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妖精の卵

作者: 榊 みかど

駄作です。それでも読んでやるよ!って方のみどうぞ(´・ω・`)ノ 

唐突だが、この世界では産まれてくる赤ちゃんが1つの卵を抱えて出てくる。

そして、その卵から産まれるのは妖精。人によって性別や属性、魔力の大きさやら違うらしい。

生まれてくる赤ん坊の魔力が大きいほど妖精も優れていると言われている。稀に、例外もあるらしいが。

この卵と共に出てくることによって母体が傷つけられる心配はないのだということもこの世界の常識らしい。




まぁ、いきなりこんなことを話したのは他でもないそんな世界に転生してしまったからなのだが。




俺は、一応前世持ちだ。

前世について思い出したのが1ヶ月前。

思い出したのはいいが記憶が一気に流れてくるのに頭がついていけなくて高熱をだしてしまい、ようやく落ち着いたのは2日たってからだった。



今世の俺の名前は、ライン・ハーネットだ。

性別は男でもうすぐ3歳半になる。歴史ある貴族の子のようだ。

そして、卵のことだが俺にも一応卵はある。

それも結構でかいやつ。

だけど、3年半たった今でも卵がわれない。

それは、両親の話を盗み聞きしていると珍しいことらしい。

普通は子と生まれ落ち子が産声を上げると同時に卵もわれ中から姿を現すらしい。

産声をあげれなかった子でも半年も経てばわれるらしい。






意外なことにこの世界と日本の言語と同じらしい。

何もできない俺は、記憶を思い出してからまず情報収集をしたから俺についての噂はだいたい理解しているつもりだ。

「ハーネット家の落ちこぼれ」がよく言われる言葉の1つだ。

そう言われる要因は、2つある。

1つ目は、俺の家が歴史ある貴族ということ。しかも皆優秀な方ばかりだそうだ。

2つ目は、成績優秀で魔力の高い兄がいること。20年に1人の逸材らしい。

まぁその2つにより卵がわれない俺は邪魔な存在なんだそうだ。





ぐすっ。





辛いよ!ちょっ、今世辛すぎるよ!!





まぁ、今世のことは一旦置いといて前世について話をしよう。

僕は、17歳で家に帰る途中の道で車に引かれて死んだ。

痛みとか覚えてないのは即死だったからなのだろう。

そんな僕は、偏差値普通の共学に通っていた男子高校生だった。

普通に仲いい奴らと馬鹿やって勉強もそこそこがんばって、家では親によく叱られたりしたけど近所では仲のいい家族と言われていた。

そういえば、1個下の弟としょっちゅう喧嘩してたな。

あいつ、俺が死んで悲しんでたりしないかな。

いや、ちょっとは悲しんでほしいけど。

がたいと態度だけは俺よりでかかったけどなんだかんだ言っていつも一緒にいたからな。



やばい、前のこと思い出すと今と比べて幸せ過ぎて現実逃避してしまう。

今の母と兄には、家の品格が下がるとかいう理由で俺を暗殺しようとしてるの知ってるから余計に。

というか、親父気付けよ!

あっ、無理か。あの人天然はいってるし。

はぁー。俺の子守(という名の監視)の時に二人で俺を殺す計画立ててんの聞いてゾッとしたわ。

あの人たちは、3歳児には内容が解らないと思ってるんだろうなー。お陰で今もなんとか生きていけてるけども。





と、とにかく今世を生きぬくためにがんばろう。ほんとがんばろう!

甘ったれた男子高校生にできることなんてなんもないけど。


と、考えていたわけだが。

今は、夜。

3歳児には体力的にきついわけです。

もう寝ましょう。また明日から頑張るってことでおやすみなさい。












しーんと静まり返るラインの部屋の中でコトンと動く卵。

生まれてくるまであと少し。






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