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序章 雪との出会い

 最初に謝っておきます。

 すみません。

 

 知識もないのにこんな話を書いてしまいました。

 どこらへんかというと動物に関すること、施設に関することなどなど。

 読者の皆様がそのようなことも許せる心の広い方だと信じてこの作品を載せました。

 もし評価をしていただけるのならばアドバイス的なことをよろしくお願いします。

 

 あとこの作品はまだ納得がいく内容になったいないので少しずつ修正していきます。

 なので、途中から変わることも・・・


 それから一応言っておきます。これはフィクションです。この作品に登場する人物、地名等は実際のものと関係ありません。

 というか実際にそういう名前があるのかな?


 7/23 これから修正します。主人公の設定を少し変え、内容をかなり変更の予定 30%

 7/27 修正 50%

 8/09 修正 75%

 8/12 修正 85%

 8/21 修正 100%


 たぶんこれで修正は終わり。本文以外は変えるかも・・・

 まあ、読んでみてください。あんまり出来が変わらないかもしれないですが・・・

 秋が過ぎ冷え始めた十二月の始めの昼ごろ、学生服を着た男が歩いていた。

 この男は神代優かみしろゆう私立神代じんだい高校の一年生だ。

 優が通う神代高校はまだ授業をやっている時間だ。

 そんな時間にここに居るということは遅刻か、学校をサボったのかのどっちかだろう。

 だいたいはサボリのほうである。

 

 優は学校の近くの公園に入っていった。そして、人気のないところにあるベンチに座った。

 この公園は無駄に広く、遊具があるところのほかに、木に囲まれているところや広場になっているところ、中に入れる小川と自然公園といっていいほど自然がたくさんある。優はそんな公園の静かな場所が好きで、いつもコンビニで昼食を買って来てここで食べている。

 

 優はいつものように風で揺れる木や草花の音、小川の水の音を聞きながら昼食を食べ、くつろいでいた。

 

「・・・ニ・・・ニャ・・・ニャー」

 

 かすかに聞こえる猫の鳴き声。

 

「ん?」

 

 気になり周りを見てみる。寒いからか何も居ない。

 

「・・・ニャ・・・ニャー・・・ニャー」

 

 またかすかに聞こえる猫の声はどうやら後ろのほうから聞こえてくるようだった。

 

「ん!?・・・あれか?」

 

 ちょうど木の根元に段ボール箱がおいてあった。

 これは間違いなく、棄てたんだろう。どうしてこんな事をするのだろうと思って近づいてみると

 

「・・・あれ?」

 

 段ボール箱には防寒用だったタオルだけ。

 

「気のせいだったのか?」

 

 そう思いながらタオルをとる。そしてダンボールを折りたたみごみ箱へと棄てる。

 

「これはどうするかな」

 

 と手に持っているタオルを見る。

 

(見たところまだ使える。棄てるのはもったいないな)

 

 と考えながら歩いていると

 

「・・・ニャー・・・ニャー」

 

 弱弱しいが今度ははっきりと聞こえた。聞こえたほうを探してみる。すると

 

「・・・いた!」

 

 ダンボールがおいてあった近くの茂みにいた。

 どうやら子猫のようだ。寒いのか震えている。

 

「もう大丈夫だからな」

 

 優はそういってさっき拾ったタオルで包みそのまま抱え込み家に向かった。

 

 

 

 

 

 

 数分して家の前についた優は家には入らずそのまま隣に入っていった。

 

「いらっしゃい・・・あら、優じゃない」

 

 この人は天宮恵あまみやめぐみさん。ここの経営者だ。

 ここは小さいが家の隣にあるということで、昔から怪我をしている動物や捨てられたペットを見つけたとき、よくつれて来ていた動物病院である。

 

「今日はその子かしら?」

 

「うん」

 

 つい昔のくせでそういってしまった。

 

「はい、わかったわ」

 

 と微笑みながらいつも通り診察していく。

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと弱っていたけど、このくらいだったら大丈夫ね」

 

 そういってすやすやと眠っている子猫を渡される。

 

