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告白ってのはいいけど。

こんにちは!いや、こんばんは!ですね、

ブクマが11もあることに驚きと喜びを感じています。本当にありがとです!あと、なぞなぞはきょからやめにします!ある人に、なぞなぞを考えすぎて内容が入らなかったって言われて、やってモータと思いまして……笑

では、どうぞ!

胸を揺らしながら僕の前まで走ってきた愛莉を見る。

もちろん顔をだ。


「みつる! しばらく見なかったから心配したよ。その……大丈夫? 」


「うん。」


素っ気ない返事をしてしまった。

せっかく心配してくれたのに。


仁志は愛莉のどこを好きになったのかな、


──やっぱり胸か。


本来であれば夏休みにはいるのだったが、通り魔事件のせいで、多少は安全な学校に、登校することに学校側が決定した。


しかし僕はここ数日間通り魔を殺すための作戦を練っていたのだが、結局何もわからず、担任の先生と妹の説得により、学校に行くことにした。

確かに僕が部屋にこもっても何も変わらない。それなら少しでも外に出て、通り魔に運良く遭遇して……なんて考えていたが、ランダムでも何でも魔法を使えない僕が何人もの人を殺した通り魔に勝てるわけがない。



「なぁ、愛莉。変な事聞くけど、好きな人とかいる? 」


真新しい気のフローリングに反射する自分の顔を見る。

愛莉を直視は出来ない。仁志の気持ちを知っているから。



「へ!? きゅ、急になに? 仁志君が亡くなってから、なんか変だよ? 」


いつもと同じ愛莉だ。だが、今だけは苛立ちを覚えた。

その苛立ちが何かは明確ではない。


だが、その気持ちが抑えられないほどに膨れ上がる衝動は感じることが出来た。


「なぁ、愛莉。仁志さ、お前のこと好きだったみたいなんだよな。告白するって言ってたんだよ。それ言った日に殺されて、報道されて、。だから、教えてくれないか? 愛莉は誰が好きなんだ? それが仁志じゃなくてもいい。でも、仁志も気になってるはずなんだ、仁志のために、教えてやってくれないか。」


それを知った所で仁志がこころおきなく天国に、行けるなら。そう思ったが言った後で気づく。


──こんなこと聞いて、愛莉にも仁志にも、迷惑しか掛けてないだろ。分れよ。もう仁志はいないんだ。


教室の奥にある窓の外側にある葉が一つ落ちたようにみえた。


少し顔を赤らめながら愛莉が、


「それなら……いいよ。仁志君のためになるのなら。 私の好きな人……」


言葉に詰まりながら、


「白夜くん……私、白夜くんのことが好き。」


………………。


最悪だ。



人生で初めて言われた好きの気持ちは、とてつもなく複雑な感情がこもっていた。


僕は沈黙する。


──そんなのって、ありかよ。


「ありがと、これで仁志も……。でも、そうじゃないんだよな、なんで、僕なんだよ。」


好きの気持ちを伝えるのって、すごく凄い事だ。

言われた人は、相手の気持ちを考えて返事をしなきゃならない。


なのに僕は、愛莉の気持ちを踏みにじった言葉を言ってしまった。


──これじゃ……誰も幸せになれない。


結局その日は普通に授業を受けて、妹のいるマンションに帰った。


愛莉に謝りもしなかった。


ただただ複雑な感情が自分の中にいることが腹ただしかった。


そんな感情の中で眠りにつく。

その日の夢は、僕の記憶の中にあるものだった。


────────────────


「こんにちは。」


少し背中が丸くなっているが、誠実そうな男が言う。


ここは、僕の家の目の前だ。


「こんにちは。」


返事をする。妹はリビングで寝ているはずだ。


いきなり僕の家に来た人は、中城と名乗るもので仁志の隣に住んでいる。仁志の家に遊びに行っている時にたまたま僕を見かけ、挨拶に来たという。


見た目は黒髪のスポーツがりで、がたいもよく、黒いスーツで身をまとっている。

少し身長は高めで、それでいてお腹も出ておらず、中学二年の僕に、好印象を植え付けていた。


その男は、黒いカバンから何かを取り出す。

そこから出てきたのは原稿用紙のようなもので、右上に、紐のようなものが通されている。


「私は小説家を目指しているものです。一度読んでみてもらえませんか? 」


断る必要も無いので、


「分かりました。これからも宜しくお願いします。」


これは『僕』をじゃなくて『仁志』をというニュアンスを込めた礼儀だ。


「ありがとう、感想とかは聞かないけど、面白かったら、是非うちへ来るといいよ。」


「はい。」


そう言って彼は隣の部屋へ向かった。

今思えば彼は、このマンションのほとんどに同じものを渡していたのだろう。

カバンを開けた時、渡されたもの以外にも多くの原稿用紙の束があったからだ。

推測でしかないのだが。



そして僕はその原稿用紙を……


────────────────


目を覚ます。青いカーテンから夏の日差しが容赦なく僕の瞳に映り込む。


──そういやあの小説、引き出しにしまって読んでなかったな、


あの時、妹がUNOを持って僕の元に、


「おにーたん!UNOやるよ! 」


なんて言うもんだから、直ぐに原稿用紙をしまって遊んだのだ。


──読んで見ようかな。



まだ登校する時間までには余裕がある。特にすることもないので僕は少しホコリをかぶった原稿用紙を取り出した。



その原稿用紙が、通り魔のものだとはこの時の僕はまだ知らなかった。

お疲れ様です!

ちなみに愛莉ちゃんはヒロインではないですよ笑


次回は魔法が飛び交います!

自分戦闘シーンは初めて書くので絶対下手くそですがアドバイスとか貰えると嬉しいです!

感想や評価お願い致します!!←切実

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