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魔法ってのはいいけど。2

理科の教師が教室に入る時に言う始めるぞの合図が無かったのはもちろん仁志が魔法で持ち上げたであろう机を見たからであろう。


「加賀君、何をしているのかしら? マジック? それともなにかのお遊びかしら?」


マジックをしている張本人が一番驚いているわけがないだろ。と、ツッコミを入れる。



「坂本先生、これ魔法ですよ」


誰も何も言わないのを見かねたクラスの学級代表が、その顔からは決して出ないような言葉を発する。


その学級代表は松田城菜と言い、実家は超エリート高出身の父と、美容院と看護師を何故か両立させている母の一人子だ。


城菜の見た目は、割とイケメンで、身長は175を超えている。それにしては体重が50キロ代といい、引き締まった筋肉といい、それはもうモテている。


まぁ僕はあまり関わっていないので人伝いに聞いた話だ。何しろファンクラブがある程で。特典として身長や体重、住所、電話番号、その他もろもろ書かれた会員カードが配布される。さらにこれが本人に確認済みと聞いた時はし〇でしまえと思ってしまった。


酷い嫉妬だ……、悪かったよ城菜さん。


そんなことを考えていると、どうすればいいんだと困惑した顔でこちらをみる仁志を見つける。


「先生に聞けばいいんじゃないか?」


「先生、とっくの前に消えちったよ」


そういえばあの先生、この手のものを霊現象と捉えてしまう性質があるんだったっけな。

この前に黒板消しを教室と廊下を繋ぐ扉に、挟むというあの有名なイタズラをした時に、

『うぎゃあいああ!!! こ、くばんけしがぁああああああ! 』って、

あの時は僕も少し笑ってしまった。


「何笑ってるの? 白夜くん」


どうやら思い出し笑いしていたらしい。

珍しいな、僕が笑うなんて。


「ねぇ、はーくーやーくん!」


「あ、あぁ、いや。何でもないよ」


今俺に話しかけてきたのは女子の中で唯一話が出来る白夜愛莉だ。

愛莉とは高校一年のとき同じクラスになったのだが、苗字が同じで向こうから話しかけてきたのが最初だ。

愛莉も温泉が好きで、その日は早く時間がたった気がした。



「でもさ、あれどうにかしないといけないんじゃないの? 」


顔はまぁまぁの可愛さで、最初にあった時は少し見とれてしまっていた。それがきっかけで目が合い、温泉の話になり……と、少しだけ変な出会いだが、まぁ悪い気はしていない。


きれいな肌だ。身長は僕の拳二個小さいくらいで、可愛げのある子だ。


「だな」


「みつる!これどーすればいいんだよ!」


仁志は謎の発言をしたあと、この謎の円状や、不思議なことが立て続けに起きた。

つまり、この現象を取り消す何かもあるのではないか、と軽い推測をしてみる。


「仁志そのままにしてろよ。多分それ、お前の手と連動してて動かしたら机も動くと思う。」


「ん?」


そう言いながら仁志は手を右に動かした。


「ば、バカ!おまっ!」


仁志の手と連動しているであろう机がか弱い女子生徒にぶつかりそうになる。

が、僕の声に気づき寸前で止める。


「だから言ったろ! 」


「ご、ごめん。いやでも、この手ずっと上げるのキツいんだぞ」


平均的な頭脳でちょっとは考えろよ、


「その手を気を付けながら下に落とせばいいだろ」


あ、そんな手が!なんて言いたげな顔をしながらゆっくりと下に落とす。


それで万事解決、とはいかず、未だに重たげな仁志を見る。


「まだ重たいのか?」


「白夜くん、多分この魔法は机の重さを手にかけているのじゃないのかな」


そう言うのはやけに仁志仲がいい研究好きな丸メガネ代表飯島 榊だ。


飯島の学力の良さは類を見ぬもので、もちろんこの坂手島高校の学力トップ、それに全国数学検定にチームでて、優勝したほどの実力だ。

飯島はどちらかと言うと愛されキャラではなく、一人だけ孤立していてるかわいそうな子だ。


まぁ当の本人は勉強に集中するには友達なんて要らないなんて言ってそうだが。


「飯島、なんでそうなる?」


まぁ当然の疑問だろう。城菜が透かした顔で言う。


「それは仁志の顔を見れば一目瞭然かと」


クラス全員が仁志顔を見る。

そしてクラス全員が笑いの海に包まれる。


「ひとしー! なんだよその顔! 」


仁志の顔をみる。

同時に僕も笑う。


仁志の顔は鬼とそこら辺にいるおばあさんを混ぜたような力強い顔をしていたのだ。


「お、まえらぁ!」


「とりあえずなにか方法考えるからちょっと待ってろ。」



少し早く出来ました。

今回はキャラ紹介が内容のほとんどで、退屈でしたかも知れませんが、見てくれてありがとうです!

明日も出すのでよかったら見てみてくださいね!

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