「はい、ありがとうございます」

 

「それじゃあ、何かあったらまた来てね」

 

「はい」

 

 優はそうこたえ家に向かった。

 

 

 

 

 玄関の鍵を開け家の中に入ると

 

「ワンワン!」

 

 犬がじゃれ付いてきた。

 この犬はレン。恵さんの言うことだと雑種らしい。元気のなかった野良犬のレンを家につれてきて世話をしていた。そして、そのまま家の一員となった。

 

「ただいま、レン」

 

 レンにそういって、部屋に入ると

 

 バサバサバサ

 

「うわ!」

 

 部屋の中から優に向かって何かが飛んできた。 

 

「なんだ、なごみか」

 

 優に向かって飛んできたのは鳩だった。平和の象徴なので『和』をとって『なごみ』。なごみは怪我をしているところを見つけ助け家で何日か面倒を見ていた。もう完治しているので自由にしているがなぜか家にとどまっている。そして、今では家の一員としてここに居るのだ・・・と思う。

 

「ただいま、なごみ」

 

 肩にとまっているなごみにそういうと、なごみはバサバサといつもの場所まで飛んでいった。

 

「よし」

 

 優は汚れを取り、寝かしておくところをつくり、解らないところは聞きに行きといろいろとしていく。

 

「ふぅ・・・これでいいだろ」

 

 大体のことを終えた優は一息つくために座った。

 

「ん?」

 

 気がつくとレンとなごみが近くに来て見ていた。

 

「コイツは今日からお前たちの家族になる・・・ええと・・・名前は」

 

 紹介しようとしてまだ名前をつけていないことに気づいた。

 

(名前か・・・)

 

 腕を組み考えるが思いつかない。

 

 ふと外を見てみると雪が降っていた。

 

「雪か・・・ん?雪?・・・そうだ、雪だ」

 

 雪のように白い猫だから「雪」。なんだか子供っぽい発想だが、まあいいか。

 

「お前ら雪と仲良くすんだぞ」

 

「ワン!」

 

 近くにいたレンは鳴いて、なごみはバサバサと翼でこたえた。

 

 

 

 

 

 

 

 雪は少したってから目を覚ました。

 

「・・・」

 

 周りを見渡すとそこは見知らぬ部屋だった。

 

(ここはどこ?・・・なんでここに?)

 

 起き上がろうとするがうまく力が入らない。

 

「ん!?起きたのか。大丈夫か?雪」

 

(え!?) 

 

 急に目の前に現れた顔にびっくりした。それは私のことを雪と呼ぶ男の人。どうやらこの人の部屋に居るようだ。

 

「ニャー」

 

 と雪は目の前の男にこたえた。

 

「そうか、大丈夫か」

 

 言葉は通じていない。こっちはただ反応しただけ。それだけなのに男は心配そうな顔から安心した顔になった。そして、

 

「おれは優だ。優」

 

 男は自分を指して『ゆう』といった。この男の名前らしい。

 

「そして、お前は今日から雪な。わかったか?雪」

 

 今度はこっちを指して『ゆき』といった。優が私につけた名前らしい。

 

「ニャー」

 

 なんていっているかは通じない。だが確認だろうということで肯定だとわかるようにこたえた。

 

 

 

 

 それから、一週間たった。

 一日で体調はよくなり、この一週間、優が見てくれたおかげで、今では元通りだ。

 あと、この一週間で優のこともわかってきた。

 

 優は優しい。いつも相手をしてくれたり、世話をしてくれたりと私たちのことを考えてくれている。

 あと、しっかりしている。炊事、洗濯、掃除などの家事を自分でして居る。

 

 そう最初は思っていた。でも、日がたつにつれて変わっていった。

 

 確かにしっかりはしているが、親と一緒に住んでいないから家事をやっているようだった。

 確かに優しいが、瞳の奥には哀しみが見え隠れしていた。

 そして、その優しさは私たちの前だけだった。いつもは不良生徒として扱われ、クラスメートや先生、そして、地域の人たちと心を閉ざしていき、奥のほうに隠れてしまっていた。

