六話 昼食は○○
この調子でいいのだろうか?
まあ、趣味でやっているのだ更新に間があってもいいだろ。
というわけで、久しぶりの更新です!
なんか毎回言っている気がしますね。ということは久しぶりではなく定期的なのでは?
まあ、そんなどーでもいいことは気にせず 六話 昼食は○○ をどうぞ!
午前の授業が終わり昼休みとなった。
優は弁当を持ってきていない。つまり、今教室に残っている弁当派ではないということ。
この学校には弁当派のほかに購買派と学食派がある。この学校は気軽に利用できるレストラン風の食堂がある。もちろん、この学校関係者が経営しているので学生の懐にもやさしい値段だ。しかも、朝から下校時間(夜の八時)までやっているので部活後に利用するものも多い。その隣にはコンビニみたいな購買がある。こっちも同様に営業しているので朝や休み時間に必要なものをそろえたり、パンなどを求めたりと利用するものが多い。
優はその中の購買派に当たる。だがちょっと特殊な方法で手に入れる。
そういえば雪はどうするのだろう?
ふと、そう思い戸の前で振り返り、教室の中を見渡す。すると、雪と目が合った。どうやら雪もこっちを探していたようだ。
「雪」
雪の名前を呼び手招きする。
「はい」
返事をしてこっちに来る雪。そして、目の前で立ち止まりなんですか?という風にこっちをみる。
「雪は昼飯どうするんだ?ないなら一緒に買ってくるが」
「・・・はい、お願いします」
どうやら、準備していなかったようだな。まあ仕方ないか。
「わかった、買ってくるからちょっと待ってろ」
そういって購買に向かおうと振り返る。
「あのっ」
そんな優に後ろから声がかかる。振り向くと雪が何か言いたそうに立っている。
「何だ?」
「い、一緒に、行っても・・・良いですか?」
確かに一緒に行ったほうが良いかもしれない。
「ああ」
そう短く答え歩き出す。その後ろを雪はついていった。
俺たちの教室は北、南、東、中央とある中の南校舎の二階にあり、目的の購買はそこから北にある中央校舎の一階だ。
中央校舎は三階まであり、その階ごとに渡り廊下を渡って行くことができるが、優は渡り廊下には向かわず階段を降りて一階にいく。ほとんどの生徒は中央校舎を通っているので、こっちを選んだのだ。だが、中央校舎内は混んでいるので、どちらから入っても変わらない。いや、中央校舎を上から階段を降りた方が早いかもしれない。
中央校舎に、しかも、隣り合わせに造るなんて…と思いながら一階の渡り廊下に入った。そして、そのまま右に曲がる。一階の渡り廊下は左右にある広場と中庭に出られるように壁がない。中庭も舗装されてあり履き替えずに通ることも許可されている。まあ、雨の日や汚れたときは渡り廊下に置いてある雑巾やマットで拭いてから入ること条件だが。
優は中庭を通り学食の裏にまわった。
少し歩いて優は立ち止まる。優の目の前にあるのは扉だ。関係者の通用口として使われているものだ。優は躊躇いもせず、扉を開く。そして、何も言わずに入って行った。雪は少し躊躇ったが優に離れないようにあとをついて行く。
「今日は二人分作ってくから」
「ええ、いいわよ。そこにあるのを使って良いから。お代はいつも通りでいいから…あら、あなたが誰かと来るなんて珍しいわね」
返事を聞く前にもう作り始めている優の後ろに誰かいることに気付いたここの管理者と思われる女性が、驚きと好奇心を隠さず表情に出しながら雪に近付いていく。
「ねぇ、この娘ってあなたの彼女?人付き合いが苦手なあなたにねぇ〜…嬉しくて涙が出て来そうだわ」
雪は
「あの……その……」と反応に困り優の裾を掴み俯く。
「あら、可愛い♪」
そう言って雪を撫でる女性にはぁ…と溜め息をついてから優は作り終えたサンドイッチを持って、休憩用のテーブルに置き椅子に座る。
「晶子さん、そろそろ雪を放してあげてくれないか?」
雪の頭を撫でるとともにいつの間にか抱き締めている女性、神奈晶子にいうと、えぇ〜といった風な顔をして雪を解放する。
「雪、こっちに用意したから座りな」
雪ははいっと少しびくついて返事をし優の隣に座った。
「もぉ〜、ダメじゃないそんな言い方しちゃ。あの可愛くて素直な優ちゃんはどこに行っちゃったのかしら」
「・・・」
もくもくと食べる優。その隣で優の用意したサンドイッチをおいしそうにほおばっている雪。遠くを見て昔を思い出している晶子に反応してくれるものはいなかった。
「前は反応してくれたのに・・・これが反抗期というものかしら?そうよ、あの優ちゃんのことだもの。すぐに終わるわ。今は我慢のときよ」
こぶしを握り遠くを見上げているの人は俺の親戚の晶子さん。家が近くということとこの学食と購買の経営者ということで家と付き合いが長い。そのためか、ここに入ってからはよく世話になっている。それと、反抗期とは違う!いつも通りだ!
