七話 選択教科は希望通り?
結構空きましたが思い出して投稿頑張りました。
次はいつになることやら…
食べ終え食器を持ってきた雪と協力し早々と食器洗いを終えた優は教室に戻り机に突っ伏していた。
雪と一緒にやったのでいつもより早く終え、教室に戻るだけで予鈴が鳴るいつもの昼休みとは違い、まだ、二十分も残っている。それなら、友達と話したらいいと思うだろうが、今までこういったことはなく避けていた面もあり気軽に話せる相手はいない。
それなら雪はどうだと思うだろう。だが雪は、クラスのみんなから人気があるのか、一人でいるのが珍しいんじゃないかと思うくらい、いつも誰かに囲まれている。つまり、あんなとこに入ってけない。
まあ、いつものことだと思えば・・・って、いつからこう思うようになったんだ?
優は、雪と会い変わったのか、前の自分とは違う考えに驚き、不思議に思いながら夢の中へとはいって行った。
「―――ろ!―――きろ、優!起きろ!そして、ちゃんと聞け!」
優は声に気付き顔を上げる。そこには担任の進一がいた。
「ふぁああ〜・・・なんですか、先生?」
寝起きの頭から出た言葉は、だるそうな感じで、ほかの教師が聞いたら説教ものだ。
「そんな不機嫌になるなよ。いつもは寝ていてもいいんだが、ほれ」
進一はそう言ってプリントを渡す。そのプリントには『選択授業希望調査』と書かれていた。
「二年になったら選択別に別れて授業を受けるからその希望を聞いているのだが、あまりにも多くなると授業にならなくなってしまう。だから、今のうちに人数調整をしないとならない。なので、これは明日までに出すように」
用紙を読み進めていくと、美術・音楽、家庭・技術と並んでおり、選ぶ教科は二つあった。授業内容としては、美術は静止画、彫刻、版画など先生の決めたものを作るだけで、音楽は歌唱、演奏など教科書や先生の持ってきた曲をやるだけだ。
この二つなら、一人作業の美術かな。
次に、家庭は料理、裁縫など家事に役立つ内容を教わり、技術は工作、PCの基本操作や情報処理関係などと仕事に役立ちそうな内容である。
この二つでは迷うが、一人作業が多い技術がいいかな。
そう考え、丸をつけようとしたが、急に手をつかまれ止められた。
「おいおい、もう決めちまうのか?」
まだいた進一が手をつかみながらそう言っているが、無視して動かそうとする。
「ちょっ、ま、まてっつうの!」
押し戻されるが対抗し押し返す。
「はあっ!?な、なん…て…力だっ!」
「はあ…なんですか、先生?」
「はあ…はあ…なに、ただ簡単に決めるのは良くないと思ってな…っておい!?」
話している途中に描こうとしたら気付かれ止められてしまった。
「ちゃんと考えましたから、止めないでくれませんか?…てか、どっか行け」
「確かに、考えたのだろう。しかし、こちらには譲れないことがあってだな、つまりだな、頼む!いや、お願いします!家庭を選択してください。俺のために、いえ、私をお救いください、お願いします!」
放課後ということで他の生徒が帰り、いないからか、土下座でもするのではないかという勢いだ。いったい何がここまでさせているのか気になるが、これ以上続くのはめんどくさい。仕方なく家庭の方に丸をつけると、奪い取るかのように進一が取り、すぐしまった。
「やったぞぉぉ!…人数調整という理由で移せないとわかった時は焦ったが、これはまだ優が希望調査を出していないことに気がついた時よりうれしいぜ!もう変更できないようにしなくては!」
そう言いながら進一は教室から飛び出していった。翌日、すぐに飛び出したため、優には後半部が聞かれずに済み、進一は安堵するのであった。
真:どうも、今回もキャラコメでお送りしまーす。
担:キャラコメって何だ?ってか担じゃわからないだろ!せめて進にしてくれ!
真:キャラクターコメントの略なんだけど、だめかな?
担:いや、それはいい。ネーミングセンスは俺もないから、でも担だけは直してくれ!
真:しょうがないですね。
進:おお、これだこれ!
真:それでは、納得したところで、今回の気になる点について話し合っていきましょう!まず一つ目に、なぜ優を家庭にしたかったのか?
進:ああ、それはだな―――
晶:し・ん・ちゃ~ん
進:ひっ!…ガタガタブルブル
晶:あらあら、どうしたの?
進:な、なんでもない!大丈夫だ!だから、近寄るな!―――はっ!?
晶:そう…そんな態度をとるの…後で私のところにいらっしゃい、ふふふ
進:い、いやだー!
晶:あらあら、しょうがないわね。お先に失礼するわ。……待ちなさい、進一!
真:……まだ一つ目ですが、まあ次の話で分かるということで、次回にこうご期待!それでは、また次回でお会いしましょう。