 

 

 雪は優の部屋に入った。するとそこには優がいた。

 優は何か考え込んでいてこっちに気づいていなかった。驚かせようと近くに行ってみると優の瞳には時々見える哀しみの色が見えていた。

『大丈夫?』と声をかけた。言葉は通じなかったが伝わったのか笑顔で何か言ってきた。顔は笑顔でも瞳は変わらず哀しみの色。そんな優のそばにいてあげたいと思い。優の膝の上に乗っかって体を丸めた。哀しみの色が薄まった優はそんな私を撫でた。心地よいぬくもりを感じ、私は眠った。

 

 そんな優の助けになりたいと助けてもらった恩返しの気持ちが強まった。

 

 

 

 

 

 

 この一週間、優は雪の世話をした。雪はすぐによくなり今では元気になった。

 この一週間で優の中では雪はもう家族の一員みたいになっていた。

 でも雪はどう思っているのだろう?

 優の中で不安がよぎる。

 ここから居なくなってしまうのでは?

 いやそれはない。棄てられていたのだから・・・

 でも、ここがすきなのか?嫌いなら出て行ってしまうのでは?俺のことが嫌いなのでは?あいつらみたいに離れていくのでは?・・・

 どんどんと悪い方へと考えがいく。

 

「ニャー」

 

 と、いろいろと考えていた俺の前に雪が来た。雪は心配しているような顔で俺の事を見ていた。

 

「ん?どうした?何かあったか?」

 

 俺は笑顔を作り雪に聞く。雪はそんな俺の膝の上に乗っかり体を丸めた。

 

「なんだ?俺のところに寝に来たのか」

 

 そういって雪を撫でてやる。

 そばに来た雪のおかげでさっきの不安はなくなり安心してしまい急に眠くなってきた。そして、自分もそのまま眠ってしまった。

 

 

 

 

 それから数日経ち、十二月二十五日クリスマス。家族、恋人、友人と集まり祝う日。そんな日の公園に優はいた。

 周りを見渡すといつも通り親と子に別れ話と遊びの二通り。

 でも、今日は少し違っていた。それはカップルだ。

 噴水がある広場に、いつもはあまり人が来ない場所にも人がいる。もちろん、優の指定席のベンチにも・・・

 

「はぁ・・・」

 

 優はいつものベンチを通り過ぎる。そして、ほかにゆっくり休めそうな場所を探すため、そのまま道なりに進んだ。数分後、広場に着いた。どうやら反対側まで来たようだ。そこでは露店が並び賑わっていた。そのほとんどはクリスマスの日に訪れる若者を対象とした装飾品を売っているようだ。

 

「ん!?」

 

 露店の中のひとつが目に留まる。その露店には客が来ていなかった。ほかのとこらには常に一人や二人はいるのに・・・

 

(何を売っているんだ?)

 

 優はその露店に近づいた。その露店で売っている物はさまざまだった。その中で目を引く物があった。それは鈴だった。どうしてこんなにも気になってしまうのかわからない。いつの間にか手に取っていた。

 

「おや、あんたはそれのようだね」

 

「え!?」

 

 鈴のほうに気をとられていた優は突然発せられた言葉に驚いた。

 

「それはただの鈴ではない。これに惹かれたあんたにはわかるだろ?あんたのように望む者だけにわかる」

 

 この露店の者である男は優に気にせず続ける。

 

「そうだな・・・あんたにはこれも必要かもしれないな」

 

 と何か渡された。優は手に渡されたものを見た。それはキーホルダーのようなものだった。それは店の商品に違いない。押し売りみたいなものか・・・

 

「あの・・・」

 

 自分は買う気がないということを伝えようと視線を前に戻すとそこに今までいた男が露店とともにいなくなっていた。

 

「・・・あれ?」

 

 これは夢だったのかと思うほど店も男もきれいになくなっていた。ただひとつ、優が持っていた鈴やキーホルダーみたいな商品を除いて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガチャ・・・バタン

 

 部屋に入った優は椅子に座りさっきの鈴を取り出し眺める。

 