「晶子〜!サボってないで仕事しなさいよね!」
「休憩よ、休・憩!それに私はオーナーよ?料理なら他を当たって頂戴」
晶子に話しかけたのはレストラン(学食)の料理長兼大学時の友人の御堂奏味。晶子が店を始めたと聞き手伝いに来ていたのだが、いつの間にか料理長となっていたという。実際、料理の腕はよく、ここの学食は評判がいい。
「そんなこと関係ないわ。私が教えたのよ?もう料理人としていけるわ」
「いやぁ〜、優ちゃんと離れたくない〜。カナ〜、優ちゃんとのひと時を邪魔しないでよぉ〜。優ちゃ〜ん、助けてぇ〜」
優たちに助けを求めている晶子を引っ張って行った。
そんなことを無視している優はもう食べ終わり、使った材料を表にチェックしてあるのを確認し、食器が入っている流し台に自分の使った食器を持っていき洗い始める。ここには食器洗い機があるが、それはひとつしかなく一度に洗いきれず溜まってしまったものがこの流しにおいてあるのだ。昼時は特に多い。そのため今は自分で洗うしかない。
優はその流しにおいてある食器を次々と洗っていく。なぜ、優が洗っているのかというとこれがお代の変わりだからだ。
M:新キャラ登場。といっても脇役ですけど・・・まあそんなに出てこないので気にせず―――
カナ:ちょっと!脇役でも一応この話に出てくるんだから、気にしなさいよ!これでも、優とは近い位置にいるんだから。
M:いや、近いとは言えない気が・・・それに優、雪、レンになごみ、進一に美月、紗希、晶子に奏味とキャラも増えてきましたし、誰が重要かはっきりさせたほうがいいと思って―――
カナ:私は重要じゃないの?苗字まであるのに?
M:ええ。
カナ:そ、そんな・・・
晶:まあまあ、そんなことで落ち込まないの。未来はわからないものよ。まだ、未来は変えられる。そうよ、舞台に出たいなら出ればいいのよ。
M:いや、それはちょっと---
カナ:そうだわ!その通りよ!よ〜し、狙うは主人公の座よ!有名なヒロイン女優になるわ。
M:え〜と・・・これは私の作品ですよね?勝手に動かれては困るのですが・・・
カナ:何言ってるの?これも、あなたのシナリオ通りでしょ?変なこといわないでよね。
晶:まあまあ、そんなに作者をいじめないで。これも、良かれと思ってしているつもりなんだから。
M:つもりって・・・
カナ:そうね。何もわかっていない作者のためにもここはおとなしくしてあげるわ。
M:ここはって・・・はぁ、まあ、いいです。これからも 優 をよろしくお願いします。あっ、一応言っておきますがこれはフィクションですよ。上記の女優とかそういうのも含めて。
カナ:そういえば、晶子。このあとがきって考えてみれば変よね。自作自演でやっている、頭のおかしなやつにしか見えないわ。
晶:カナ、それは違うわ。想像力が豊かなだけよ。
カナ:そうかなぁ〜・・・あっ、そうか。妄想力が豊かなのね。納得納得。
晶:もう、カナったら。
M:はぁ・・・
こうしてあとがきが終わっても二人の会話は二時間続いた。