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一話 少女と猫は雪!?

 さあ、優の前に現れた不思議な店。そこで手に入れた鈴にはどのような効果が?

 それでは、一話 少女と猫は雪!?をどうぞ。

 ピピピピピッ ピピピピピッ

 

 目覚ましの音が鳴り響く優の部屋の中、窓から朝日がさす。そう、朝になったのだ。

 

「ん・・・」

 

 目覚ましの音をとめるために手を伸ばす。起きなくても届く位置においてあるのだが、

 

「ん?・・・ん〜」

 

 届かない。思いっきり伸ばしても何かが邪魔をして届かなかった。

 

「・・・ん?・・・あれ?」

 

 目覚ましの位置を確かめるため目を開けてみると、目の前に顔があった。

 

「・・・え?・・・あれ?・・・」

 

 これは夢なのかと頬をつねったり、目をこすったりして、まださめてない頭の中で今の状況を確認する。

 

「うわっ!?」

 

 夢ではなかった。そう頭で理解するのと同時にガバッと起き上がり、距離をとる。

 

(な、何だ・・・なんで女の子がいっしょに寝てるんだ?)

 

 優のベッドにいたのは女の子。しかも、見たこともない子だ。

 

(えっ・・・あれ・・・俺はいったい・・・何をやらかしたんだ?)

 

 優は頭を抱え込む。

 

(少女と寝た・・・見知らぬ少女・・・連れ込んだ?・・・誘拐!?)

 

 この状況に驚き冷静でない脳は悪い方向へと思考が行く。

 

(いや、マテまて待て・・・落ち着け!そんなことがあるわけない!そうだ、昨日は特に変わりなく過ごし、雪と寝たんだ。・・・そうだ。寝るまでは何もなかった。・・・ん?寝るまでは?なら寝た後に何かあったのか?・・・夜か?・・・いや、朝か?・・・って結局変わりないじゃん。そうだ、時間は関係ない。問題はこの子が誰かということだ!)

 

 そう結論付けた優はベッドで寝ている女の子を見る。

 

(名前・・・不明。性別・・・女。年齢・・・不明。中学生くらい?他に・・・白い髪に猫耳。よって、かわいい少女と断定)

 

 見てわかったことはそれだけ。結局何もわからなかった・・・が、

 

(ん?・・・猫耳?・・・ネコミミ?)

 

 一つ普通とは違うところに気が付いた。

 

(何でネコミミ何だ?)

 

 そう、少女の頭についている物だ。触るとぴくっと動きまるで本物のようだ。

 

「って、本物じゃん!」

 

「んん・・・ふあぁ〜・・・ん?」

 

 少女が起きた。しかもこっちを見ている。おまけに服を着ていない。

 

「って、えええぇぇーーーー!!」

 

 パニクっている頭の中で警報が鳴り響いている。

 

「優さん、おはようございます」

 

「お、おはよう」

 

 今の状況を把握しているのかしていないのかわからないが普通に挨拶をしてきた。しかも、俺の名前を知っている。

 

「・・・?どうかしましたか?」

 

 そう言って少女はベッドから降りようとする。すると、体を隠している毛布が少しずつずれ落ちてきた。

 

「わあぁーーー!!うごくな!」

 

 そういって少女を止める。

 

「えっ?」

 

 何でとめるのかわからないといった風に首をかしげた。

 

(自分が服を着ていないとわかっていないのか?・・・まあいい、まずは服を何とかしなくては!)

 

 引き出しから適当に服を取り出しベッドの上におく。

 

「これを着ろ」

 

 そういって部屋を出た。そしてズルズルと扉に寄りかかりながら床に座る。

 

(どうして女の子が・・・しかも裸)

 

「って、わあああぁぁぁ!!何考えているんだ俺はあぁぁ!」

 

 思い浮かべた光景を忘れようと頭をかきむしる。すると

 

「どうしたんですか?」

 

 中から、心配するような声で少女が訊いて来る。

 

「い、いや!なんでもない!気にしないでくれ」

 

(落ち着け、俺・・・そうだ落ち着くんだ・・・)

 

 そう、深呼吸をしながら落ち着かせる。

 

(よし、落ち着いてきた・・・ぞ?)

 

 急に背中にあった扉の感触が無くなり後ろに倒れる。

 

「いたっ!」

 

 いきなりだったのでゴン!と床に頭をぶつけてしまった。

 

「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか?」

 

 どうやら、少女が開けて支えがなくなって倒れたようだ。そんな、俺に少女は謝ってこっちに近づいてくる。その少女は漫画などでよくあるワイシャツ姿。そう、上しか着ていない。

 

(狙ったわけではない。あわてていたからこれだけしか出せなかったんだ。わざとじゃない!断じて違う!)

 

 心の中で故意じゃないと否定する。だが、その姿に目が放せずにじっと見つめていてしまった。

 

「あの・・・大丈夫ですか?」

 

 心配そうな顔でかけられた声で、ハッ!?と気づく。

 

「だ、大丈夫、大丈夫。このくらいなんとも無いよ」

 

 そう言って立ち上がり部屋に入る。

 

「えっと・・・あのさ・・・君さ・・・」

 

 いろいろと言葉を考えるが

 

「誰?」

 

 結局出てきたのは何も変化させていない直球。

 

(これじゃ、いろいろかんがえたいみねぇーじゃん!何やってんだ俺!)

 

「えっと・・・やっぱりわかりませんか?」

 

 少女は少し悲しみを含んだ笑顔でそういう。

 

(えっ?会ったことがあるのか?ということは、俺が忘れてるってことか?そんなこと言われてもわからないものはしょうがないじゃないか。そうだ、俺は悪くないぞ。だからそんな顔をしないでくれぇー!)

 

「ああ・・・」

 

 心の中でそう叫びながら返事をする。

 

「そうですよね。自分でもまだわけもわからない状態ですから」

 

(なんだ?自分でもわからないような状況なのか?いったい何なんだ?)

 

「あの・・・わたし、雪なんです」

 

「えっ?君の名前も雪って言うんだ。家の白猫も雪って言うんだよ。いやぁ、すごい偶然だなぁ。あははは」

 

 名前を言われても思い出せない。このままだと何か気まずい。何とか他の話題を作ろうと出すがそれが一気に発展させた。

 

「私がその白猫なんです」

 

「えぇっ!!」

 

 突然の出来事に驚き固まる優。そんな、漫画やゲームみたいな出来事を体験するとは思っても見なかった。

 どうでしたか?

 読む人によってはR指定ではないのかと思うでしょうが僕はそうは思いません。少年誌を見てください。そう、これはまだ、少年誌の粋内です。

 とまあ、そう訴えてみたのですが、R指定だと思う人はいないんじゃないかと書いてから思う。

 まあどっちでもいいや。

 雪に起きた現象はこれから、二話で明らかになりますので期待していてください。

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破棄所HP
http://hakidokoro.iinaa.net/

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