「なんだったんだろう?」

 

 あのあと優はこれを返そうと男を捜したが見つからなかった。そして、捜す必要があるのか?という考えが出る。こっちは損をしていないのではないか?そうだ。無駄なことはやめようと考えがまとまり捜すのをやめ、もらっておくかと思いながら帰ってきたのだ。

 

「ニャー?」

 

 いつの間にか雪が足元まで来ていた。

 

「ん?これが気になるのか?」

 

 と雪に鈴を見せる。すると

 

「ニャッ・・・」

 

 雪は鈴をとまっているかのようにじっと見つめている。

 いったいどうしたんだ?

 

「・・・雪?」

 

 不安になり声をかけてみた。

 

「ニャァ?」

 

 雪はどうしたの?と言っているような感じでこたえた。

 

 

 

 

 

 ガチャ・・・バタン

 

 優が帰ってきたようだ。

 居間から廊下に出てみると優はいなかった。

 

(もう部屋に行ったのかな?)

 

 優の部屋に向かう。

 優の部屋の前につくと中から物音が聞こえた。

 

(やっぱり、部屋にいるんだ)

 

 扉にはいつも通り隙間が開いていた。その隙間から優の部屋に入った。

 優はこっちに背を向けるように目の前の椅子に座っていた。

 いつも通り優のところに向かう。足元まで来たが、こちらに気づいていないようだ。

 どうしたのかと優を見てみると、優は手に持っている物を見ていた。

『何見ているの?』と優に言ってみた。

 優は一瞬驚きこっちを見た。そして、これが気になるのか?といって私に見せてくれた。

 優が手に持っていたのは鈴だった。何処からどう見てもただの鈴。

 でも、何でか目が離せない。この鈴が気になってしまう。

 何でだろう?どうしてだろう?

 今私が欲しい物だと必要な物だと思い手を伸ばしそうになる。

 

「・・・雪?」

 

 優の声でハッ!?と正気に戻る。そして、『何?』とこたえた。

 

 

 

 

 

 いつもと変わりなくこたえる雪。

 

(気のせいだったのか?)

 

 さっきの雪はこの鈴を見ていた。いや、見入っていた。この鈴には何かあるのか?惹きつけるような何かが・・・

 

 ん!?

 

 また、雪が見ていた。この鈴を。もしかしたら、珍しいのかもしれない。はじめて見た物に興味を持っているだけなのかも。

 

「これが気になるのか?」

 

「・・・」

 

 見入っていて返事が返ってこなかった。

 

「そうだな・・・よし、そんなに気になるなら雪にあげよう」

 

「ニャァ!?」

 

 雪は本当!?とうれしそうな感じにこたえた。

 

「ちょっと待ってろ・・・よしできた」

 

 鈴に紐を通し、わっかを作り雪の首にかけてやった。

 

「ニャァ〜♪」

 

 鈴を首にかけた雪はうれしそうに走り回っていた。その度になる鈴の音が気に入ったらしく、鈴を鳴らすような走りかただ。

 

 

 

 

 

 お風呂を済ませ部屋に戻ると鈴の音が止んでいることに気づいた。あの後、気にならなくなるほど鳴っていた鈴の音が家のところどころから聞こえていた。さすがに走り回ったりはしていないが、雪が歩くだけでも少しは鳴っていた。なので

 

「休んでいるのかな?」

 

 雪の行動がだいたいわかるようになった。

 

「ん?・・・やぱっり」

 

 雪はベッドの中で寝ていた。走り回ったりして疲れたのだろう。

 

「ん〜・・・俺も寝るかな」

 

 優は伸びをしながらそう言って雪の寝ているベッドに入った。

 

 

 

 そんな優と雪が寝ているベッドの中で変化が起きていた。鈴から出ている光に包まれるように・・・

 どうでしたか?

 いちおう続きも書いていくようにはしていますがほかの作品もあるので更新がいつになるかはわかりません。

 そんな作品ですが今後ともよろしくお願いいたします。

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破棄所HP
http://hakidokoro.iinaa.net/

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