶんななのことがだいすきです。
今も、ななの胸をみようと、努力していることでしょう。
ななはそんなお兄ちゃんがだいすきです!
いつも優しくて、かっこよくて!それにシスコンな所とかでしょうか。
ななはお兄ちゃんの欲を満たすためにお兄ちゃんに命令してあげます。
「じゃぁあ! ひだりてをあお! 」
手助けをして上げました。これでお兄ちゃんは、ななのひかくてきに近い青に手をおけばはれて意図的スケベの完成です!
はてさて、お兄ちゃんはどーするのやら!
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「ひ、左手を青? 」
「うん! どしたの? はやく! お兄ちゃん! 」
なんと、ここに来て意図的スケベの最後のピースが揃ってしまった。
しかーーーーしっ!
ここで奈那の手前に手を置いてしまうと奈那の思うつぼだ。
奈那はこういうとき、必ず僕を翻弄させるようなことをしてくる。
だからこそ、ここで奈那の思いどうりに動いてしまうとお兄ちゃんとしての威厳が……
妹の胸を見ようとしている時点で威厳もクソもないのは分かっている。
だが!僕にもプライドがあるんだ!
そっと右手を奈那の手前の青におく。
威厳……崩壊!
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やはりお兄ちゃんは奈那のおもわく通りにななの近くの青に手をおいちゃいました!
お兄ちゃんも気づいてたはずです。
ななはこういう性格なのです!お兄ちゃんの反応をいーーっぱい見て!それで心の中で可愛がるだけでななは幸せなのです!
しかし、お兄ちゃんはどうやらななの胸元を見て残念がっています。
何故でしょうか?
分かりません!
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やられた。
まさかその胸でブラをしているとは。
いや、ブラなんてあったか?
それに奈那は一度、魔法を使って胸を大きくした。その時このサイズのブラなら飛び散って壊れちゃうんじゃ……。
何しろやってしまった。
これで僕もはれて
「やっぱりおにぃたぁんしすこんだぁ! 」
面目無い……。
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どうやらお兄ちゃんはななが魔法でブラジャーを付けたことに気づいていませんでした!
作戦大成功です!
はてさて、お兄ちゃんはどうすることやら。
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あれから十五分がたった。
今の状況は凄くそそるものがある。
つまりツイスターゲームにおけるベストポジションというやつだ。
奈那のポジションは赤の三番目、右足。
緑の四番目左足。赤の二番目右手。黄色の二番目左手。いずれも全て奈那から見てである。
いわゆるM〇開脚状態……
たいして僕ポジションは、まぁ簡潔に言うと四つん這い……つまり奈那のパ〇ツが目の前に!とはいかず、真反対に顔を突き出している。
あまりにも奈那のポジションニングを考えすぎて自分のポジションがこうも屈辱的になることを考えてもいなかった。
これじゃ生き殺しだ!
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お兄ちゃんはきっと今のななのじょうたいを見たくてたまらないはずです!
けどななはあえておあずけ四つんばいじょうたいにお兄ちゃんをおとしいれてあげます!
これでお兄ちゃんがわたしのじょうたいみたさにこちらを向けば……!
ななの勝ちです!
ななはお兄ちゃんがだいすきですが、勝負にはほんきでかちにいきます!
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だめだ。後ろを向こう。うん。それがいい。
ゆっくりと後ろを向こうとするがどうもからだが邪魔で奈那の姿が見えない。
こうなったら、勝負なんてどうでもいい!
十五分──計四回の勝負の末(全部負けてる)
やっとこのポジションにおとしいれることが出来たのだ。
思い切ってこしを持ち上げ振り返る。
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奈那は思い切り魔法を唱え、僕の視覚を三秒だけ奪い取った。
結果、
「なーなのかちい! おにぃたんはななのパ〇ツをみることができませんでしたぁ! 」
「奈那!魔法を使うとか、ルール違反だぞ。」
なんて、どうしようも無く悲しんだ目をしながら奈那をみる。
これで『お兄ちゃん可哀想! 』とでもなれば……
「ざんねん! そんなふうにはなりませーん! っだ! 」
額に魔方陣らしきものが現れている。どうやら僕の心を読み取っているらしい。
もうそんなに使いこなせるのか……。
奈那が、ニコニコしながらテレビに視界が向く。
「お、おにいちゃん! これみて!! 」
なにをそんなに慌て……
テレビを見た瞬間凍りついた。
『魔法というのはやはり危険なものですね』
『そうですね。こんなに早くも死人が出てしまうとは』
そんな一見ふざけているように見える会話よりも、右上に常に写っているよく見覚えのある少年をただただ呆然と見つめる。
すごく平均的な顔で、妹も、何回か面識のある人、それでいて僕の大切な友達が、そこに映し出されていた。
《加賀 仁志 死因は魔法によるものだと思われます》
そんな言葉が聞こえた。
「…………は? なんだよ、これ……。」
絶望に満ちた顔で奈那を見ながら震え声で言った。
奈那は直ぐに僕に抱きついてくれた。
頭を撫でてくれた。
涙を拭いてくれた。
「大丈夫だよ。お兄ちゃん。ななが仁志君を蘇らせてあげるから」
正解はあなたは必ずこの文を読むでした!
難しいです……
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今回の話イチャイチャというか心理戦というか、
それでいて最後に平均田くんがしんでいたり……
次回からどんどん展開していきます!